【卓球】 2019香港オープンが開催(6/6~9)

 6月6日からワールドツアーの香港オープンが始まります。本戦に先立ち予選が6月4日と5日で行われます。


今回の香港オープンは年6回あるワールドツアーとしては第2戦、ワールドツアープラチナを含めたワールドツアー(計年12回)としては第4戦となります。また、先週の中国オープンから、この香港オープン、来週のジャパンオープン、7月頭からの韓国オープン、オーストラリアオープンと7月上旬までの約1か月半にアジア地区を中心にワールドツアー/プラチナ大会が5大会続きます(詳細なスケジュールはこちらの表を参照)。


中国オープン、ジャパンオープン、オーストラリアオープンがワールドツアープラチナ、香港オープンと韓国オープンがワールドツアーとなりますが、年に12回あるうちの5回がこの1か月半に集中しますが、この5大会の結果はオリンピック代表選考に使用される2020年1月の世界ランキングに大きく影響するので代表を狙う選手には重要です。


今回の香港オープンに出場する日本選手は女子9名、男子6名と少ないです。これはシングルスの出場が1か国あたり男女それぞれ6名に制限されたためです。中国は、林高遠、梁靖崑以外のトップ選手が出場せず若手中心で女子7名、男子7名が出場します。


大会の概要、大会日程出場選手見どころライブ配信の視聴方法についてまとめました。

1. 大会の概要

2019香港オープンは年間に6大会あるワールドツアーの2番目の大会です。

(1) 競技種目

行われる競技は以下の6種目です。

  • 男子シングルス、女子シングルス
  • 男子ダブルス、女子ダブルス
  • 混合ダブルス

(2) 試合方式


  • 男子/女子シングルス:すべて7ゲームマッチ
  • 男子/女子ダブルス:すべて5ゲームマッチ
  • 決勝トーナメントはシングルスはベスト32、ダブルスはベスト16から
  • 予選も本戦同様に勝ち抜きのトーナメント方式で行われる

(3) 獲得できる世界ランキング用のポイントはこちらを参照


(4) 賞金総額:175,000米ドル(約1900万円)

シングルス優勝賞金:18,600米ドル(約200万円)

2. 大会日程

 日付 女子シングルス  男子シングルス  女子ダブルス  男子ダブルス   混合ダブルス
 6/4(火) 予選トーナメント (1回戦(R128)) 予選トーナメント(1回戦(R128))
 予選トーナメント
(1回戦(R32))
 予選トーナメント
(1回戦(R32))
 予選トーナメント
(1回戦(R32))
 6/5(水) 予選トーナメント (2回戦(R64)、3回戦(R32))
予選トーナメント(2回戦(R64)、3回戦(R32))  予選トーナメント
(2回戦(R16))
 予選トーナメント
(2回戦(R16))
予選トーナメント
(2回戦(R16))
 6/6(木) 決勝トーナメント
1回戦(R32)
決勝トーナメント
1回戦(R32)
決勝トーナメント
1回戦(R16)
決勝トーナメント
1回戦(R16)
決勝トーナメント
1回戦(R16)
 6/7(金) 2回戦(R16)
 2回戦(R16)  準々決勝
準決勝
 準々決勝
準決勝
 準々決勝
準決勝
 6/8(土) 準々決勝
準決勝
 準々決勝
準決勝
 決勝
 6/9(日) 決勝  決勝  決勝  決勝
 シングルスはシードが16選手で、残りの16枠は予選から進出します。今回は予選から開始する選手は男子101名、女子78名です。ウェイティングリストになっている選手は男子が14名、女子は20名います。今年からワールドツアーの予選はすべて 本戦同様に1度負けたら敗退の トーナメント方式で行われ、グループリーグは行われません。今大会では、男子も女子も3回戦まで (R128からR32) 行いベスト16を決め、この16名が本戦に進出します。
 ダブルスはシードが8ペアで予選で残り8枠を決定します。予選から開始するのは男子と女子は25ペア、混合ダブルスは23ペアなのですべてのダブルスで予選トーナメントを2回戦まで(R32とR16)行いわれない本戦進出の8ペアを決めます。

3. 主な出場選手

今大会に出場する日本選手は、次のとおりです(太字はシングルスのシード選手です)。


・女子

平野美宇石川佳純伊藤美誠佐藤瞳芝田沙季、加藤美優、早田ひな(D)、長﨑美柚(D)、木原美悠(D)

・男子

張本智和丹羽孝希水谷隼、吉村真晴、森薗政崇、吉村和弘


「(D)」はダブルスのみに出場の選手です。シングルスの待機リスト(ウェイティングリスト)に、橋本帆乃香、早田ひな、長﨑美柚、木原美悠、大藤沙月、森さくらが入っています。男子シングルスで待機リストに入っている日本選手はいません。昨年の香港オープン優勝者の吉村和弘が待機リストに入っていましたが上田仁がキャンセルし出場できるようになりました。女子ダブルスは、石川佳純/平野美宇、長﨑美柚/木原美悠、男子ダブルスは森薗政崇/吉村真晴、水谷隼/丹羽孝希、混合ダブルスには早田ひな/張本智和の各ペアが出場します。石川/平野ペアと森薗/吉村真ペアがシードです。


 中国選手は、今大会は若手中心のメンバーを組んでいいます。


以下に出場する選手を挙げます(太字はシングルスのシード選手です)。


女子:陳幸同何卓佳王芸迪孫銘陽武楊、木子、馮亜蘭、陳可(D)、

男子:林高遠 梁靖崑 王楚欽周雨、鄭培鋒(ZHENG Peifeng)、馬特(MA te)薛飛(D)


ダブルスは、女子は陳可/木子何卓佳/銭天一、男子は林高遠/梁靖崑王楚欽/薛飛、混合ダブルスは陳幸同/周雨、武楊/馬特の各ペアが出場します。陳可 /木子 ペア、 林高遠/梁靖崑 ペアがシードです。

中国はシングルスは男女各7名になっています。日本が6名で中国が7名に制限されているようですが理由はわかりません。


その他の選手では、女子シングルスではほかに台湾の鄭怡静(チェンイーチン)、韓国の徐孝元、田志希、シンガポールの馮天薇(フォンティエンフェイ)、香港の杜凱栞、ルーマニアのベルナデッテ・スッチ、オーストリアのポルカノバがシードになっています。


男子シングルスは、韓国の李尚洙、張禹珍、林鐘勲、ドイツのボル、フランティスカ、香港の黃鎮廷(ウォンチュンティン)、イングランドピッチフォード、スウェーデンのファルク、台湾の林昀儒(リンユンジュ)、ナイジェリアのがクアドリ・アルナがシードになっています

4. 見どころ

女子シングルスでは、中国のトップ選手がいないため日本選手にとっては優勝を狙えるチャンスですし、東京オリンピックの代表レースを戦う選手にとってはポイントを稼ぐチャンスです。日本選手同士の決勝になることを期待します。

男子シングルスでは中国の林高遠と梁靖崑以外にボルやファルクなどヨーロッパ勢も強うので女子より難しいと思いますが、馬龍や樊振東がいないのでやはり優勝あるいは上位入賞を狙えるチャンスだと思います。

5. ライブ配信の視聴方法

 以下のサイトでライブ配信がある可能性があります(今回配信対象の卓球台(Table)はTable 1(T1)、Table2(T2)、Table 4(T4) です)。香港は日本と1時間時差があり、日本が1時間早いです。つまり、現地の10時は日本の11時になりますので注意が必要です。


  • itTV(ITTF(国際卓球連盟)の配信サイト)
(6/8午後と6/9はParaviでライブ配信があるため配信がブロックされ視聴できない可能性があります。)

6/7(金) 11:00~(Table2のみ?)
6/8(土)   11:00~
  6/9(日)    15:00~

  このページでは試合結果なども確認できます。

  • Paravi:土日に日本語解説付きでのライブ配信があります(有料)。
  • Laola(画像は itTV と同じ)
  http://www.laola1.tv/en-int/live-schedule

また、ライブスコアは ITTFの香港オープンのページの「Draw & Results」にある「Live Scoring Running now」をクリックして視ることができます。