卓球の世界選手権が終わって2017年6月の世界ランキングが発表されています。今回のポイントは、次のとおりです。
*カッコ内は前月順位 |
女子 | ポイント | 男子 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 丁寧(中国)(1) | 3488(±104) | 馬 龍(中国)(1) | 3437 |
2 | 劉詩ウェン(中国)(2) | 3326(+42) | 樊振東(中国)(2) | 3346 |
3 | 朱雨玲(中国)(3) | 3310(+114) | 許昕(中国)(3) | 3129 |
4 | フェン・ティアンウェイ(シンガポール)(4) | 3165(-38) | 張継科(中国)(4) | 2953 |
5 | 陳夢(中国)(5) | 3117(+39) | オフチャロフ(ドイツ)(5) | 2880 |
6 | 石川佳純(日本)(6) | 3109(+46) | 水谷準(6) | 2807 |
7 | 平野美宇(日本)(8) | 3104(+73) | 黄鎮廷(香港)(7) | 2792 |
8 | 鄭怡静(7) | 3042(+4) | T・ボル(ドイツ)(8) | 2754 |
9 | ハン・イン(9) | 2996(±0) | 丹羽孝季(日本)(11) | 2746 |
10 | 伊藤美誠(10) | 2950(+35) | 荘智淵(台湾)(11) | 2690 |
*ポイントのカッコ内は前月からの増減です。前月順位が「-」となっている選手は前月のランキングのない選手です。通常、ランキングポイント対象の試合に4か月以上出場しなかった場合に、ランキングから一時的に除外されます。福原愛が現在そういう扱いです。
先月10位だった佐藤ひとみは12位に下がりました。早田ひなも、ダブルスは個人ランキングのポイントには参入されないため16位から19位に下がっています。逆にシングルスで参加した加藤美優は32位から25位に上がっています。また、世界卓球には参加していませんでしたが、5月初めのチャレンジシリーズのザグレブオープンでシングルス優勝した橋本帆乃香が22位から16位に上がっています。中国選手では予選から劉詩ウェンに負けた準々決勝まで勝ち上がった木子が14位(2836P)に復活しています。
平野美宇の5月の加点は、レーティングポイントが+41、ボーナスポイントが+32ポイントです。ボーナスポイントは今回のベスト4で48ポイントありましたが、ボーナスポイントは1年間のみ有効なため昨年5月に獲得したボーナスポイント16ポイントが差し引きされ+32ポイントになります。レーティングポイントは試合ごとの勝敗により加減算されるポイントで、ランキングにエントリー後引退するまで積算されます。試合ごとのポイントは、レーティングポイントのポイント差を基に計算され、ポイント差がある相手に勝つほど、また大きな大会ほど加算ポイントが
増えます。また、負けた場合は格上に負けた場合はマイナスポイントは少ないですが、格下に負けた場合はマイナスポイントが大きくなります。ここで、今回の世界卓球での平野美宇のレーティングポイントの内訳を調べてみましょう。ちなみに、平野美宇の世界卓球前のレーティングポイントは2785です。
対戦相手 | 平野美宇の ポイント |
対戦相手の ポイント |
ポイント差 | 勝敗 | 加算ポイント |
---|---|---|---|---|---|
オシュナイケ | 2785 | 1831 | -954 | 〇 | 0 |
サウェータブット | 2785 | 2439 | - 346 | 〇 | 6 |
陳思羽 | 2551 | 2551 | -234 | 〇 | 8 |
シャオ・マリア | 2255 | 2255 | -530 | 〇 | 2 |
フェン・ティアンウェイ | 2851 | 66 | 〇 | 28 | |
丁寧 | 3131 | 346 | X | -3 | |
TOTAL | +41 |
世界卓球は通常の大会の2倍のポイントが付きますが、今回取得したレーティングポイントでは、格上のフェン・ティアンウェイ(シンガポール)に勝ったポイントが大きかったです。逆にオシュナイケ(ナイジェリア)とは750ポイント以上の差があるためポイントがもらえません。ちなみに4月のアジア選手権で丁寧に勝ったときは、レーティングポイントで501ポイントの差があったので36ポイントを取得しました。アジア選手権は普通の試合なので1倍ですが世界卓球なら2倍の72ポイントになっていました。また、丁寧はこの試合で、平野美宇の獲得ポイントの半分(18ポイント)を失っています。