卓球のワールドツアー第4戦の2018ブルガリアオープンの本戦が8月16日からブルガリアのパナギュリシテで始まります。本戦に先立って、男女シングルスの予選、男女ダブルスの予選、およびU21の大会が8/14(火)から行われます。今大会では、混合ダブルスはありません。
今大会は通常のワールドツアーで、先週のワールドツアープラチナのオーストラリアオープンよりポイントや賞金が低くなります(詳細はこちら)。と言っても、年間12大会あるワールドツアー(プラチナ)も年内は残り4試合となり、年内のワールドツアーの結果で12月のグランドファイナルに出場できるかが決まるので、グランドファイナルへの出場権でボーダーラインの選手(平野美宇もそうです)は頑張らないといけません。
日本からは協会派遣選手が15名、自主参加6名、合計21名(内4名は登録待ち)といつもより少ない参加です。昨年のブルガリアオープンではアジアからの参加が少なかったこともあり、女子シングルスはシード16選手中13選手が日本選手でベスト16が全員日本選手、男子もベスト16中13人が日本選手という状況になり、どこの大会かわからなくなりました。そういうこともあって、出場者を抑えたのかもしれません。また、今回の女子ダブルスでは昨年11月ドイツオープンで優勝した平野美宇/早田ひなのみうひなペアが日本生命レッドエルフペアとして参加するほか、石川佳純と伊藤美誠もペアを組みます。
昨年は参加のなかった中国も、中堅選手はアジア競技大会があるのため参加していないものの、丁寧や馬龍、許昕といったベテランのトップ選手となかなか出場機会の得られない若手が参加しています。
また、しばらくアジア地域での大会が続いてあまり出場していなかったヨーロッパ勢も今回は出場しています。男子は、ヨーロッパの選手を交えて激戦になりそうです。女子は、残念ながら、やはり日本対中国の構図になると思われます。昨年優勝の石川佳純がディフェンディングチャンピオンとしての意地を見せて丁寧の壁を打ち破るでしょうか。
平野美宇は、先月のオーストラリアオープンからコーチが昨年のアジア選手権に優勝した時の張成コーチに戻っています。その時の状態に戻してさらに強化するそうです。オーストラリアオープンでもけして悪くはなかったので、今回は優勝目指して頑張ってほしいです。
ということで、今回もスケジュールと参加選手についてまとめました。
日付 | 種目/ラウンド |
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8/14(火) | U21男子・女子シングルス 1、2回戦 |
男子・女子シングルス予選(グループリーグ第1戦、第2戦) | |
男子・女子ダブルス予選(トーナメント1回戦(R32)) | |
8/15(水) | U21男子・女子シングルス 準々決勝/準決勝/決勝 |
女子シングルス予選(グループリーグ第3戦、予選(決定戦)) | |
男子シングルス予選(グループリーグ第3戦、予選トーナメント1、2回戦) |
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男子・女子ダブルス予選(トーナメント2回戦(R16) | |
8/16(木) | 男子・女子ダブルス 1回戦 |
男子・女子シングルス 1回戦 | |
8/17(金) | 男子・女子ダブルス 準々決勝/準決勝 |
女子シングルス 2回戦/準々決勝(2試合)) | |
男子シングルス 2回戦 | |
8/18(土) | 女子シングルス 準々決勝(2試合)/準決勝 |
男子シングルス 準々決勝/準決勝 |
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8/19(日) | 男子・女子ダブルス 決勝 |
男子・女子シングルス 決勝 |
最終日の試合のスケジュールはこちらをご覧ください。
・女子
平野美宇、石川佳純、伊藤美誠、佐藤瞳、早田ひな、加藤美優、芝田沙季、橋本帆乃香、長崎美柚*、 塩見真希* 、(大藤沙月)*、(梅村優香)*
・男子
丹羽孝希、張本智和、松平健太、上田仁、 吉村真晴、 𠮷田雅己、 大島裕哉、森薗政崇、松山祐季*
男女共全員シングルスに出場ですが、女子は4選手がウェイティングリストでのキャンセル待ち状態です(8/8現在([8/13追記]長﨑と塩見がウェイティングリストから外れて女子シングルスに出場できるようになりました))。 この4選手はU21にもエントリーしているのでU21のみの出場になるかもしれません。 全体での出場者数が多い場合に一つの国からの出場選手の数が制限され、 ウェイティングリスト に載ることがあります。今回はそのためと思われます。 昨年の女子シングルスのようにシード16選手中13名が日本選手なんてことはもう起こらないかもしれませんね。それでも 、今回は男女共世界ランキング上位の中国選手の出場が少ないためシードになった日本選手は増えました。
女子ダブルスは平野美宇と早田ひなが久しぶりに組んだのと、初めてかもしれませんが石川佳純と伊藤美誠が組みました。佐藤瞳と橋本帆乃香のカットマンペアもいつも通り出場していて、3ペアともシードです。男子ダブルスは、大島祐哉と森薗政崇、上田仁と丹羽孝希と韓国オープンやオーストラリアオープンと同じ2ペアが出場します。男子のペアリングは安定していますね。男子も2ペアともシードです。
次に中国選手についても見てみます。
中国は、陳夢、朱雨玲、王曼昱、樊振東、林高遠がアジア競技大会の準備のために出場せず、さらに孫穎莎と王楚欽もユースオリンピックの準備のために出場しません。そのため、中国のシード選手は少なくなっていますが、丁寧と馬龍の実質世界ナンバー1に許昕が出場しています。また、女子はワールドツアーでは通常なかなか出場機会のない若い選手もエントリーしていますが、日本同様ウェイティングリストに登録されている選手もいます。また、以前はあまり積極的ではなかったU21にも多くの選手が出場します。武楊は、U21にはもちろん出場できませんので、ウェイティングリストは辛いところです。最近日本のトップ選手になかなか勝てなくなっているので、中国国家チームの代表としての優先度が下がっているのかもしれません。
以下に出場する選手を挙げます。
女子:丁寧、張瑞*、王芸迪*、劉曦(LIU Xi)、劉高陽(LIU Gaoyang)、文佳(WEN Jia)、
(武楊)、(陳可)
*、(孫銘陽)*
男子:馬龍、許昕 、徐晨皓(XU Chenhao) *、馬特(Ma Te)、鄭培鋒(ZHENG Peifeng) )
久しぶりのヨーロッパでの大会なので、ヨーロッパ勢にも少し触れておきます。男子のシードにはオフチャロフ(ドイツ)、グロート(デンマーク)、マティス・カールソン(苗字がFalckに今月から変わってます、スウェーデン)、サムソノフ(ベラルーシ)、ゲラシメンコ(カザフスタン)が名を連ね、予選からもイギリスのピッチフォードやドリンコールなどが上位進出を狙っています。女子は、今年のヨーロッパトップ12のチャンピオンのスッチ(ルーマニア)、
サマラ(ルーマニア)
、エクホルム(スウェーデン)、ポータ(ハンガリー)、ハン・イン(ドイツ)がシードに名前を連ねています。
以下のサイトでライブ配信がある可能性があります(今回配信対象の卓球台(Table)はTable 1(T1)~Table 4(T4) です)。ブルガリアの パナギュリシテ は日本と6時間時差があり、日本が6時間早いです。現地の10時は日本の16時になりますので注意が必要です。
[8/13追記]今回は通常のワールドツアーですがT1~T4の4台のテーブルのライブ配信があるようです。本戦は全試合ライブ配信されそうです。
配信がある場合は8/18(土)、8/19(日曜) のみ(Table 1のみ)
最終日の試合のスケジュールはこちらをご覧ください。