【卓球】2020年4月世界ランキング

 国際卓球連盟(ITTF)が4月16日にホームページで2020年4月の世界ランキングを発表しました。本来は、4月のはじめに発表される予定でしたが、コロナウイルスの世界的な流行になって3月の大会が一部中止されたこともあり発表が遅れていました。また、今後の大会の予定も決まっていないため世界ランキングはこの2020年4月の世界ランキングでしばらく凍結されることになっています。

ランキング順とランキングポイントをまとめます。

2020年3月のランキングポイントは原則2019年4月から2020年3月に行われた大会が対象になります。つまり、2020年3月に獲得したポイントが3月のランキングポイントに加えて新たにランキングポイントの対象になり、2019年3月に獲得したポイントは対象でなくなります。

2020年3月に行われた大会では以下の大会がシニアのポイントの対象になります。
  1. カタールオープン(ワールドツアープラチナ)
  2. オマーンオープン(チャレンジプラスシリーズ)

なお、チャレンジシリーズのポーランドオープンは予選が行われましたが、本戦が中止になり中断となっています。さらに、3月22日から韓国の釜山で開催予定だった2020世界卓球選手権(団体戦)がいったん6月に延期になり、再度9月27日から10月4日に延期されています。

また、2020年3月の世界ランキングでポイントが無効になった大会は以下の大会です。
  1. オマーンオープン(チャレンジプラスシリーズ)
  2. スペインオープン(チャレンジシリーズ)
  3. カタールオープン(ワールドツアープラチナ)
ワールドカップでの獲得ポイントは次の大会が開催されると無効になります(世界ランキングポイントシステムの説明を参照)。 また、2019年グランドファイナルは2019年12月の開催のため2020ITTFファイナルが開催されても獲得ポイントは無効にはなりません。

ではまず今月のランキングを見てみましょう。


*カッコ内は
前月順位
女子 ポイント 男子 ポイント
1 陳夢(中国、1) 17915(+900) 樊振東(中国、2) 17915(+1000)
2 伊藤美誠(日本、3) 15440(+360) 許昕(中国、1) 17260(±0)
3 孫穎莎(中国、2) 15165(-295) 馬龍(中国、3) 15525(-810)
4 劉詩雯(中国、5) 13725(-675) 張本智和(日本、4) 13245(±0)
5 王曼昱(中国、4) 13640(-785) 林高遠(中国、5) 13240(-675)
6 丁寧(中国、6) 13450(±0) ウーゴ・カルデラノ(ブラジル、7) 12315(±0)
7 朱雨玲(中国、7) 13240(+225) 林昀儒(台湾、6) 12160(-425)
8 鄭怡静(台湾、8) 11455(±0) 梁靖崑(中国、9) 11205(±0)
9 馮天薇(シンガポール、9) 11100(±0) ファルク(スウェーデン、8) 11065(-565)
10 9位 石川佳純(日本、9) 11100(±0) ティモ・ボル(ドイツ、10) 10910(±0)
11 平野美宇(日本、11) 10815(±0) オフチャロフ(ドイツ、11) 10445(-±0)
12 王芸迪(中国、12) 10435(±0) 王楚欽(中国、17) 9785(+1015)
13 陳幸同(中国、13) 10370 (+225) 丹羽孝希(日本、12) 9570 (±0)
(メモ)ポイントのカッコ内は前回からの増減です。
 

 4月の世界ランキングでは伊藤美誠と張本智和がそれぞれ1ランク順位をあげました。


3月に開催されたワールドツアープラチナのカタールオープンで伊藤美誠は昨年は準々決勝敗退でしたが今年は準優勝しポイントを伸ばしました。一方、3月に3位だった中国の孫穎莎は昨年は準決勝敗退でしたが今年は2回戦敗退のためポイントが減少し、伊藤美誠と順位が入れ替わりました。また、伊藤美誠の2位は自己最高であり、現行の世界ランキング制度になってからの日本選手過去最高順位でもあります。
張本智和は、昨年のカタールオープンは準々決勝敗退で今年は1回戦敗退でしたがもともとランキングポイントに算入する8大会に含まれていなかった(ンキングポイントの計算方法はこちらを参照)ため、ポイントに変化はありませんでした。一方、3月に4位だった中国の林高遠は昨年は準優勝で今年は1回戦敗退だったのでポイントが減少し張本智和より少なくなりました。

 そのほかの主な日本選手の順位は、女子は、佐藤瞳17位(18位)、加藤美優22位(21位)、早田ひな29位(23位)、橋本帆乃香36位(42位)、芝田沙季37位(39位)、木原美悠49位(53位)となっています。早田ひなが大幅に順位を下げたのは、昨年3月の優勝したオマーンオープンのポイントが失効した一方、今年の3月は大会に出場していないためポイントが減少しました。

男子は、水谷隼17位(15位)、宇田幸矢35位(40位)、神巧也45位(45位)、森薗政崇48位(47位)となっています。