2019世界卓球選手権4日目は、日本にとって厳しい日となった。
実質本戦1日目の4月23日は男子シングルス2回戦で吉村和弘、男子ダブルス2回戦で森薗政崇/大島祐哉ペアが敗れたもののほかの選手は順当に勝ち上がった。
しかし、さらにラウンドが進み強い選手に絞られる4月24日は、男子シングルスで水谷隼と森薗政崇、女子シングルスで石川佳純、伊藤美誠、佐藤瞳、男子ダブルスで張本智和/木造勇人ペア、混合ダブルスで森薗政崇/伊藤美誠ペアが敗れ、出場選手の約半分が敗退してしまった。
来月の21日から世界選手権がハンガリーのブダペストで始まります。 卓球の世界選手権は、西暦の偶数年に団体戦、奇数年に個人戦を行っています。 今年は、奇数年なので個人戦が行われます。一昨年の個人戦では平野美宇のシングルス銅メダル、石川佳純/吉村真晴ペアの混合ダブルス金メダル、伊藤美誠/早田ひなペアの女子ダブルス銅メダルとメダルラッシュに沸きました。今年も、たくさんのメダルが取れることを期待しています。
今年の大会では、男子と女子のシングルス、男子と女子のダブルス、そして混合ダブルスの5種目が行われます。そして、3月に入って各国で各種目の代表選手が決まりはじめました。
日本でも、1月の世界ランキング発表により上位2選手の出場が決まり、全日本卓球選手権で優勝者の水谷隼、さらにその後に日本卓球協会の推薦による出場選手が決まりました。そして、最後の1枠を掛けて最終選考会が3月2日に行われ今年の世界選手権に出場する5選手が次のように決定しました。
(選手名をクリックすると詳細な選手データが表示されます)
また、3月9日に各ダブルスの代表も以下のように発表されました。
[2019/4/9追記:張本智和が怪我のため混合ダブルスの出場を取り止め、代わりに吉村真晴がの石川佳純とペアを組んで出場することになりましたので反映しました。
ITTFの世界選手権のページをはじめ、世界選手権の情報がいろいろ集まってきたので、今年の世界選手権の日程、試合方式、出場選手、ライブ配信の視聴方法についてまとめておきたいと思います。
日付 | 種目/ラウンド |
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4/21(日) | 混合ダブルス 予選ラウンド(1回戦(R128)、2回戦(R64)) |
男子・女子シングルス 予選グループ(第1戦、第2戦) |
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4/22(月) | 男子・女子ダブルス 予選ラウンド(1回戦(R128)、2回戦(R64)) |
男子シングルス 予選ラウンド(第3戦)、予選決定戦(16戦のみ) |
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女子シングルス 予選ラウンド(第3戦) |
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混合ダブルス 決勝トーナメント 1回戦(R64)、2回戦(R32) |
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男子・女子ダブルス 1回戦(R64) |
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4/23(火) |
男子
・
女子シングルス 決勝トーナメント 1回戦(R128)、2回戦(R64)
|
男子
・女子ダブルス 決勝トーナメント 2回戦(R32) |
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4/24(水) | 混合ダブルス 決勝トーナメント 3回戦(16)、準々決勝 |
男子・女子ダブルス 決勝トーナメント 3回戦(R16) |
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女子シングルス 決勝トーナメント 3回戦(R32)、4回戦(R16)
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男子シングルス 決勝トーナメント 3回戦(R32) |
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4/25(木) | 男子シングルス 決勝トーナメント 4回戦(R16) |
女子シングルス 決勝トーナメント 準々決勝 | |
男子
・女子ダブルス 決勝トーナメント 準々決勝 |
|
混合ダブルス 決勝トーナメント 準決勝 |
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4/26(金) | 女子シングルス 準決勝 、 男子シングルス 準々決勝 |
混合ダブルス 決勝、男子ダブルス 準決勝
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4/27(土) |
男子ダブルス 決勝
、女子ダブルス 準決勝 |
女子シングルス 決勝
、
男子シングルス 準決勝
|
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4/28(日) |
男子シングルス 決勝
|
女子ダブルス 決勝 |
本大会でのシングルスは次の方式で行われます。
4月5日時点の出場選手の内訳は以下のとおりです。
出場選手数 | シード選手数 | 予選G数 | 予選数 | 予選通過者数 | |
---|---|---|---|---|---|
女子シングルス | 248 | 64 | 61* |
---- | 64 |
男子シングルス | 310 | 64 | 80 | 1Rx16 | 64 |
女子ダブルス | 105(ペア) | 32 | ---- | 2R | 32 |
男子ダブルス | 129(ペア) | 32 | ---- | 2R | 32 |
混合ダブルス | 145(ペア) | 32 | ---- | 2R | 32 |
(メモ)予選G数=予選グループ数(3人または4人のグループ)、「予選数」の「1Rx16」は1回戦のみ16試合行うことを、「2R」はトーナメント形式で2回戦まで行われることを意味します。
*女子シングルスはグループ1位だけでは64人にならないので、残り3人がグループ2位から選ばれます。
現在分かっている日本以外の出場選手は以下のとおりです。なお、順位は4月の世界ランキング、年齢は開催日初日の年齢です。また、オレンジ色の選手名はクリックすると詳細な選手の情報が表示されます。
国名のタブをクリックすると切り替わります。オレンジの選手名をクリックすると詳細情報が表示されます。
丁寧 (DING Ning) |
1位、28歳、左攻撃 | 2017世界卓球シングルス優勝 |
---|---|---|
劉詩雯 (LIU Shiwen) |
5位、28歳、右攻撃 | 2015ワールドカップ優勝 |
陳夢 (CHEN Meng) |
3位、25歳、右攻撃 | 2018グランドファイナル優勝 |
王曼昱 (WANG Manyu) |
4位、20歳、右攻撃 | 2018中国オープン優勝 |
孫穎莎 (SUN Yingsha) |
29位、18歳、右攻撃 | 2017ジャパンOP優勝 |
その他の主な女子選手名 | 国 | 実績 |
---|---|---|
キム・ソンイ | 北朝鮮 | 16位、リオ五輪個人銅メダル |
ポルカノバ | オーストリア | 19位 |
アメリア・ソルヤ | オーストリア | 65位 |
チャン・モー | カナダ | 25位 |
リ・ジエ | オランダ | 27位 |
スターシニー・サウェッタブット | タイ | 28位 |
ニー・シャーリエン(倪夏蓮) | ルクセンブルグ | 46位 |
アドリアナ・ディアス | プエルトリコ | 31位 |
馬龍 (MA Long) |
11位、30歳、右攻撃 | 2017世界卓球シングルス優勝 |
---|---|---|
樊振東 (FAN Zhendong) |
1位、28歳、右攻撃 | 2018ワールドカップ優勝 |
許昕 (XU Xin) |
2位、29歳、左攻撃ペン | 2018オーストラリアOP優勝 |
林高遠 (LIN Gaoyuan) |
3位、23歳、左攻撃 | 2019ハンガリーOP優勝 |
梁靖崑 (LIANG Jingkun) |
9位、22歳、右攻撃 | 2018オーストリアOP優勝 |
その他の主な男子選手名 | 国 | データ |
---|---|---|
カルデラノ(Calderano, Hugo) | ブラジル | 6位、2019パンナムカップ優勝 |
サムソノフ (Vladimir Samsonov) |
ベラルーシ | 20位、2017オーストラリアOP MS優勝 |
クアドリ・アルナ |
ナイジェリア | 23位 |
サティアン・グナナセカラン | インド | 28位 |
ヨナサン・グロート | デンマーク | 36位 |
中国 | 陳夢/朱雨玲 | 王曼昱/孫穎莎 |
---|---|---|
香港 | 杜凱栞/李皓晴 | 呉穎嵐/蘇慧音 |
台湾 | 鄭怡静/陳思羽 | 鄭先知/劉昱昕 |
韓国 | 田志希/李ジオン | 劉恩寵/崔孝珠 |
中国 | 馬龍/王楚欽 | 梁靖崑/林高遠 |
---|---|---|
香港 | 黃鎮廷/何鈞傑 | 呉柏男/林兆恒 |
台湾 | 荘智淵/陳建安 | 林昀儒/王泰崴 |
韓国 | 李尚洙/鄭 栄植 | 張禹珍/ 朴康賢 |
中国 | 劉詩雯/許昕 | 丁寧/樊振東 |
---|---|---|
香港 | 杜凱栞/黃鎮廷 | 李皓晴/何鈞傑 |
台湾 | 鄭怡静/林昀儒 | 鄭先知/彭王維 |
韓国 | 田志希/李尚洙 | 崔孝珠/張禹珍 |
今大会の最終結果で獲得できる世界ランキング用のポイントは以下のとおりです(予選からの日本選手がいないため予選のポイントは省略しています)。
結果 | ポイント |
---|---|
優勝 | 3000 |
準優勝 | 2550 |
準決勝敗退 | 1950 |
準々決勝敗退 | 1500 |
4回戦(R16)敗退 | 1200 |
3回戦(R32)敗退 | 900 |
2回戦(R64)敗退 | 600 |
1回戦(R128)敗退 | 450 |
以下のサイトでライブ配信がある可能性があります(今回配信対象の卓球台(Table)はTable 1(T1)~Table 8(T8) です)。ハンガリーのブダペスト は日本と7時間時差(3/31より夏時間に入るので)があり、日本が7時間早いです。つまり、現地の10時は日本の17時になりますので注意が必要です。