2018ワールドツアー » 2018カタールオープン(3/8~11) » 2018カタールオープン 3日目の結果
2018ワールドツアープラチナ第1戦カタールオープン3日目(3/10)は、女子シングルスの残りの準々決勝2試合と準決勝、男子シングルスの準々決勝と準決勝が行われ、最終日の男女のシングルスおよびダブルスの決勝進出者が出そろいました。
女子シングルスの準々決勝では、石川佳純と平野美宇が対決しました。1回戦の陳可戦、2回戦の早田ひな戦と危なげながらも1ゲームも落とさずに来た平野美宇ですがやはり女王石川佳純は強かったです。1ゲーム目を平野美宇が取ったあと、2ゲーム目デュースとなり平野美宇は早田ひな戦同様に粘りますが石川佳純が取りました。第3ゲームは6-6から平野美宇が一気に押し切って11-7で取りましたが、第4ゲームは石川佳純が中盤から一気に追い上げて11-9で取り、ゲームカウント2-2のタイになります。第5ゲームも競ったものの平野美宇にミスが出始め石川佳純が11-9で取り王手をかけます。第6ゲームは石川佳純のマッチポイント10-7から平野美宇が3連続ポイントで10-10にして追いつき、その後も石川佳純と平野美宇が交互にポイントを取り合って平野美宇は計4回マッチポイントを逃れますが、5回目のマッチポイントを石川佳純が取って勝利しました。緊迫したいいゲームでした。この試合では平野美宇の相手を左右に振るショットがあまり見られませんでした。具体的にはわかりませんが、石川佳純が経験の差で平野美宇のいいところを出させない戦略を取っていたのだと思います。
準々決勝で劉詩雯と対戦した佐藤瞳は1ゲーム目を粘って取り、これは準決勝での日本選手対決もあるかなと少し期待しましたが劉詩雯はそれほど甘くなく第2ゲーム以降は試合をさせてもらえませんでした。
女子シングルスの準々決勝のあと同日の午後に行われた準決勝で石川佳純は劉詩雯と対戦しました。第1ゲームをあっさり取られたあと第2ゲームを取り返し第3ゲームも互角に戦っていて劉詩雯も少しフラストレーションを顔に表す場面もあったのですが、その後は劉詩雯が締めるところをところを締めて確実に3ゲームを連取して勝利しました。石川佳純が経験の差で平野美宇の長所を出させなかったように、劉詩雯も第3ゲーム以降はゲームをうまくコントロールしていて石川佳純がいいショットをしてもいい流れにしてくれませんでした。
男子シングルスでは張本智和がブラジルのウーゴ・カルデラノと対戦しました。2回戦でボルを破り調子に乗っているカルデラノに対して、連戦の疲れか今大会は制裁のない張本は歯が立たず、ミスが目立ちました。チームワールドカップや2回戦で見せた急激に調子が良くなる現象もこの試合では出ないままでした。
男子シングルスではブラジルのウーゴ・カルデラノの快進撃が続いています。カルデラノは世界ランキング15位ですが、2回戦で同1位のドイツのボルに4-1、準々決勝で同12位の張本智和、そして準決勝でも同4位の中国の林高遠に4-0で勝っています。ウーゴ・カルデラノはまだまだ伸び盛りの21歳で、卓球専門誌『卓球王国』の今年の3月号でも特集された有望株の選手です。今後の活躍にも注目です。