【卓球】 2017ドイツオープンが開催(11/9~11/12) - 平野美宇、今年最後のワールドツアープラチナで勝負

 卓球のワールドツアープラチナの第6戦である2017ドイツオープンの本戦が11月9日からドイツのマクデブルグで始まります。本戦に先立って、男女シングルスの予選、男女ダブルスの予選、およびU21の男女シングルスが11月9日から行われます。今大会はワールドツアープラチナなので10月のオーストリアオープンと同じで8月のブルガリアオープンやチェコオープンより格上の大会で賞金や獲得ポイントも約2倍になります。そのため、世界のトップ選手が参加します。日本もいつものように派遣選手20名、自主参加選手15名の計35選手と大量に参加します。中国も最近のワールドツアーには選手を大量に送り込んできていて、今回も女子15選手、男子9選手の合計24選手がエントリーしています。先月のオーストリアオープン同様に1回戦から日本選手と中国選手の対戦が増えると思われます。


ということで、今回もスケジュールと参加選手についてまとめました。

1. 試合日程

11/7 U21男子・女子シングルス1/2回戦、男子・女子シングルス予選(グループ)
11/8 U21男子・女子シングルス準々決勝、男子・女子シングルス予選(グループ)、ダブルス予算

11/9 U21男子・女子準決勝/決勝、男女ダブルス1回戦、男女シングルス予選(決定戦)

11/10 女子シングルス1/2回戦、男子シングルス1回戦、男子・女子ダブルス準々決勝

11/11 男子シングルス2回戦、男子・女子シングルス準々決勝、男子・女子ダブルス準決勝

11/12 男子・女子シングルス準決勝/決勝、男子・女子ダブルス決勝


シングルスはシードが16選手で、残りの16枠は予選から進出します。今回は出場者が多いため、シングルスの予選は2ステージで行われます。第1ステージは3~4人のグループ(男子46グループ、女子30グループ)の予選リーグ(総当たり)で決めるようです。この各グループの1位(たぶん)で決定戦(たぶんトーナメント形式)を行い本戦進出者を決定します。ダブルスはシードが8ペアで予選で残り8枠を決定します。予選は男女それぞれ16ペアなので1回戦のみを行い本戦進出の8ペアが決まります。

2. 参加選手

 日本からは協会派遣、自主参加含め総勢35選手が参加します。また、ヨーロッパ選手はもちろんですが、中国も男女合計24選手と多くの選手を派遣してきています。


主な日本選手は以下のとおりです。

・男子

水谷隼、丹羽孝季、松平健太、張本智和、大島裕哉、吉村真晴、上田仁、森薗政崇、木造勇人

・女子

平野美宇、石川佳純、伊藤美誠、佐藤瞳、早田ひな、橋本帆乃香、浜本由惟、加藤美優、加藤杏華、木原美悠、長崎美柚


中国は、ワールドツアーは男女6選手ずつですしたが、日本の若手選手の国際試合での活躍に刺激されたのか最近の大会では一軍トップ以外の選手も含め10人前後の選手を送り込んできます。今回は男子は9選手ですが女子は15選手を送り込んできています。また、今までは参戦しなかったU21(男子1名、女子4名)にも参戦しています。この中国の方針変更の意味はよくわかりませんが、来年の世界ランキングのポイントシステムの変更に関係するのかもしれません。しかし、これでヨーロッパの大会で日本選手一色になることはなさそうです。

主な中国選手は次のとおりです。


女子:朱雨玲、陳夢、王曼昱、武楊、馮亜蘭Feng Yalan)、文佳(Wen Jia)、李暁丹(LI Xiaodan)、劉曦(LIU Xi、陳幸同(CHEN Xingtong)、顧玉婷(GU Yuting)、王芸迪WANG Yidi)*、盛丹丹(SHENG Dandan)、陳可(Chen Ke)*、張端(ZHANG Rui)*孫銘阻(SUN Mingyang)*(*の選手はU21にも出場)

男子:樊振東張継科閻安、許昕、ZHOU Yu(周瑜?)、干子洋(YU Ziyang)、周(ZHOU Kai)、林高遠、薛飛(U21のみ)


 日本は最近のワールドツアーでは水谷隼が抜けたり平野美宇や張本智和がいなかったりでなかなかフルメンバーになりませんでしたが、今回は久しぶりに男子も女子もフルメンバーが揃いました。一方中国は、丁寧が怪我でもともとエントリーしていなかったのに加えて、出場予定だった劉詩ウェンが直前に怪我のために出場を取り止めましたが、それでも今年最大の人員で臨んでいます。男子シングルスでは馬龍がいないにも関わらずシードに5人、女子シングルスもシードに4人います。女子シングルスではこれに加え予選組に11人います。それも最近のおなじみの一軍若手メンバーに加え超級にも出ている一軍メンバーがたくさんいます。いつも、これだけの規模で参加してくれれば日本選手はわざわざ中国リーグに参加しなくてもいい感じです。あとは、オーストラリアオープンやオーストリアオープンのように1回戦で中国選手に負けず勝ち上がれば、中国選手とたくさん戦えます。個人的には、今後も中国が今回のようにワールドツアーに大量に選手を投入してくれることを祈ります。

3. 見どころ

 今大会の見どころは間違いなく日本選手と中国選手の対戦です。

女子シングルスでは、本戦のシードに日本は6選手、中国は4選手います。これだけでも楽しみですが、今回はさらに予選に日本選手が13人、中国選手が11人いるので予選から日本選手と中国選手の対戦がかなり期待されると思います。中国選手は、馮亜蘭李暁丹などに加え、最近おなじみの陳幸同、顧玉婷、陳可などの若手も含め一軍メンバーが中心ですが、日本選手の若手選手とどんな試合をするか楽しみです。また、本戦の組み合わせでは中国のシード選手が前半の山、日本のシード選手が後半の山に固まってしまっているのですが、勝ち上がってきた日本選手や中国選手が本戦のどの枠に入り誰と当たるかも楽しみです。さらに、今回は中国はU21の女子シングルスにも4人出場させているのでこちらも見逃せません。


 男子シングルスでは、シードは日本選手が4名、中国選手が5名です。男子シングルでは、前半の山と後半の山に日本選手と中国選手がまんべんなく散らばっているので日本選手と中国選手の対戦がより多く見られるかもしれません。そういえば、張本智和は1回勝てば因縁の中国の許昕と対決できます。

予選のグループステージの組み合わせは以下のアドレスでPDFをダウンロードできます。

女子予選(グループステージ)組み合わせ 

男子予選(グループステージ)組み合わせ 


また、試合のライブ配信はitTVで視ることができます。

おもろかったら「ええやん」してや。Tweetでもええで。