【卓球】 2017荻村杯ジャパンオープンが開催(6/14~6/18)

 卓球のワールドツアーの1つであるジャパンオープンが6月14日から6月18日の日程で行われます。ジャパンオープンはワールドツアー・プラチナになるため賞金が通常のワールドツアーの2倍でポイント加算も大きい大会になります。このため例年はトップ選手が多く参加しますが、今年は世界卓球の直後であることや翌週に同じワールドツアー・プラチナの中国オープンが控えているからか、上位選手で出場を見合わせている選手もいるようです。中国選手は、男子は馬龍、樊振東許 昕、林高遠と今回の世界卓球のシングルスのメンバーのうち張継科以外の4人に世界ランキング11位の方博も参加します。また、ドイツからは世界ランキング5位のオフチャロフ、8位のボルが参加します。女子では、中国選手では世界ランキング1位~3位の丁寧、劉詩ウェン、朱雨玲が今回は参加しません。これは、4月の自国開催のアジア選手権のようなことがないようにトップ選手を万全な状態で中国オープンに臨ませるためと思われます。世界卓球に参加していた中国選手で参加するのはランキング5位の陳夢だけですが、代わりに王曼昱陳幸同、他3名がエントリーしていて若手中心のメンバーになっています。

1.試合日程

6/14 U21男子・女子シングルス1/2回戦、男子・女子シングルス予選

6/15 U21男子・女子シングルス準々決勝/準決勝/決勝、男子・女子シングルス予選、ダブルス1回戦

6/16 男子・女子シングルス1/2回戦、男子・女子ダブルス準々決勝

6/17 男子・女子シングルス2回戦/準々決勝、男子・女子ダブルス準決勝/決勝

6/18 男子・女子シングルス準決勝/決勝

2.試合方式

 試合形式はシングルスは7ゲームマッチ(4ゲーム先取)で行われ、U21は5ゲームマッチ(3ゲーム先取)で行われます。ダブルスは、5ゲームマッチで行われます。

 組み合わせ(ドロー)は、シングルスは男女とも本戦1回戦は16試合(32人)で開始します。各試合の片側がシード選手(第1シード~第16シード)、もう片側の対戦相手は予選から勝ち上がった選手になります。ダブルスは最大16ペア、U21シングルスは最大32人です。

3. 出場選手

 今回は日本からは予選も含め多くの選手が参加します(カッコ内の数字はシード順、UはU21にも参加)

(日本女子選手)

平野美宇(5)、石川佳純(3)、伊藤美誠(8)、早田ひな(11)、佐藤瞳(7)、 橋本帆乃香(15)、 加藤美優、浜本由惟、木原美悠(U)、笹尾明日香(U)、 森さくら、 安藤みなみ(U)、成本綾海、皆川優香(U)、 鈴木李茄、大藤沙月(U)、池上玲子、山本怜

・U21のみ

梅村優香

(日本男子選手)

水谷隼(5)、丹羽季季(10)、 松平健太(12)、 大島裕哉(16)、 松村雄斗、吉村真晴、張本智和(U)、森薗政崇、田添健汰、吉村和弘(U)、木造勇人(U)、上田仁 、酒井明日翔(U) 、吉田雅己 、松山祐季(U)、龍崎東寅(U)、平野友樹、神巧也

・U21のみ

高見雅己、宮本春樹、戸上隼輔、 五十嵐史弥


(外国のシード選手)

・女子シングルス

陳夢(中国、2)、ハン・イン(ドイツ、6)、シャン・シャオナ(ドイツ、10)、杜凱栞(香港、9)、チョン・ジヒ(韓国、12)、リー・ジェ(デンマーク、14)、フェン・ティアンウェイ(シンガポール、1)、ツォン・ジエン(シンガポール、13)、ユー・モンユ(シンガポール, 16)、鄭怡静(台湾、4)

・男子シングルス

馬龍(中国、1)、樊振東(中国、2)、許 昕(中国、3)、方博(中国、8)、オフチャロフ(ドイツ、4)、ボル(ドイツ, 7)、黄鎮延(香港、6)、イ・サンス(韓国、14)、フレイタス(ポルトガル、11)、アポロニア(ポルトガル、13)、荘智淵(台湾、9)

4.見どころ

 2017ジャパンオープンでの見どころは以下の点だと思われます。


  1. 平野美宇の優勝
  2. 中国若手選手と日本選手の対戦
  3. 水谷隼の復活
  4. 張本智和の成績
平野美宇にとって注意すべき選手の筆頭は中国の18歳の 王曼昱 です。 王曼昱 は昨年の平野美宇の中国スーパーリーグへの参戦でストレートで敗れた相手の一人です。 王曼昱 はこのシーズンで丁寧や劉詩ウェンにも勝っています。さらに、世界卓球には出られませんでしたが、5月には平野美宇のコピー選手として陳夢に勝っています。また、2月のカタールオープンで予選から決勝まで勝ち上がり陳夢に敗れてはいますが1月の中国若手トップ選手の総当たりの大会では陳夢に勝って優勝しています。こちらも平野美宇同様に若く伸びている選手なので要注意です。そして、4月に勝っているといっても世界ランキング5位の陳夢も注意が必要です。そのほかの外国勢では、昨年12月のグランドファイナルの準決勝で平野美宇が全く相手にされなかったドイツのハン・インも要注意でしょう。もちろん、石川佳純や伊藤美誠などお互いに手の内を知り尽くした日本選手も手強い存在です。
 中国女子選手は先述の 23歳の陳夢や18歳の王曼昱、20歳の 陳幸同など若手を参戦させています。これらの3人はもちろんですが、残り3人も世界ランキングがありませんが、カタールオープンで予選から決勝まで勝ち上がった 王曼昱 や今回の世界卓球で予選から準々決勝まで勝ち上がった木子のように中国選手はランキングがない選手でも勝ち上がってきます。これらの中国の若手選手と日本の若手選手の対戦も楽しみです。
 また、男子は中国の4選手を含め世界ランキングベスト10のうち4位と10位以外の上位選手が参加するので、この中で日本選手がどう戦うかが楽しみです。特に、水谷隼が世界卓球の仕切り直しでどう頑張るか、そして張本智和が誰に勝ってどこまで勝ち進むかが気になります。

5.組み合わせ

組み合わせが決まりましたので、追記します。シングルスの本戦はシード選手16名、予選から勝ち上がった選手16名の32選手で開始します。

枠   女子シングルス
男子シングルス 
 1 フェン・ティアンウェイ(4、シンガポール)  馬龍(1、中国)
 4 杜凱栞(17、香港) H・カルデラノ(17、ブラジル)
5  シャン・シャオナ(18、ドイツ) 丹羽孝季(9、日本)
8  佐藤瞳(12、日本)  荘智淵(10、ドイツ)
 9  伊藤美誠(10、日本)  方博(11、中国)
 12 リュウ・ジャ(13、香港)  T・アポロニア(22、ポルトガル)
 13  ユ・モンユ(26、シンガポール)  松平健太(18、日本)
 16  石川佳純(6、日本) 許 昕(3、中国)
 17 鄭怡静(8、台湾) 水谷隼(6、日本)
 20  橋本帆乃香(16、日本)  K・カールソン(32、スイス)
 21

ツォン・ジエン(24、シンガポール)


 リー・サンス(13、韓国)
 24  ハン・イン(9、ドイツ) T・ボル(8、ドイツ)
 25 平野美宇(7、日本) 黄鎮廷(7、香港)
 28 チョン・ジヒ(22、韓国)  S・フェゲル(19、オーストラリア)
 29 早田ひな(19、日本)
 大島裕哉(26、日本)
 32  陳夢(5、中国) 樊振東(2、中国)