【卓球】 2018アジアカップ(横浜 2018/4/6~4/8)

 2018アジアカップが4月6日から3日間横浜で開催されます。昨年は9月だったのでまだ半年しか経ってなくて「もう」という感じです。アジアカップは男女それぞれ16人の選抜メンバーで争われるカップ戦で、日本からはアジア選手権優勝者枠で平野美宇、ランキング上位者枠で石川佳純、丹羽孝季、張本智和が招待されています。

 このアジアカップは9月末に行われるワールドカップの出場権もかかっているため、ここで3位以内に入って出場を確定させたいところです。 (入れなかった場合でも予選から参加できる可能性はあります)。


以下に、参加者、試合方式、見どころをまとめます。

1. 参加選手

 男女16名で、内訳は前回優勝者1名、2017アジア選手権優勝者1名、1月の世界ランキング上位者10名、アジアの各地域(東アジア、東南アジア、西アジア、中央アジア)から1名ずつ4名です。また、各国2名までです。

 女子はアジア選手権優勝者は平野美宇、前回優勝者は朱雨玲、男子はアジア選手権優勝者は樊振東、前回優勝者は林高遠です。


 以下が今回の出場者です。カッコ内の数字は1月の世界ランキングです。

枠   女子
男子 
 前回優勝者 朱雨玲(2、中国)  林高遠(4、中国)
 アジア選手権優勝者 平野美宇(6、日本) 樊振東(2、中国)
ランキング枠1
陳夢(1、中国) 丹羽孝希(6、日本)
ランキング枠2
石川佳純(4、日本)  黄鎮廷(7、香港)
 ランキング枠3 鄭怡静(7、台湾)  張本智和(11、日本)
 ランキング枠4 杜凱栞(9、香港) 李尚洙(14、韓国)
 ランキング枠5 李皓晴(12、香港) 荘智淵(15、台湾)
 ランキング枠6 陳思羽(16、台湾) 陳建安(29、台湾)
 ランキング枠7 徐孝元(18、韓国) 丁祥恩(30、韓国)
 ランキング枠8 梁夏銀(27、韓国) 江天一(35、香港)
 ランキング枠9

スターシニー・サウェッタブット(48、タイ)


 キリル・ゲラシメンコ(48、カザフスタン)
 ランキング枠10 ナンタナ・コムウォン(78、タイ) ノシャド・アラミヤン(74、イラン)
 南アジア代表 AYHIKA MUKHERJEE(112、インド) タカール・マナブ・ビカシュ(257、インド)
 東南アジア代表 MAI Hoang My Trang(156、ベトナム) パーダーサク・タンヴィリヤヴェシャクル(142、タイ)
 西アジア代表 AL-WEDIAN Bara(380、ヨルダン)
アブデュラズズ・アル=アバド(176、サウジアラビア)
 中央アジア代表 ネダ・シャハスワリ(150、イラン) ニマ・アラミヤン(96、イラン)

[2018/4/5 追記:4/4 に発表されたシードリストではインドのシェッティがいなくなって、イラクのニマ・アラミヤンが入っています。このため、シェッテイが不参加となりノシャド・アラミヤンがランキング枠10に入り、弟のニマ・アラミヤンが中央アジア代表枠に入りました。ニマ・アラミヤンが入ったのはもちろん弟だからではなく代表争いをした次点だからだと思います。女子も西アジア代表が、マリアナ・サハキアンからヨルダンのAL-WEDIAN Baraに代っています。

2. 試合方式

 試合は第1ステージと第2ステージに分けて行われます。以下の方法で第1ステージで勝ち残った8名が第2ステージに進みトーナメント方式で優勝を争います。第1ステージは5ゲームマッチ、第2ステージは7ゲームマッチで行われます。


第1ステージの試合方式:

前回優勝者、アジア選手権優勝者、世界ランキング上位10名が4名ずつのグループA、B、Cに分かれます。アジア各地域の代表4名はグループDになります。各グループで総当たり戦を行います。A、B、Cの3グループの1位と2位は第2ステージに進出します。A、B、C各グループの3位とグループDの勝者で「決定戦」を行い勝者2名が第2ステージに進みます。


A、B、Cのグループ分けは4月の世界ランキング順に行われますが、同じ国の選手が同じグループに入らないように考慮されます。そのため第1ステージでは、上位ランク者同士が当たったり同じ国の選手同士が当たったりすることはありません。

第2ステージ(決勝トーナメント)の試合方式:

ノックアウトのトーナメント形式で行われ、組み合わせは第1ステージの結果を基に以下のようになります。

 1  グループAの1位
 2  決定戦の勝者2名の1人
 3  グループBの2位
 4  グループCの1位または2位
 5  グループCの2位または1位
 6  グループAの2位
 7  決定戦の勝者2名の1人
 8  グループBの1位

 ちなみに昨年のアジアカップでは平野美宇はグループAでしたが朱雨玲と杜凱栞に負けてグループ3位になり決定戦に回ってしまいました。幸い無事勝って第2ステージに進むことができ、4位になりました。

3. 日程

大会のスケジュールは以下のようになります。

 日付 種目/ラウンド 
 4/6(金) 男子・女子第1ステージ(1回戦~3回戦)
4/7(土)午前 男子・女子第1ステージ(決定戦)
午後
男子・女子第2ステージ(準々決勝、準決勝)
 4/8(日) 男子・女子第2ステージ(順位決定戦)
男子・女子第2ステージ(決勝)

4. 見どころ

 今回、シード順は最新の世界ランキング、つまり4月の世界ランキングが基になります。現在、ドイツオープンが終わった時点でのランキングを予想してみたところ、1位陳夢、2位朱雨玲、3位石川佳純となります。平野美宇は6位で今回のアジアカップでは第4シードになります。このため、陳夢と平野美宇は同じグループAになると予想されます。石川佳純はグループCになると思われます。昨年のアジアカップでは平野美宇は第4シードで朱雨玲と同じグループになり、昨年と似ています。陳夢にもし負けても他の選手に勝てばいいのですが、昨年のように下手をすると3位になり冷や汗をかくことにもなります。もちろん、第1ステージで中国選手と対戦して慣らしておくという考え方もあるでしょうが。

 第2ステージのトーナメントですが、できれば石川佳純とは別の山になってほしいですね。その上で、中国選手と当たるのは準決勝以降が好ましいです。

 男子は、3月の世界ランキングでは丹羽孝希は4番目、張本智和は6番目で4月のランキングでもこの順番は変わらないと思われます。このため、丹羽選手は樊振東と同じグループAになる可能性が高く、張本智和は中国選手のいないグループCになる可能性が高いです。ただし、グループ2位まではステージ2へ進出出来ますので問題はないと思います。


女子と男子のステージ1のグループ分けの予測をこちらのページでしてみました。


日本卓球協会のアジアカップのサイトはこちらをご覧ください。

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