ASUS ZenBook3 (UX390UA-512GP) を購入しました

 ハードウェアの進化とともにソフトウェアもどんどんリソースを食うようになってきました。仕事で使用しているソフトウェアを昨年の夏に新バージョンにしたのですが、リスポンスが悪くなってしまいました。仕事の時はこのソフトとブラウザ(場合によってWordやPDFリーダーも)も立ち上げているので、タスクマネージャーで調べるとメモリの使用率が90%を超えていたりします。CPUやI/Oの使用率は決して高くないようですがどうもメモリがボトルネックになっているようです。購入した2年半前は4GBあれば大丈夫と思ったのですが、最近はエントリー機でもメモリが4GBあり、10万前後のマシンでは8GBが当たり前のようです。

 そこで昨年末ごろから新しいPCを検討していました。現在使用しているPCは、ASUS TAICH21-3537(2013年3月発売)でCPUがCore i7-3537U(Ivy Bridge)、メモリ4GB、SSDが256GBという構成です。CPUは結構速いのですが、メモリとディスクは足りていません。ということで、今回購入の最低条件はメモリ8GB以上、SSD512GB以上でCPUは今より速い、またディスプレイはフルHD以上としました。また、今までは10万円以下のPCを買っていましたが今回は15万円ぐらいまでは許容範囲としました。ちょうど昨年末に購入したZenWatch3のYahoo!ショッピングのポイントが1/15までの期限で4000ポイントちょっとあったので、1/15までに購入しようといろいろ検討(別の記事を参照)し、ZenBook3を購入しました。


 ZenBook3には現在CPUがCore i7-7500Uでメモリ16GB、SSD512GBの上位モデルとCPUがCore i5-7200U、メモリ8GB、SSD256GBの下位モデルがあります。僕が今回購入したのは前者の上位モデルです。下位モデルのCPU性能は現在使用中のPC(Core i7-3537)の1.2倍強ありメモリも倍の8GBでSSD以外の要件は満たしていました。下位モデルが約126,000円、上位モデルが約172,000円(1/15にYahoo!ショッピングで買った場合ポイントを使用しなくても20,000ポイント以上ポイントが付くので上位モデルでも実質15万円以内でした)していたので約46,000円の差は悩みどころでした。しかし、現在256GBのSSDで外部ストレージにデータを逃がしながらカツカツでやっているのでSSDはやはり512GBにしたくて上位モデルにしました。ディスプレイは1920x1080のフルHDですが、メモリは16GB、SSDはPCI Express 3.0対応512GB、WiFiはデュアルバンドとほぼ今のUltraNotebookとして最高スペックなのではないでしょうか。

ASUS ZenBook3(薄さ11.9mm)
ASUS ZenBook3(薄さ11.9mm)
ASUS Zenbook3(ベゼル7.6mm)
ASUS Zenbook3(ベゼル7.6mm)

コンパクトなボディのZenBook3

 ZenBook3の特徴は、第7世代Intel Core プロセッサー(Kaby Lale)を搭載して高性能にもかかわらず薄さ13mm、重量910gとボディがコンパクトなことです。高性能CPUでは発熱が多いため、このように筐体を薄くする場合に放熱の問題が発生するらしく、実際他社で発表された同じ高性能プロセッサーを搭載する薄型ノートブックではこの放熱の問題が発生していました。ASUSはZenBook3用に0.3mm厚の液晶ポリマーファン、0.1mm厚のフィンを開発して放熱システムを厚さ3mmに抑え、この薄さを実現したらしいです。

ASUS ZenBook3を指で挟む
ASUS ZenBook3 本当に薄いです
ZenBook3の放熱システム
ZenBook3 の3mm厚の放熱システム

また、ベゼルを7.6mmに抑えた結果296x191.2mmという平面積に12.5インチのディスプレイを搭載しています。ベゼルの狭さでは5.2mmのDell XPS 13に負けていますが、かなり狭いです。実際、今まで使用していた11.6インチのASUS TAICH21と比較してもわずかに小さいです。

ASUS TAICH21とZenBook3 の平面積の比較
ASUS TAICH21(下) と ZenBook3 の平面積の比較
ASUS TAICH21とZenBook3 の比較
ASUS TAICH21(左) と ZenBook3 の比較

ZenBook3 の CPU、メモリ、SSD

 今回購入したモデル(UX390UA-512GP)は、CPUがIntel Core i7-7500U、メモリ16GB、SSD512GBです。Core i7-7500Uは昨年夏に製品化されたIntel Core第7世代プロセッサーファミリーKaby Lakeのモバイル向けバージョンで最大動作クロックが3.5GHz、付属するGPUは4MBキャッシュのHD620で全世代に対して3Dの性能や4K描画が向上しているらしいです。CPU性能を表すPssMarkベンチマークの値でみると5247となっています。現在使用しているPCのCPUはCore i7-3537Uで数値は3843なので約36%よくなることになります(Core i7-3537UはIvy-BridgeのCPUとしては結構性能が高いです)。

 メモリはLPDDR3-2133(LPDDR3 PC3-17000)対応の16GBです。すでにより高速で消費電力の少ないLPDDR4が出てスマートフォンには搭載されているので、LPDDR3を採用している理由はわからないです。他社の高性能UltraNotebookでもやはりLPDDR3が採用されているので実装面か費用面の問題があるのでしょうか。よくわかりません。でも、今使用しているPCはDDR PC3-12800なのでたぶんパフォーマンスは良くなっているのだとおもいます。

 SSDは512GBをPCI Express 3.0x4接続しています。これは、データリンク層転送帯域が一方向で4GB/秒、双方向で8GB/秒出る規格のようです。他社の同じぐらいの価格帯でSSDがPCIeと書かれているモデルのベンチマークと比べてシーケンシャル書き込みが3倍ほど高速なので、他社のPCがすべて同じ規格を採用しているわけではないようです。

 TAICHI21-3537 ZenBook3(512GP)ZenBook3( 256G)
CPU  Core i7-3537U
 Core i7-7500U
 Core i5-7200U
 周波数 2.0GHz/3.1GHz
 2.7GHz/3.5GHz 2.5GHz/3.1GHz
 PassMark 3843 5247(36.5%up) 4728(23%up)
メモリ 4GB (DDR3 PC3-12800)
16GB (LPDDR3-2133)
(LPDDR3 PC3-17000)
8GB (LPDDR3-2133)
(LPDDR3 PC3-17000)
 SSD 256GB512GB  256GB
ディスプレイ 11.6インチ12.5インチ 12.5インチ 
ディスプレイ解像度 1920x1080 (2面)1920x1080 1920x1080 
 ディスプレイ種類 2面(内側:ノングレア、外側:グレア) グレア グレア
 タッチパネル 外側のディスプレイのみ 非搭載非搭載
 ビデオチップ
 Intel HD Graphics 4000
Intel HD Graphics 620   Intel HD Graphics 620
 外部ディスプレイ 1920x1080 3840x21603840x2160
Webカメラ  500万画素(外側)
92万画素(内側)
 30万画素30万画素
 WiFi IEEE 802.11a/b/g/n
 IEEE 802.11a/b/g/n/ac IEEE 802.11a/b/g/n/ac
 バッテリ駆動時間 5.6時間 8.7時間 8.7時間
 サイズ 306.6x199.3x17.4mm 296x191.2x11.9mm296x191.2x11.9mm
重量
 約1.25kg 0.91kg 0.91kg

その他の特徴

 その他に以下の特徴があります。

  1. 急速充電に対応:49分で60%を充電
  2. デュアルバンドWiFi
  3. 指紋認証センサー(Windows Hello対応)
  4. 5スピーカーの音響システム
  5. バックライト付きキーボード
  6. キーピッチ19.8mmのワイドなキーボード(キーストローク0.8mm)
  7. ポートはUSB-C 1ポートとヘッドフォンジャックのみ
  8. USB-Cポート拡張用ミニドック付属(USB-C、HDMI、USB-A各1ポート付き)
USBメモリ、外付けディスク、DVDドライブをUSB接続することがあるのでミニドック経由の接続がどの程度実際の作業で影響するか気になるところです。また、キーストロークもかなり浅いので気になります。その辺りはこれから検証していきたいと思います。
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