2017 世界卓球選手権(2017/5/29~6/6)

 2017世界卓球選手権デュッセルドルフ大会が5月29日から6月5日まで8日間にわたって行われます。今回は、テレビ東京の中継とインターネット放送、ITTFのインターネット放送といろんなメディアで試合の模様をチェックできそうでありがたいですね。世界選手権の放送は以前から決まっていたことですが、アジア選手権の平野美宇の優勝で確実に注目度は上がっていると思います。6月に行われるワールドツアーのジャパンオープンと中国オープンも放送されるとありがたいですが。


では、試合日程や見どころをまとめておきます。

1. 試合日程

5/29 予選
5/30 予選、混合ダブルス1、2回戦、女子ダブルス1回戦、男子ダブルス1回戦
5/31 女子シングルス1、2回戦、男子シングルス1回戦、男子ダブルス2回戦、女子ダブルス2回戦
6/1 混合ダブルス3回戦/準々決勝、男女ダブルス3回戦、女子シングルス3回戦、男子シングルス2回戦
6/2 女子シングルス4回戦/準々決勝、男女ダブルス準々決勝、男子シングルス3回戦
6/3 混合ダブルス準決勝/決勝、男子ダブルス準決勝、男子シングルス4回戦、女子シングルス準決勝
6/4 男子シングルス4回戦/準々決勝、女子シングルス決勝、男子ダブルス決勝

6/5  男子シングルス準決勝/決勝、女子ダブルス準決勝/決勝

2. 試合形式

 試合形式はシングルスはすべて7ゲームマッチ(4ゲーム先取)で行われます。ダブルスは、予選は5ゲームマッチ(3ゲーム先取)、本戦は7ゲーム先取で行われます。
 組み合わせ(ドロー)は、シングルスは男女とも本戦1回戦は128人で開始します。128人ということは64試合ですが、各試合の片側がシード選手(第1シード~第64シード)、もう片側の対戦相手は予選から勝ち上がった選手になります。予選は1つの組が3~4人で総当たり戦を行い1位の選手が本戦に進みます。シングルスのシード選手の枠は、1~16位は28日に抽選会があります。女子で言うと、1枠はシード1位の丁寧、一番離れた128枠にシード2位の劉詩ウェンは固定で決勝戦でしか当たりません。シード3~8位の選手は各16名のブロックの残り6枠(32、33、64、65、96、97)にくじ引きで決まり、シード1~8位の選手は準々決勝まで当たりません。シード9~16位の選手は各16名のブロックのシード1~8位の選手と反対の端の枠(16、17、48、49、80、81、112、113)にくじ引きで決まり、4回戦まで16位までのシード選手と当たりません。残りのシード選手はそれ以外の枠にランダムに割り振られます。このように組み合わせでは、上位シード選手同士が早めに当たらないように工夫されています。ただし、同じ国の選手が早めに当たらないようには工夫されていないので場合によって同じ国の選手同士が早めに対戦することはあります。

3. 組み合わせ

すべての選手を示すことはできないので上位16シードのみを示します(名前の後の数字は世界ランキング)。

枠   女子シングルス
男子シングルス 
 1  丁寧(1、中国)  馬龍(1、中国)
 16  リー・ジェ(21、オランダ) 荘智淵(10、台湾)
 17  佐藤瞳(10、日本)  M・フレイタス(16、ポルトガル)
 32  石川佳純(6、日本)  T・ボル(8、ドイツ)
 33  平野美宇(8、日本)  水谷準(6、日本)
 48 杜凱琹(13、香港) チェンヨンスク(12、韓国)
 49  ユ・モンユ(23、シンガポール)  松平健太(18、日本)
 64  フェン・ティアンウェイ(4、シンガポール) 許 昕(3、中国)
 65  朱雨玲(3、中国) 張継科(4、中国)
 80  伊藤美誠(10、日本)  V・サムソノフ(13、ベラルーシ)
 81  リュウ・ジャ(15、香港)  S・ゴーズィ(15、フランス)
 96  陳夢(5、中国) 黃鎮廷(7、香港)
 97 鄭怡静(7、台湾)  D・オフチャロフ(5、ドイツ)
 112 梁夏銀(24、韓国)  丹羽孝季(11、日本)
 113 P・ ゾルヤ(20、ドイツ)
 T・アポロニア(19、ポルトガル)
 128  劉詩ウェン(2、中国) 樊振東(2、中国)

 女子シングルスでは、石川佳純と佐藤瞳が4回戦で当たる可能性があり、勝者が次の準々決勝で丁寧と当たる可能性があります。平野美宇は第16シードまでの中国選手とは準決勝まで当たらない組み合わせですが、4回戦で当たる可能性のある香港の杜凱栞((ドゥ・ホイカン)とは初顔合わせなので注意が必要でしょう。また、シンガポールとフェン・ティアンウェイとユ・モンユは勝ち上がっても4回戦で当たるので、どちらかと準々決勝で当たります。ここで勝つと、準決勝で丁寧、石川佳純、佐藤瞳の誰かと当たることになります。伊藤美誠は4回戦で朱雨玲と当たる可能性があります。また、ここで勝つと次の準々決勝で陳夢と当たる可能性があります。アジア選手権の平野美宇に負けない頑張りで勝ち切って準決勝に駒を進めてほしいです。準決勝ではさらに劉詩ウェンと当たる可能性があります。第16シード以外では、加藤美優が世界ランキングが32位/第22シードで第105枠で、勝ち上がった場合最初に当たる中国選手は劉詩ウェンです。不気味なのは中国の木子で、ランキングがないため予選から戦うのでどの枠に入ってくるか不明です。
(追記)木子は第99枠になりました。結果、第1枠の丁寧以外の中国選手4名は65~128枠の後半の山に集中しました。日本選手で最初に当たるとすると加藤美優ですがそれでも4回戦です。木子が中国選手と当たるのは4回戦で勝った場合で劉詩ウェンの可能性が高いです。

 男子シングルスでは、松平健太が許 昕と4回戦で当たる可能性があり、これに勝った場合準々決勝で水谷準と当たる可能性があります。丹羽孝季は4回戦で世界ランキング5位のドイツのオフチャロフ、準々決勝で世界ランキング2位の中国の樊振東と当たる可能性があります。第16シード以外は村松雄斗が第9枠で勝ち上がれば馬龍と4回戦で当たる可能性があります。張本智和は第36枠でなんと2回戦で水谷準と当たる可能性があります。中国勢で第16シードまでに入っていないのは世界ランキング40位の林高遠で第52枠です。世界ランキング40位といっても世界ランキング9位の方博や14位の閻安などを押しのけて代表に選出されているのでかなり強いと思います。 林高遠 は2回戦で松平健太と当たる可能性があります。