ドバイ・オープン2日目(2/24)は男女ダブルス準々決勝準決勝と男女シングルス2回戦が行われました。
男子ダブルスでは森薗政宗/大島祐哉のペアが準々決勝で台湾のペアに3-1、準決勝でベルギーのペアに3-0で勝ち最終日の決勝に駒を進めました。決勝ではスウェーデンのクリスティアン・カールソン/マティアス・カールソンのペアと対戦します。このペアは準々決勝で中国ペアに3-0で勝ったフランスのペアを準決勝で3-1で下してますのでかなり手ごわそうです。ちなみにこの二人誕生日は同じ年の1か月違いなので兄弟ではないと思います。
2回戦で早速日本人同士が当たってしまいました。日本人はたくさん参加しているのでしかたないです。女子シングルス2回戦の伊藤美誠と加藤美優。ふたりとも5月の世界卓球のメンバーで昨年優勝した世界ジュニアのチームメイト、1歳違いで昔からよく対戦していてお互いに知り尽くしています。伊藤美誠は世界ランク7位、加藤美優が34位と伊藤美誠が格上ですが、加藤美優は1回戦で世界ランキング12位の韓国のチョン・ジヒをオールゲームで退けてますので手の内をよく知っている者同士としては互角なのではないでしょうか。伊藤美誠は立ち上がりは様子を見たのか、7-11で落とし、第2ゲームも中盤まで大きく先行されていました。しかし、そこから修正し第2ゲームを逆転して11-7で取ると、 第3ゲームから11-8、11-7、11-9と連取して勝ちました。しかし、ゲーム内容では同点に並ばれることも多く結構競っていたと思います。しかし、終盤に集中力を上げてポイントを取って勝ち切るあたりはやはり経験の差だと思います。この終盤で勝ち切る集中力は、リオオリンピックの団体戦準決勝で大きくリードしていた最終ゲームを落とした悔しさからくるものでしょう。次は3日目の準々決勝ですが、対戦相手は石川佳純を1回戦でストレートで破った中国若手ナンバー1の王曼昱(ワンマンユ) です。伊藤美誠にはぜひ石川佳純の敵を討ってほしいところです。一方、世界ランキングのない王曼昱は国際試合の最初の4試合の結果で世界ランキングに最初に登場するポイントが決まるので石川佳純に続きトップ10の選手を倒しておきたいところでしょう。伊藤美誠と王曼昱の対戦は、最近はありません。これは王曼昱が国内リーグに集中していたためと思われます。3年前の2014年に韓国オープンと世界ジュニアで対戦していてそれぞれ2-4、0-4で伊藤美誠が負けています。
もう一人、女子シングルス2回戦に進出した森薗美咲ですが、台湾の鄭怡静(チェン・イーチン)に1-4( 11-8、7-11、5-11、4-11、10-12)で敗れてしまいました。鄭怡静は昨年のワールドカップで平野美宇が決勝でストレートで破った選手です。とはいえ、現在世界ランキング5位なのでかなり格上との試合ではありました。
ここで、女子シングルスでベスト8に残った注目選手に触れておきます。
男子シングルスは2回戦が行われました。丹羽孝季は中国の張継科との対戦でしたが 張継 科がけがで棄権し準々決勝進出となりました。吉田雅己もドイツのオフチャロフに 4-2(11-6、 6-11、 4-11、11-7、11-9、11-8)で勝ち準々決勝進出です。 オフチャロフ は最新の2017年2月の世界ランキンで5位の選手です。吉田雅己は世界ランキング72位で今回推薦がなく自主参加で予選からの勝ち上がりなので大健闘なのではないでしょうか。準々決勝は丹羽孝季は世界ランキング9位の台湾の荘智淵と、吉田雅己は世界ランキング2位の中国の樊振東と対戦します。