11月14日からワールドツアープラチナのオーストリアオープンがオーストリアのリンツで始まります。本戦に先立ち予選が11月12日と13日に行われます。
今回のオーストリアオープンは年6回あるワールドツアープラチナとしては第6戦、ワールドツアープラチナを含めたワールドツアー(計年12回)として最終戦の第12戦となります。また、2020年1月のランキングポイントの対象になる年内の大会も、この大会の後は、男子のワールドカップ、11月末のT2ダイヤモンド、そして12月のグランドファイナルになります(詳細なスケジュールはこちらの表を参照)。
オリンピック代表選考に使用される2020年1月の世界ランキングに示すように女子トップ3選手と男子2番手を争う水谷隼と丹羽孝希の差は小さいため今後の大会の結果は重要です。
また、1月のハンガリーオープンからこの大会までのワールドツアー/プラチナ12大会の結果で12月のグランドファイナルに出場できる16選手(男女それぞれ)が決定します。
今回のオーストリアオープンに出場する日本選手は女子16名と男子14名、総勢30名が出場します。中国も劉詩雯、朱雨玲、樊振東、林高遠、梁靖崑のトップ選手を含め女子12名と男子13名が出場するため、ドイツオープンと同様に厳しい大会となりそうです。
大会の概要、大会日程、出場選手、見どころ、ライブ配信の視聴方法についてまとめました。
2019オーストリアオープンは年間に6大会あるワールドツアープラチナの6番目の大会です。
(1) 競技種目
行われる競技は以下の6種目です。
(2) 試合方式
(3) 獲得できる世界ランキング用のポイントはこちらを参照
(4) 賞金総額:260,000米ドル(約2800万円)
シングルス優勝賞金:30,000米ドル(約320万円)
日付 | 女子シングルス | 男子シングルス | 女子ダブルス | 男子ダブルス | 混合ダブルス |
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10/8(火) | 予選トーナメント (1回戦(R256)、2回戦(R128)) | 予選トーナメント(1回戦(R256)、2回戦(R128)) |
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予選トーナメント (1回戦(R32)) |
10/9(水) | 予選トーナメント (3回戦(R64)、4回戦(R32)) |
予選トーナメント(3回戦(R64)、3回戦(R32)) | 予選トーナメント (1回戦(R16)) |
予選トーナメント (1回戦(R16)) |
予選トーナメント (2回戦(R16)) |
10/10(木) | 決勝トーナメント 1回戦(R32) |
決勝トーナメント 1回戦(R32) |
決勝トーナメント 1回戦(R16) |
決勝トーナメント 1回戦(R16) |
決勝トーナメント 1回戦(R16) |
10/11(金) | 2回戦(R16) |
2回戦(R16) | 準々決勝 準決勝 |
準々決勝 準決勝 |
準々決勝 準決勝 |
10/12(土) | 準々決勝 |
準々決勝 |
決勝 | 決勝 | 決勝 |
10/13(日) | 準決勝 決勝 |
準決勝 決勝 |
(メモ)予選の詳細なスケジュールはこちらを、本戦(決勝トーナメント)の詳細なスケジュールはこちらをご覧ください。
今大会に出場する日本選手は、次のとおりです(太字はシングルスのシード選手です)。
・女子
平野美宇、石川佳純、伊藤美誠、佐藤瞳、芝田沙季、加藤美優、橋本帆乃香、長﨑美柚、早田ひな、出澤杏佳、木原美悠、森さくら、安藤みなみ、大藤沙月、小塩遥菜、加藤知秋
・男子
張本智和、丹羽孝希、水谷隼、森薗政崇、吉村真晴、吉村和弘、神巧也、及川瑞基、平野友樹、有延大夢、田中佑太、𠮷田雅己、田添健汰、田添響
シングルスには全選手が出場します。女子ダブルスは、長﨑美柚/木原美悠、平野美宇乃/石川佳純、男子ダブルスは森薗政崇/吉村真晴、張本智和/丹羽孝希、混合ダブルスは伊藤美誠/水谷隼、早田ひな/張本智和の各ペアが出場します。シードは長﨑/木原ペアと伊藤/水谷ペアだけです。
中国選手は、同じワールドツアーのブルガリアオープンやチェコオープンではトップ選手が出場しませんでしたが、今大会はトップ選手が出場しています。出場選手は日本選手より多く28選手(女子14名、男子14名)が出場します。
以下に出場する選手を挙げます(太字はシングルスのシード選手です)。
女子:朱雨玲、劉詩雯、陳幸同、何卓佳、王芸迪、顧玉婷、孫銘陽、張瑞、銭天一、劉斐(LIU Fei)、劉瑋珊(Liu Weishan)、範思琪(Fan siqi)
男子:樊振東、林高遠、梁靖崑、王楚欽、趙子豪(ZHAO Zihao)、周啓豪、劉丁碩、周雨、于子洋、孫聞、閻安、徐晨皓(XU Chenhao)、徐海東(XU haidong)
ダブルスは、女子は顧玉婷/孫銘陽、男子は梁靖崑/林高遠、樊振東/王楚欽、混合ダブルスは朱雨玲/林高遠、劉詩雯/王楚欽の各ペアが出場します。男子ダブルスの2ペアと劉詩雯/王楚欽ペアがはシードです。
女子シングルスは、中国がトップ選手をドイツオープンとオーストリアオープンに分散して出場させるようにしたため、今大会では、陳夢、丁寧、孫穎莎、王曼昱は出場していません(丁寧はドイツオープンも出場していないので腰痛のためかもしれません)。そのため、佐藤瞳がシードに入り、平野美宇も第8シードまでに入って準々決勝までは第8シードまでの選手とは当たらなくなりました。また、ヨーロッパの大会ですが世界ランキング上位のアジアの選手がほとんど出場しているためシードに入っているヨーロッパ選手は地元オーストリアのポルカノバとリュウ・ジャ、ルーマニアのスッチだけです。中国と日本選手以外のアジア選手では台湾の鄭怡静(チェンイーチン)、香港の杜凱栞(ドゥホイケン)、シンガポールの馮天薇、韓国の徐孝元(ソヒョウォン)と田志希(チョンジヒ)がシードで前週のスウェーデンオープンと同じです。
男子シングルスは、韓国の張禹珍(ジャンウジン)、香港の黃鎮廷(ウォンチュンティン)、台湾の林昀儒(リンユンジュ)がシードです。ヨーロッパ勢では地元オーストリアのガルドスとハベソーン、ドイツのボルとボルとオフチャロフとフランチスカ、スウェーデンのファルク、そして南米勢として唯一ブラジルのカルデラノがシードになっています。
ドイツオープンではシードに入っていた韓国の李尚洙やイングランドのピッチフォードがシードに入れず予選からの開始になるなど予選もかなり厳しそうです。
今大会での見どころは、やはり東京オリンピックのシングルス代表の座を争っている女子の伊藤美誠、平野美宇、石川佳純、男子の張本智和、水谷隼、丹羽孝希がどのような結果を残せるかでしょう。
東京オリンピックのシングルス代表を決める1月の世界ランキングの対象の大会は、女子はこのオーストリアオープン、来週のT2ダイヤモンド、12月のノースアメリカンオープン(チャレンジプラス)、グランドファイナルの4大会だけです。男子はこれに加えて今月末に丹羽孝希と張本智和の出場する男子ワールドカップがあるため残り5大会だけです(詳細なスケジュールはこちらを参照)。このため、これからの1大会はより重要になります。
現在1位で2位との差が離れている伊藤美誠と張本智和は(現在のポイント:女子、男子)シングルス代表をほぼ手中にしているので、実質現在2位と3位で僅差で2つ目のシングルス代表の座を争っている男女それぞれ2人の結果に注目されます。
以下のサイトでライブ配信がある可能性があります(今回配信対象の卓球台(Table)はTable 1(T1)~Table 4(T4) です)。ドイツのブレーメンは日本と8時間時差があり、日本が8時間早いです。つまり、現地の10時は日本の18時になりますので注意が必要です。
オーストリアオープン
— 平野美宇&卓球応援団 (@4MIU_TT) November 16, 2019
今日11/16の試合スケジュール
今日から1台進行
ライブ配信はYouTubeテレビ東京卓球チャンネルでhttps://t.co/HGYPtevqJJ#卓球 #オーストリアオープン #オーストリアOP pic.twitter.com/n3M4Kkx8us