いよいよ女子ワールドカップが今月末の9月28日から始まります。日本からは、石川佳純がアジアカップ3位の枠、平野美宇がアジアカップ5位の枠で出場します(出場枠と出場選手についてはこちらをご覧ください)。
今回は開催地が中国の成都で中国選手は力を入れてくると思いますが、平野美宇は2016年に優勝した大会であり、2017年4月にアジア選手権で優勝した時と同じ中国選手のホームでの大会という験の良さを活かしてぜひ二度目の優勝を飾ってほしいです。
ここでは、大会のスケジュールをまとめ、シード順とステージ2の組み合わせを予測してみたいと思います。また、ライブ配信の視聴方法にも触れます。
[9/25追記]ワールドカップ直前インタビューも載せました。
日付 | 時間 | ラウンド |
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9/28(金) | 13:00~21:00 | 第9シードから第16シードによるグループリーグ(ステージ1) |
9/29(土) | 10:30~13:50 | 1回戦(卓球台2台で進行) |
16:00~19:20 | 準々決勝(1試合ずつ進行) | |
9/30(日) | 10:30~12:10 | 準決勝(1試合ずつ進行) |
16:00~16:50 | 3位決定戦 | |
16:50~17:40 | 決勝 | |
表彰式 |
(メモ)時間は、現地時間です。会場の四川省体育館との時差は1時間で日本が進んでいます。つまり、現地時間の10:30は日本時間の11:30となります。
ステージ2のシード選手8名の対戦相手は初日のステージ1の後で決まります。グループ1位の選手がシード5位~8位の選手と、グループ2位の選手がシード1~4位の選手とステージ2の1回戦で当たります。ステージ1で1位通過か2位通過かでステージ2で2回戦に進める可能性が違ってきます(ステージ1やステージ2などの試合方式の詳細についてはこちらをご覧ください)。
9/29(土)および9/30(日)はテレビが入るようで、中国では実況中継があるようです。日本では、テレビ東京が放映を予定しているようで、インターネットのライブ配信とテレビ放送で試合の模様が視れそうです。なお、会場の四川省体育館との時差は1時間で、日本が進んでいます。つまり、現地の10:30は日本時間の11:30となります。
出場選手にとってシード順は大事になります。上位8位までに入った場合はステージ1は出場する必要がない上、その上位選手とは1回戦では当たらないことになります(詳細はこちら)。そして、このシード順は最新ランキングに基づいて行われることになっています。女子は大会が9月のため9月の世界ランキングに基づいておこなわれます。
そこで、すでに9月の世界ランキングが発表されているのでシード順を予測してみたいと思います。これは、出場キャンセルなどが出なければ変わらないと思います。
[9/26]ITTFの女子ワールドカップのページでシード順が発表されました。予測通りで変更はありません。
シード順 | 選手名 | シード順 | 選手名 |
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1 | 朱雨玲(中国、1) | 11 | チャン・モー(カナダ、22) |
2 | 石川佳純(日本、4) | 12 | ベルナデッテ・スッチ(ROU、26) |
3 | 丁寧(中国、6) | 13 | 陳思羽(台湾、27) |
4 | 鄭怡静(台湾、8) | 14 | マチルダ・エクホルム(SWE、29) |
5 | 平野美宇(日本、9) | 15 | ゲオルギナ・ポータ(HUN、36) |
6 | 徐孝元(韓国、12) | 16 | リュウ・ジャ(AUT、41) |
7 | 杜凱栞(香港、13) | 17 | ディナ・メシュレフ(EGY、43) |
8 | ソフィア・ポルカノバ(AUT、17) | 18 | キム・ソンイ(北朝鮮、63) |
9 | リ・ジエ(オランダ、18) | 19 | ウー・ユエ(米国、69) |
10 | エリザベタ・サマラ(ROU、20) | 20 | レイ・ジャン・ファン(AUS、74) |
(メモ)カッコ内の数字は、9月の世界ランキングの順位です。AUT=オーストリア、ROU=ルーマニア、SWE=スウェーデン、HUN=ハンガリー、EGY=エジプト
1日目のステージ1はA~Dのグループにシード順位9位から12位までの選手が順に割り振られ、各グループの2番目の選手は13位から16位、3番目の選手は17位から20位の選手が抽選で割り振られるので予測しても意味がありません。
そこでここでは、上のシード順予測を基にステージ2の組み合わせを予測しておきます。
平野美宇はシード順位が5位なので、(4)、(5)、(12)、(13)のいずれかに抽選で入ります。ステージ2では、同じ国の選手が同じ山にならないという調整はないので(13)に入って準々決勝で石川佳純と対戦することもあります。実際に、2016に平野美宇が優勝した時は平野美宇がシード順が5位で準々決勝で伊藤美誠と当たりました。また、石川佳純と当たらない場合、準々決勝で中国のどちらかの選手と当たる可能性があります。平野美宇が一番対処しやすいのは台湾の鄭怡静(チェン・イーチン)でしょう。鄭怡静には2016ワールドカップの決勝で勝ち、昨年のワールドカップの3位決定戦では負けていますが、他の3選手よりは戦いやすいと思います。
この点では、シード順が4位なら他の上位3選手とは準決勝まで当たらなかったのですが、9月の世界ランキングでは鄭怡静とわずか38ポイント差で鄭怡静は8位、平野美宇は9位となり、結果今大会でシード順が5位になってしまいました。昨年のワールドカップでは平野美宇はシード順が4位(世界ランキング6位)で(9)枠だったので準決勝まで中国選手と当たりませんでした。ただ、シード順が5位というのは優勝した2016年の大会と同じということで、昨年のアジア選手権のように中国選手を倒してぜひ優勝してほしいと思っています。
石川佳純は、昨年はシード順が3位(世界ランキング5位)で(8)枠でしたがステージ1から上がってきた香港の李皓晴に負けて1回戦で敗退してしまいました。昨年は、
直前9月のアジアカップで
平野美宇との3位決定戦に勝利していたとはいえ、前半の不調から抜け出すための馬場監督との集中合宿を8月に終えて、まだ安定していなかった時期でした。その上、用具の変更という試行錯誤も行ったことも影響したようでした。それに比べて今年の石川佳純は安定していて、格上にはなかなか勝てませんが格下には取りこぼしていません。そのため、今年は確実に準決勝までは行けるのではないかと予測しています。また、(9)枠に鄭怡静が入った場合、今年は石川は鄭怡静には分がいいので決勝まで行ける可能性が高くなってくると思います。鄭怡静、引いては丁寧の枠は石川の決勝進出のキー・ポイントですね。
以下のサイトでライブ配信がある可能性があります(今回配信対象の卓球台(Table)はTable 1(T1)~Table 2(T2) です)。中国の成都と は日本と1時間時差があり、日本が1時間早いです。現地の10時は日本の11時になりますので注意が必要です。
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