アジアカップの概要のページで説明したように、試合はステージ1とステージ2に分けて行われます。
ステージ1は原則総当たりで戦って8名が勝ち残ります。ステージ1で勝ち残った8選手がステージ2でトーナメント方式で優勝を争います。ステージ1は5ゲームマッチ、ステージ2は7ゲームマッチで行われます。
ステージ1の試合方式:
次の表はステージ1のスケジュールです。WA1 やMB1 などは選手を指します。W は女子選手、M は男子選手、A、B、C、D は第1ステージのグループ、数字はグループ内の選手の区別で1~4です。つまり、WA1 は女子Aグループの番号1の選手ということになります。
A、B、Cのグループ分けは世界ランキング順に行われるということなので、ランキング順にA1-B1-C1-A2-B2・・・という順で行われることになります。ここで僕は、平野美宇はたぶん3番目だろうと予測しました。つまり、WC1です。これは、この大会への出場資格が決定するのが7月のランキングを基準にしているからでした。しかし、組み合わせの決定では "latest ITTF ranking" (最近のITTFランキング)と書いてありますので9月のランキングかもしれません。この場合、次のようになります(カッコ内は7月の世界ランキングです)。
1 | 2 | 3 | 4 | |
---|---|---|---|---|
WA | 朱雨玲(CHN,3) | 平野美宇( 6) |
杜凱栞(HKG,32) |
ユ・モンユ(SGP,35) |
WB | 劉詩ウェン(CHN,4) | 鄭怡静(TPE, 10) | ヤン・ハウン(KOR,22) | 李皓晴(HKG,42) |
WC | 石川佳純(5) | フェン・ティアンウェイ(SGP,8) | セオ・ヒョウオン(KOR,30) | 陳思羽(TPE,43) |
MA | 樊振東(CHN,2) | 丹羽孝季(9) | 陳建安(TPE,45) | 何鈞傑(HKG,55) |
MB | 黄鎮廷(HKG,7) | 荘智淵 (TPE,15) | 丁祥恩(KOR,42) | ノシャド・アラミヤン(イラン,68) |
MC | 水谷隼(8) | リー・サンス(KOR,14) | 林高遠(CHN,35) | アチャンタ・シャラ・カマル(IND,47) |
*CNN=中国、SGP=シンガポール、KOR=韓国、HKG=香港、TPE=台湾、IND=インド
(追記)ITTFのサイトに9月13日付けで載ったアジアカップの特集ニュースに、シード順は朱雨玲、劉詩ウェン、平野美宇、フェン・ティアンウェイ、石川佳純と書いてあったので7月のランキングベースで訂正したのですが、9月14日に発表された組み合わせでは、やはり9月のランキングベースでしたので再度訂正しました。下の見どころも最初のものに戻しました。(2017/9/14)
9月のランキングベースだと中国の朱雨玲(ジュユーリン)と同じグループになります。朱雨玲は、4月のアジア選手権で平野美宇に負けてまだリベンジしてない上、中国以外の同じ選手に二度負けるわけにいかないのでかなり入れ込んで来ると思います。朱雨玲は世界卓球では決勝に進出し、先日の全中国運動会でも団体優勝に貢献した上、シングルスで優勝した丁寧と準決勝でゲームオールの熱戦を演じ最近は丁寧と劉詩ウェンのトップ2に迫る勢いです。朱雨玲を送り込んできたのも、世界卓球優勝でワールドカップ出場は確定している丁寧に代わって平野美宇へのリベンジのチャンスを与えたのかもしれません。平野美宇は2勝すればステージ2に進めると思いますが、できれば朱雨玲に勝って勢いに乗りたいところです。石川佳純は、今年4月の韓国オープンの決勝で負けたシンガポールのフェン・ティアンウェイと同じグループです。平野美宇は昨年のワールドカップ以来フェン・ティアンウェイには3連勝しているのですが、石川佳純は苦手にしているようです。あとの二人の韓国のセオ・ヒョウオンと台湾の陳思羽も要注意なので気が抜けないグループだと思います。
男子は、丹羽孝季のグループは中国ナンバー2の樊振東(ファンジェンドン)はじめ、台湾の陳建安、香港の何鈞傑とすべて中国選手みたいなものなので大変だと思います。水谷隼のグループは中国の林高遠がランキング以上の力があると思いますが問題なくステージ2に進めると思います。
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