女子ワールドカップが10月にと男子ワールドカップが11月にそれぞれ3日間の日程で開催されます。
ワールドカップは格付けではオリンピック/世界選手権とワールドツアープラチナの間の位置づけです。優勝ポイントも2550でグランドファイナルと同じです。
女子と男子は別大会で、女子は中国の成都市で10月18日から3日間、男子も中国の成都市で11月29日から3日間開催されます。招待選手は、男女ともそれぞれ20人で、世界各大陸のカップ戦の優勝者およびアジアカップと欧州カッブの2番目と3番目の選手、各大陸のカップ戦の上位入賞選手で構成されます。日本からはアジアカップ2番目の枠で石川佳純(3位)と丹羽孝希(3位)、アジアカップ3番目の枠で張本智和(4位)、カップ戦入賞者枠で平野美宇(6位)が出場します(1か国2名の制限があるためアジアカップ準優勝の陳夢は出場できません)。
昨年は、平野美宇は準々決勝で石川佳純と対戦し敗退、石川佳純は準決勝で中国の丁寧に、3位決定戦で台湾の鄭怡静(チェンイーチン)に敗れて4位でした(こちらを参照)。、また、男子は丹羽孝希は中国の林高遠に、張本智和はドイツのボルにそれぞれ準々決勝で敗れました(こちらを参照)。
中国からは、女子は世界選手権個人戦優勝者枠で劉詩雯、アジアカップ優勝者枠で朱雨玲、男子は世界選手権優勝者枠で馬龍、アジアカップ優勝者枠で樊振東が出場します。
以下に、出場選手、試合方式をまとめます。
出場選手は男子ワールドカップも女子ワールドカップも20名で、内訳は世界選手権優勝者1名、各大陸(アジア、アフリカ、欧州、オセアニア、北南米(パンナム))カップ戦優勝者1名、アジアカップ・欧州カップ2~3位、パンナムカップ2位、各大陸カップ入賞者7名または8名(8月の世界ランキング順に選出)、ホスト国1名(上記にホスト国の選手がいない場合)、その他(ワイルドカード)1名です。また、各国2名までという条件があります。
ホスト国の中国選手は通常の枠で2名選出されているのでホスト国枠は使用しないため各大陸カップ入賞者枠は8名となります。ワイルドカードはITTF推薦枠と思われますが、女子は米国のリリー・チャン、男子はスウェーデンのマティアス・ファルクが選ばれています。
以下が今回の出場者です。カッコ内の数字は8月の世界ランキングです。
枠 | 女子 |
男子 |
---|---|---|
世界選手権優勝者 | 劉詩雯(5、中国) | 馬龍(3、中国) |
アジアカップ優勝者 | 朱雨玲(3、中国) | 樊振東(2、中国) |
アフリカカップ優勝者 | ディナ・メシュレフ(49、エジプト) | オマール・アサール(51、エジプト) |
パンナムカップ優勝者 | アドリアナ・ディアス(30、PUR) |
ウーゴ・カルデラノ(6、ブラジル) |
パンナムカップ準優勝 | チャン・モー(2'、米国) | カナック・ジャ(33、米国) |
オセアニアカップ優勝 | レイ・ジャン・ファン(79、AUS) | ヘミング・フー(75、AUS) |
欧州カップ優勝者 | ペトリサ・ソルヤ(24、ドイツ) | ディミトリー・オフチャロフ(11、ドイツ) |
アジアカップ2番枠 | 石川佳純(6、日本)(アジアC3位) | 丹羽孝希(10、日本)(アジアC3位) |
アジアカップ3番枠 | 馮天薇(12、台湾)(アジアC4位) | 張本智和(5、日本)(アジアC4位) |
欧州カップ2番枠 | ベルナデッテ・スッチ(14、ROU)(欧州C2位) | ブラディミル・サムソノフ(19、BLR)(欧州C2位) |
欧州カップ3番枠 | ソフィア・ポルカノバ(16、AUT)(欧州C3位) | ティモ・ボル(8、ドイツ)(欧州C3位) |
上位入賞者枠1 |
杜凱栞(11、香港)(アジアC5位) | 林昀儒(13、台湾)(アジアC5位) |
上位入賞者枠2 |
平野美宇(10、日本)(アジアC6位) | ダニエル・ハベソーン(27、AUT)(欧州C4位) |
上位入賞者枠3 | 田志希(18、韓国)(アジアC7位) | シモン・ゴジ(20、フランス)(欧州C5-8位) |
上位入賞者枠4 | 鄭怡静(9、台湾)(アジアC8位) | ヨナサン・グロート(21、デンマーク)(欧州C5-8位) |
上位入賞者枠5 | 陳羽思(25、台湾)(アジアC9-10位) | クリスティアン・カールソン(25、SWE)(欧州C5-8位) |
上位入賞者枠6 | ウー・ユエ(135、米国)(パンナムC3位) | サティアン・グナナセカラン(30、インド)(アジアC6位) |
上位入賞者枠7 | ナタリア・パルティカ (54、ポーランド)(欧州C4位) | 李尚洙(18、韓国)(アジアC7位) |
上位入賞者枠8 | エリザベータ・サマラ(28、ROU)(欧州C5-8位) | クアドリ・アルナ(22、ナイジェリア)(黃鎮廷の代わり) |
ホスト国 | なし |
なし |
ワイルドカード | リリー・チャン(66、米国) |
マティアス・ファルク(7、SWE) |
(メモ)世界選手権は2019世界選手権、アジアC=2019アジアカップ、欧州C=2019ヨーロッパトップ16カップ、PUR=プエルトリコ、AUS=オーストラリア、ROU=ルーマニア、SWE=スウェーデン、AUT=オーストリア、BLR=ベラルーシ。
[2019/11/28追記]男子の入賞者枠8の黃鎮廷がT2ダイヤモンドでの負傷のため欠場となり代わりにナイジェリアのクアドリ・アルナが出場になりました。
試合はステージ1(予選)とステージ2(本戦)に分けて行われます。最新の世界ランキング上位8選手はシード選手となりステージ2からとなります(女子は10月の世界ランキング、男子は11月の世界ランキング)。ステージ1では、残りの9番目の選手から20番目の選手でステージ2に進む8名を決めます。ステージ2は、シード選手8名とステージ1から勝ち上がった8名の16名でトーナメント方式で優勝を争います。ゲームはすべて7ゲームマッチで行われます。
ステージ1の試合方式:
以下の手順でA~Dの4グループ(3人ずつ)に分けられ総当たりで順位を争います。
総当たりで2試合ずつ行い1~3位を決定します。各グループの1位と2位の選手がステージ2(本戦)に進むことができます。
ステージ2の試合方式:
1~16の枠には次のように割り振られます。
賞金は男女共同じ金額です。賞金は出場選手全員にでます。
順位 | 賞金(米国ドル、括弧内は円) |
---|---|
賞金総額 | 250,000 (約2600万円) |
優勝 | 60,000 (630万円) |
準優勝 | 40,000 (420万円) |
3位 |
20,000 (210万円) |
4位 | 14,000 (150万円) |
5~8位 | 10,000 (105万円) |