前々週のセルビアオープン、前週のスロベニアオープンに続いて同じチャレンジシリーズのクロアチアオープンがクロアチアのザグレブで5月16日から開催されます。決勝トーナメントに先立って予選が5月14、15日に行われます。
前週のスロベニアオープンと1日しか開かずに予選が始まりますが、これはスロベニアオープンの開催地のオトチェツと今回の開催地ザグレブが近いためと思われます。逆にクロアチアオープンの最終日は土曜日になり、次のタイオープンは水曜日から予選が始まります。これは、次週のタイと距離的に離れているため移動日を確保したと思われます。
チャレンジシリーズはシニアの国際大会としては優勝ポイントの最も低い大会で、ワールドツアーの1800ポイントに対して850ポイントです(詳細は「チャレンジプラスとチャレンジシリーズの概要」を参照)。このため、世界ランキングで20位ぐらいまでの選手は優勝してもランキングにほとんど影響がないためあまり出場しません。
日本からもは、ミキハウス勢が一緒に出場していることもあってか、世界ランキング13位と14位の芝田沙季と佐藤瞳、それに橋本帆乃香(同26位)が自主参加で出場しています。また、中国オープンに向けた調整のためか22位の加藤美優も出場しています。また、浜本由惟がオーストリアからエントリーしています。
大会の概要、大会日程、出場選手、見どころ、ライブ配信の視聴方法についてまとめました。
2019クロアチアオープンは年間に10大会あるチャレンジシリーズの4番目の大会です。
(1) 競技種目
行われる競技は以下の6種目です。
(2) 獲得できる世界ランキング用のポイントはこちらを参照
(3) 賞金総額:30,000米ドル(約330万円)
日付 | 女子シングルス | 男子シングルス | 女子ダブルス | 男子ダブルス | U21女子 シングルス |
U21男子 シングルス |
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5/14(火) | 予選グループリーグ | 予選グループリーグ |
予選グループリーグ | 1回戦(本戦R64) | ||
5/15(水) | 予選グループリーグ |
予選グループリーグ | 予選(R32, R16) | 予選(R64,R32, R16) | 予選グループリーグ 1回戦(R32) 2回戦(R16) |
2回戦(R32) 3回戦(R16) |
5/16(木) | 1回戦(R64) 2回戦(R32) |
1回戦(R64) 2回戦(R32) |
1回戦(R16) |
1回戦(R16) |
準々決勝 準決勝 決勝 |
準々決勝 準決勝 決勝 |
5/17(金) | 3回戦(R16) 準々決勝 |
3回戦(R16) 準々決勝 |
準々決勝 準決勝 |
準々決勝 準決勝 |
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5/18(土) | 準決勝 決勝 |
準決勝 決勝 |
決勝 | 決勝 |
(メモ)U21は女子は予選グループリーグ後にベスト32からの決勝トーナメント(本戦)がありますが、U21男子は予選がなくいきなりベスト64からの決勝トーナメントが始まるという男女で方式の異なる変則的なスケジュールです。また、U21は通常より1日少ない3日間で決着する超過密スケジュールです。シニアと掛け持ちをしている選手は(特に女子)は大変です。決勝トーナメントの詳細なスケジュールはこちら(PDF)をご覧ください。
日本選手は以下のとおりです。(太字はシングルスのシード選手です。)
・女子
佐藤瞳、芝田沙季、加藤美優、橋本帆乃香、長﨑美柚(*)、木原美悠(*)、大藤沙月(*)、相馬夢乃*、小塩遥菜*、中森帆南*、出澤杏佳*、塩見真希(*)、成本綾海、木村光歩(*)
(* はU21にも出場する選手です。(*)はU21で待機リストでU21の出場が決定していません。ちなみに、長﨑、大藤、木原、塩見、相馬は現在U21の世界ランキングで順に1位~5位です)
・男子
森薗政崇、宇田幸矢*、木造勇人、戸上隼輔*、柏竹琉*、平野友樹、神巧也、田添響、田添健汰、松平賢二
ダブルスには、女子は佐藤瞳/橋本帆乃香、芝田沙季/大藤沙月、長﨑美柚/木原美悠、相馬夢乃/小塩遥菜の4ペア、男子は宇田幸矢/戸上隼輔、田添健汰/田添響、平野友樹/松平賢二の3組が出場します。
中国選手は今大会は出場していません。
オーストリア卓球協会から登録している浜本由惟は女子シングルスでシードに入っています。
女子シングルスは、前週のスロベニアオープンで出場できなかった世界ランキング13位の芝田沙季が出場でき第1シードになります。14位の佐藤瞳は第2シードで反対の山から上がっていきます。第3シード、第4シードがオーストリアのポルカノバとルーマニアのサマラのヨーロッパ勢が半分の山の最内側に陣取ります。ここに、加藤美優と橋本帆乃香が絡んでいくのか、10代が頑張るのか。
また、今年の全日本選手権ジュニア部門で優勝した出澤杏佳のシニアデビュー戦にも注目です。
男子シングルスは、森薗政崇が第7シードですが、第1~3シードの荘智淵、クリスティアン・カールソン、カナック・ジャ辺りとの対戦に勝てば優勝の目がありそうです。
女子ダブルスは、4ペアが出場していて3ペアがシードなので、スロベニアオープンに続いて日本ペア同士の決勝になる可能性が濃厚です。
以下のサイトでライブ配信がある可能性があります(今回配信対象の卓球台(Table)はTable 1(T1)~Table 2(T2) です)。クロアチアの
ザグレブ
は日本と7時間時差があり、日本が7時間早いです。つまり、現地の10時は日本の17時になりますので注意が必要です。
http://www.laola1.tv/en-int/live-schedule
また、ライブスコアは ITTFの以下のクロアチアオープンのページの「Draw & Results」にある「Live Scoring Running now」をクリックして視ることができます。
ITTFのクロアチアオープンのホームページ