【卓球】 2019スウェーデンオープン 女子シングルス

 9月30日にスウェーデンオープン女子シングルス決勝トーナメントのシード選手の組み合わせが発表されました。日本選手は平野美宇、石川佳純、伊藤美誠がシードです。

その後10月1日と2日で予選が行われ日本選手は、佐藤瞳、芝田沙季、加藤美優、橋本帆乃香、早田ひな、長﨑美柚、森さくらの7選手が決勝トーナメントへの進出を決め、日本選手は10名になりました。

10月2日の予選トーナメントが終了後に予選通過者の枠も埋まりました。


トーナメント表に試合結果と試合の動画(ある場合)を掲載します。

トーナメント表>

試合をクリックすると試合のスケジュールまたは結果が表示されます。
T1~T3はライブ配信があります(視聴方法はこちら)。
ビデオアーカイブのある試合にはビデオへのリンクを貼ってあります。

・1回戦(10/3)長﨑美柚が朱雨玲を下す、みうひな対決は美宇に軍配

前半の1回8試合はすべて中国選手と中国以外の選手の対戦で、次々と中国選手が勝ちトーナメント表が赤く染まる中、長崎美柚が朱雨玲を下しその一角を白くした。長崎は今年のジャパンオープンに続き朱雨玲に2連勝した。

注目の平野美宇と早田ひなの対戦は最終ゲームもデュースになる接戦になり平野美宇が征した。石川佳純は中国のチョッパー劉斐との対戦だったが勝てず1回戦敗退となった。

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1回戦:長﨑美柚 vs 朱雨玲(中国) (試合ビデオ)

2回戦(10/4)みうみま対決はゲームオールを伊藤美誠が征する

平野美宇と伊藤美誠の今年3度目のワールドツアー(プラチナ)での対決は、お互いに気合の入った熱戦となった。1ゲームを取った伊藤が、2ゲーム目も先行したが平野が伊藤のゲームポイントを凌いでデュースとし逆転で取った。3ゲーム目は平野が取ったが4ゲーム目は伊藤が取り返し2-2のタイに戻した。次のゲームはデュースの末平野が取り王手を掛けたが、伊藤が取り返して最終ゲームに持ち込んだ。最終ゲームは、序盤伊藤が大きくリードしたが平野が追いつき6-6、7-7となったあと伊藤の3連続ポイントで10-7となり、平野が1ポイント返したものの2ゲーム目のように追いつくことはできず伊藤が2回目のマッチポイントをものにした。見ごたえのある一戦だった(テレビ東京卓球ニュースの記事)。


伊藤美誠 vs 平野美宇 4-3 (11-8, 12-10, 7-11, 11-4, 10-12, 11-9, 11-8)


前日に朱雨玲に勝って中国選手に対する連勝を狙った長﨑美柚は、昨年の世界ジュニア女子シングルスチャンピオンの銭天一にストレートで敗れた。

2回戦:伊藤美誠 vs 平野美宇

準々決勝勝(10/5)伊藤美誠が王曼昱を下して準決勝進出

伊藤美誠は接戦になった3ゲーム目を取ると4ゲーム目、5ゲーム目は王曼昱を圧倒した。王曼昱は審判から注意を受けるなど後半は精神的にも集中力を欠き、伊藤の独壇場のようになった。伊藤の中国選手との試合には、中国選手が他の試合のように粘りを出せず崩れてしまうケースが多い。これも魔王の魔力か?


準決勝は、最近中国選手の中でも圧倒的な強さを見せ、この日の準々決勝でも丁寧をストレートで破っている風雲児 孫穎莎と対戦する。伊藤美誠は今年の世界選手権を含め国際大会の直接対決では2敗だが、孫穎莎は今年3月のカタールオープンのように「中国」という重荷が肩にかかると外国選手との試合でプレッシャーがかかるようなので今回の対戦は楽しみだ。また、同じ2000年生まれで10月21日生まれ(伊藤)と11月4日生まれ(孫穎莎)と誕生日の近い同い年対決でもある。

準々決勝:伊藤美誠 vs 王曼昱(中国)

準決勝(10/6)伊藤美誠、孫穎莎に逆転勝利で決勝進出。連覇なるか

伊藤美誠は中国の孫穎莎に2ゲームを先行されたがそこから3ゲーム連取して勝利した。この逆転パターンは昨年優勝したこの大会の1回戦から準決勝でも見せた得意のパターンだ。


伊藤美誠 vs 孫穎莎(中国)     4-2 (8-11, 8-11, 11-9, 11-9, 11-8, 11-3)


・決勝(10/6)伊藤美誠は陳夢に逆転負けで悔しい準優勝
伊藤美誠は1ゲーム目と3ゲーム目を取ったあと、4ゲーム目のデュースでの競り合いに勝ってゲームカウント3-1とした。ゲーム内容からも、勝利の予感がしたが、陳夢がその後3ゲームを取って、本来伊藤が得意な逆転パターンを陳夢にやらせてしまった。伊藤は連覇を意識したわけではないだろうが、ほとんど勝てていた内容だっただけに優勝を逃したのは悔しいだろう。
とはいえ、伊藤は準優勝で1440ポイントを獲得して東京オリンピック選考の基準になる来年1月の世界ランキングのポイントを540ポイント上積みし2位の平野美宇に1200ポイント以上の差を開けた。さらに3位の石川佳純とは1550ポイント開いて、年内の主要大会が6大会であることを考えるとシングルス代表の2位以内はかなり濃厚にした。

伊藤美誠 vs 陳夢    3-4 (11-8, 6-11, 11-7, 12-10, 8-11, 9-11, 5-11)

優勝:陳夢(中国)、準優勝:伊藤美誠