国際卓球連盟(ITTF)のホームページで2018年3月の世界ランキングが発表されました。今回は、2月中に発表されるという速さです。新ポイントシステムになったとともにITTFの選手の成績や試合の管理システムも新しくなったからでしょうね。
今回は、2月に行われた以下の大会の結果が影響しています。
*カッコ内は前月順位 |
女子 | ポイント |
男子 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 朱雨玲(中国)(2) | 16185 (±0) | ボル(ドイツ)(3) | 15705 (±540) |
2 | 陳夢(中国)(1) | 16170(-675) | 樊振東(中国)(2) | 15645(-675) |
3 | 石川佳純(日本)(4) | 13830(±0) | オフチャロフ(ドイツ)(1) | 15465 (-1080) |
4 | フォン・ティアンウェイ(シンガポール)(3) |
13320(-875) |
林高遠(中国)(4) | 13974(±0) |
5 | 伊藤美誠(日本)(6) | 13005(-225) | 許昕(中国)(5) | 13720(-90) |
6 | 平野美宇(日本)(7) | 12796(±0) | 黃鎮廷(香港)(7) | 12890(+150) |
7 | 王曼昱(中国)(5) | 11949 (-1539) | 丹羽孝希(日本)(6) | 12840(-315) |
8 | 鄭怡静(台湾)(8) | 11880(-495) | S. ゴジ(フランス)(9) | 12398(+360) |
9 | 陳幸同(中国)(12) | 11412 (+300) | 馬龍(中国)(7) | 11990(-1050) |
10 | 陳思羽(台湾)(11) | 11175(±0) | 松平健太(日本)(10) | 11835(±0) |
12 | 早田ひな(日本)(14) | 10935(±0) |
張本智和(日本)(11) |
11040(-720) |
(注)ポイントのカッコ内は前月からの増減です。
2月に開催されたシニアのポイント対象の大会はヨーロッパトップ16とチームワールドカップでした。また、昨年2月に開催されたワールドツアープラチナのカタールオープンのポイントが無効になった影響もありました。
石川佳純は今回のチームワールドカップで5勝して1500ポイントを得ましたが現在有効なの8個のポイントの最低が1530ポイントなので全体のポイントの変動はありませんでした。朱雨玲や平野美宇も同じです。
また、ポイントの有効期間が1年のため昨年のカタールオープンポイントは無効になり、次に高いポイントがランキングポイントに合算されました。主要選手のポイントの変動は以下のとおりです。
選手名 | 昨年のカタールOPの結果 | 無効になる ポイント |
代わりのポイント | ポイント変動 |
---|---|---|---|---|
陳夢 | 優勝 | 2250 | 1575 | -675 |
王曼昱 |
準優勝 | 2139 | 600 | -1539 |
フォン・ティアンウェイ | 準々決勝敗退 | 1575 | 600 | -975 |
鄭怡静 | 準々決勝敗退 | 1575 | 1080 | -495 |
この結果、ポイント変動のなかった朱雨玲や平野美宇、石川佳純、ポイントの変動が少なかった伊藤美誠がランキングを上げる結果になりました。
女子で注目したいのは丁寧です。丁寧は今回のチームワールドカップでは3勝で900ポイントでしたが、ランキングポイント10530で21位から14位まで上げてきています。丁寧のランキングポイント候補のポイントはまだ6個のためまだ2大会は単純にポイントが積みあがることになります。このため、来月のカタールオープンで優勝した場合2250(予選グループからの場合は2364)ポイントが積み上がり12780(または12894)ポイントになり平野美宇の現在のポイントと前後するランキングポイントになります。つまり、4月の世界ランキングでいよいよトップ10に顔を出す可能性があります。また、陳幸同も今回のチームワールドカップでは1勝で300ポイントでしたがぽランキングポイントへの積算候補がまだ7個しかなかったので単純に300ポイントが積み増しされトップ10に返り咲きました。
一方、男子はトップ10の顔ぶれは変わっていませんがヨーロッパトップ16を制したボルが地域カップ戦の優勝ポイント(平野美宇のアジア選手権優勝と同じ)1800ポイントを獲得し、ランキングポイントを減らしたオフチャロフや樊振東を抜いて1位に躍り出ました。オフチャロフは昨年の2月はヨーロッパカップとワールドツアーのインドオープンで優勝(どちらも1800ポイント)していたのでこれらが無効になったのが響きました。樊振東もカタールオープンで準優勝(2025ポイント)だったのでこれが失効しました。実はボルは3月8日に37歳になるのですが、37歳で世界ランキング1位ってもしかしたら記録かもしれないですね。
3月はワールドツアープラチナのカタールオープンとドイツオープンがあります。現在は平野美宇のランキングポイントを構成するポイントで一番低いのは563ポイント、次に低いのは1440ポイントです。この2大会の成績次第では2000ポイント近いポイントの積み増しも期待できます(ちなみに石川佳純の最低ポイントは1530、伊藤美誠は1350です)。
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