【卓球】 伊藤美誠、佐藤瞳が中国選手に勝利

2017ジャパンオープン荻村杯 3日目(6/16)結果

 2017ジャパンオープン3日目はシングルスの男女シングルスの1回戦と2回戦の一部および男女ダブルスの準々決勝が行われました。

1. 男子シングルス

 男子シングルスは1回戦16試合と2回戦4試合が行われた。予選から勝ち上がった上田仁が台湾の荘智淵に4-2 で勝利したほか、シードの丹羽孝季、松平健太、水谷隼が勝って2回戦に進みました。吉村真晴、吉村和弘、龍崎東寅、神巧也、大島裕哉、吉田雅己が1回戦で敗退しました。

 1回戦では、日本選手と中国選手の対戦がすでに3試合ありました。吉村真晴は馬龍に、吉田雅己は樊振東にストレートで負けましたが、吉村和弘は方博とオールゲームを戦いました。3ゲームを先取し大金星かと思われましたがそう簡単には勝たせてもらえず方博が戦略を変更し3ゲームを取り返し3-3になり、最終ゲームも10-9とマッチポイントを掴んだのですが粘られ12-14で負けてしまいましたが惜しい試合でした。

 2回戦は前半の山の4試合が行われました。丹羽孝季は残念ながら上田仁との日本選手同士の試合でしたが順当に4-2で勝利し準々決勝に進みました。また、中国の馬龍、方博、許昕も準々決勝に進みました。

2. 女子シングルス

 女子シングルスも1回戦16試合と2回戦の前半4試合が行われました。1回戦は、まず前半の8試合で佐藤瞳が中国の袁雪嬌に4-1で勝利し中国選手の一角を切り崩しました。伊藤美誠は韓国のヤン・ハウンに4-1で勝利しました。石川佳純は2月のカタールオープンでストレート負けしている中国の18歳の王曼昱と対戦しました。1ゲームを11-6で取ったもののその後4ゲームを連取され1-4で負け1回戦敗退となってしまいました。予選から勝ち上がった加藤美優は、ドイツのシャン・シャオナと対戦し2-4で敗退しました。

 1回戦の後半では平野美宇が登場し3年前にストレート負けしている韓国の美人カットマンのセオ・ヒョウオンと対戦しました。1ゲーム目こそ先行されましたが11-8で取ると、慣れてきた残り3ゲームは落ち着いて11-6、11-4、11-4で取りストレートで勝ち2回戦に進みました。試合後のインタビューでは、カットマンということでゲームオールも覚悟していたがスマッシュが好調でサーブも重要な場面で決まり調子が良かったと言っていました。ほかの日本選手は橋本帆乃香が予選から勝ち上がったポルトガルのユ・フに、予選から勝ち上がった森さくらが韓国のチョン・ジヒに敗れました。また、早田ひなはひざの故障で棄権しました。

 2回戦では、伊藤美誠が中国の陳可と対戦しゲームオールの末勝利し準々決勝に進みました。11-6、7-11、11-8、9-11、11-8と拮抗したゲーム展開でしたが伊藤美誠は緊張感のあるゲームを楽しんでいるようでした。しかし、ゲームポイント3-2とリードした6ゲームでは中盤でリードし勝ちを少し意識したのかミスが連発して8-11と逆転を許してしまいました。しかし、最終ゲームは、強気で攻めたましたが落ち着いてもいてミスも少なく差を開いて11-7で振り切りました。1回戦で中国選手に勝った佐藤瞳は同じカットのドイツのシャン・シャオナに4-1で敗退しました。中国の孫穎莎は世界ランキング4位のシンガポールのフェン・ティアンウェイを4-1で破り、王曼昱はルーマニアのサマラをストレートで下し準々決勝に進みました。陳幸同はシンガポールのツォン・ジエンに4-2で敗退しています。

 明日の準々決勝では伊藤美誠と王曼昱が対戦します。 

3. 男子ダブルス

 男子ダブルスは、準々決勝で森薗政崇/大島裕哉ペアが台湾の陳建安/江宏傑ペアにストレートで、丹羽孝季/吉村真晴ペアが香港の何鈞傑/黄鎮廷ペアに3-1で勝ち準決勝に進みました。あと2つの準々決勝は中国の樊振東/林高遠ペアが韓国のキム・ミンソク/Lim Jonghoonペアに3-2で辛勝し、馬龍/許昕ペアがK・カールソン/M・カールソン組に1ゲーム目を10-12で取られましたが、11-1、11-5、11-6で3ゲームを圧倒して連取し準決勝に進みました。

 準決勝は、森薗/大島ペアと丹羽/吉村ペアの対戦、樊振東/林高遠ペアと馬龍/許昕ペアの対戦と同じ国同士の対戦となります。ということで決勝は、日本対中国の対戦になります。

4. 女子ダブルス

 女子ダブルス準々決勝では、佐藤瞳/橋本帆乃香のカットペアが台湾のChen Hsien-Tzu/Lin Chia-Chihペアをストレートで下して準決勝に進みました。また、中国の2組のペアは同国同士の対戦となり陳幸同/孫穎莎ペアが2015世界ジュニア選手権で優勝した陳可/王曼昱ペアを3-1で破りました。このペアは昨日も今年の世界卓球銅メダルのシンガポールのペアも破っていて好調のようです。あとの2試合では、台湾の陳思羽/鄭怡静ペアがドイツのハン・イン/シャン・シャオナ組に、韓国のチョン・ジヒ/ヤン・ハウン組がルーマニアのサマラ/スッチ組に勝って準決勝に進みました。

 準決勝は、佐藤瞳/橋本帆乃香ペアが中国の陳幸同/孫穎莎ペアと台湾の陳思羽/鄭怡静ペアと韓国のチョン・ジヒ/ヤン・ハウン組と対戦します。