いよいよ2019年の卓球のワールドツアーが始まります。今年もワールドツアーは、通常のワールドツアー6試合とワールドツアープラチナ6試合の合わせて12試合が行われます。
第1戦 はワールドツアーのハンガリーオープンです。ハンガリーオープンは首都ブダペストで開催されますが、ブダペストと言えばもちろん今年4月の世界選手権の開催地でもあります。その前哨戦ということか中国が多数の選手を送り込んでいます。全日本卓球選手権と日程が重なって日本選手が出場しないのが残念です。
本戦(決勝トーナメント)は1月17日からですが、本戦に先立って1月15日から予選が行われます。
今大会はワールドツアーなのでワールドツアープラチナよりポイントや賞金が少なくなります。
ポイントは、ワールドツアープラチナが優勝で2250ポイントでワールドツアーが1800ポイントなので、ワールドツアーのポイントはワールドツアープラチナのポイントの8割になります。準優勝、準決勝敗退、準々決勝敗退のポイントはほぼすべての大会でそれぞれ優勝ポイントの85%、60%、50%になっていますので、ワールドツアーの準々決勝敗退のポイントはやはりワールドツアープラチナの80%になります
(詳細はこちら)
。
開催される種目は、女子と男子のシングルス、女子と男子のダブルス、混合ダブルスの5種目です。U21の大会は開催されません。
今大会は全日本卓球選手権と日程が重なっているため日本からの出場選手はいませんが、グランドファイナルに出場しなかった選手にとっては11月以来の大会なので地元ヨーロッパの選手が多く出場しているほかアジアからも選手が出場し、女子は154名、男子は219名がエントリーしています。
日付 | 種目/ラウンド |
---|---|
1/15(火) | 女子シングルス予選トーナメント (12回戦) |
男子シングルス予選トーナメント(1、2回戦) | |
1/16(水) | 女子シングルス 予選トーナメント (3回戦) |
男子シングルス予選トーナメント(3、4回戦) | |
女子・男子・混合ダブルス 予選トーナメント (1、2回戦のみ) |
|
1/17(木) | 男子・女子・混合ダブルス 1回戦(R16) |
男子・女子シングルス 1回戦(R32) | |
1/18(金) | 男子・女子・混合ダブルス 準々決勝/準決勝 |
女子シングルス 2回戦、準々決勝 | |
男子シングルス 2回戦 |
|
1/19(土) | 女子シングルス 準決勝 |
男子シングルス 準々決勝 |
|
男子・女子・混合ダブルス 決勝 | |
1/20(日) | 男子シングルス 準決勝、決勝 |
女子シングルス 決勝 |
前述のとおり、日本選手は全日本卓球選手権と日程が重なっているため出場しません。
中国選手は昨年後半からワールドツアーに積極的に選手を出場させるようになりましたが、今年はどうもさらに多くの選手を出場させるつもりのようです。
今大会では、女子が15名、男子が12名、合計27名と通常の日本並みの人数を派遣して来ています。全員がシングルスにエントリーし、ダブルスにも男女2ペアずつと混合ダブルス1ペアを出場させています。なお、丁寧はエントリーしていたのですが体調の調整のために出場を見合わせています。馬龍はもともとエントリーしていません。
以下に出場する選手を挙げます(太字はシングルスのシード選手です)。
女子:劉詩雯、朱雨玲、陳夢、王曼昱、陳幸同、孫穎莎、王芸迪、陳可、張端、劉曦、何卓佳、劉高陽、顧玉婷、孫銘陽、胡麗梅
男子:樊振東、許昕、林高遠、
梁靖崑
、周雨、方博、
王楚欽、鄭培鋒(ZHENG Peifeng)、干子洋、周啓豪(Zhou Qihao)、趙子豪(ZHAO Zihao)、徐瑛彬(Xu Yingbin)
ダブルスも、男子は樊振東/林高遠ペアと許昕/梁靖崑ペア、女子は朱雨玲/王曼昱ペアと陳夢/ 孫穎莎ペアと許昕を除けば若手で組んできています。 混合ダブルはベテランの劉詩雯と許昕がペアを組んでいます。中国のペアはすべてシードです。
中国以外では、女子はアジア勢は韓国の田志希(チョンジヒ)、シンガポールの馮天薇(フォンティエンウェイ)、香港の杜凱栞(ドゥホイケン)、台湾の陳思羽(チェンズーユ)とTリーグでなじみの選手がシードとなっていますが、韓国の徐孝元と梁夏銀が出場していません。台湾の鄭怡静は出場しますが混合ダブルスだけでシングルスは出場しません。ヨーロッパ勢ではルーマニアのエリザベータ・サマラとベルナデッテ・スッチ、オーストリアのソフィア・ポルカノバ、オランダのリ・ジエがシードに入っています。また、カナダのチャン・モーもシードに入っています。
男子は、中国以外のアジア勢は香港の黃鎮廷(ウォンチュンティン)、台湾の荘智淵(チュアンチーユアン)、韓国の林鐘勲(イムジョンフン)とやはりTリーグでなじみの名前がシードに入っています。香港の選手は他にも何鈞傑(ホカンキ)、江天一(ジャンティンイ)、呉柏男(ウパクナム)、林兆恒(ラムシウハン)、台湾からは
陳建安(
チェンチエンアン)、
林昀儒(リンユンジュ)、廖振珽(リャオチェンティン)が出場していますが、韓国は林鐘勲のみです。ヨーロッパ勢では、スウェーデンのマティアス・ファルクとクリスティアン・カールソン、ドイツのパトリック・フランツィスカ、イングランドのピッチフォード、ベラルーシのサムソノフ、デンマークのグロート、フランスのシモン・ゴジ、ポルトガルのフレイタス・マルコス、それに南米勢でブラジルのウーゴ・カルデラノがシードに入っています。ドイツ勢はシードのフランツィスカ以外にもたくさんの選手が出場していますが、ボルとオフチャロフが出場していません。
今回は日本選手が出場していないので、女子は中国一色になる可能性がさらに高りそうです。男子は、ヨーロッパ勢が予選からいかに中国選手に土を付けるかがひとつの見どころです。もちろん本戦戦でも中国勢とヨーロッパ勢、そして昨年グランドファイナルで樊振東を破ったカルデラノがまた樊振東を破って優勝できるかも注目だと思います。
以下のサイトでライブ配信がある可能性があります(今回配信対象の卓球台(Table)はTable 1(T1)~Table 3(T3) です)。ハンガリーのブダペスト は日本と8時間時差があり、日本が8時間早いです。つまり、現地の10時は日本の18時になりますので注意が必要です。