昨年仕事で使用しているソフトウェアを新バージョンにした結果、リスポンスが悪くなり、メモリの使用率が90%を超えているためメモリがボトルネックになっているらしいということで次の条件で新しいPCを検討しました。
現在使用している ASUS TAICH21-3537 はCPUがCore i7-3537U(Ivy Bridge)、メモリ4GB、SSDが256GBという構成です。CPUはPassMarkの値が3843で2世代前のIvy Bridgeのプロセッサーとしては結構速いです。
実際いろいろ検討してみると、やはりかっこのいいマシンが欲しくなります。まずは、Dell XPS13 です。なんといっても5.2mmというそのベゼルの狭さ。そして、解像度が3200x1800のQHD+のディスプレイは目を引きます。デルでは「世界最小フレームレスパソコン」と呼んでいて、13インチのディスプレイを搭載しているにもかかわらず大きさは304x200x13.4mmと今使用している11.6インチのTAICH21とほとんど同じ大きさです。重量も1.2~1.29kgとほとんど変わりません。CPUは上位モデルのラインナップではCore i7-7500U(
第7世代Intel Core Kaby Lake、現在の約1.5倍)を使用していて
十分速いです。メモリも8GB、画面は13.3インチのフルHDのモデルで140,799円(価格.com特価、送料3200円)で良かったのですがSDDが256GBでした。SDDが512GBのモデルは最上位モデルのみでメモリが16GBでディスプレイの解像度がQHD+(3200x1800)ですが価格が194,800円(税込み/送料別)でクーポンを適用しても18万円台なので高すぎます(実は、ZenBook3購入後の1/20にXPS 13 2-in-1の最上位モデルでIPX 13の最上位モデルとほぼ同じ仕様(CPUのみi7-7Y75)のモデルが199,800円で出ました。2-in-1は、天板が360°回転しタブレットとしても使用でき、オプションのスタイラスペンを買えば2048段階筆圧感知も可能です。これだったらかなり迷いますね)。
次に HP Spectre 13 です。CPUがCore i7-7500U、メモリ8GB、SDD512GBです。画面は13.3インチでフルHD、サイズが325x229x11.2mmで重量が1.11kgです。厚さは一番厚い後側の寸法なのでかなり薄いです。このPCはデザインが美しいです。兄弟機のSpectre 13 x360だと天板が360°回転してタブレットとして使用できるのでもっといいのですがこちらは発表時期が2015年なのでCore i5-6200/8G/256GBのバージョンしかないようです。使用中のTAICH21より画面は大きくなり重量は140g軽くなりますが、横幅と奥行きが2~3cm大きくなります。金額も直販経由ですが税込み160,488円でちょっと予算オーバーです。予算を少しオーバーしますがほぼ要件は満たしています(こちらは2017/2/6に価格が154,440円に下がりました。また2017/2/10にSpectre 13 x360の新モデルを発表しました。ベゼルがXPS 13と同じ5.2mmと狭くなり、サイズは307x219x(13.9~14.9)mm、重量が1.31kgとなり、面積は減りましたが厚さと重量が増えました。CPUがCore i7-7500U、メモリ16GB、SDDが512GB、フルHDのモデルで税込み/送料込みで175,824円ですが商品は2月末からの出荷となり現在注文すると先行予約特典としてMicrosoft Office Personal Premiumまたは3年間の引き取り修理サービスを無償で付けることができます。また、最上位モデルはCPUとメモリは同じですがSSDが1TB、ディスプレイが3840x2160の4K解像度となっています。こちらは、税込み/送料込みで197,424円で同様に先行予約特典が付きます。この最強スペックでこの価格は魅力的です。
どうせMicrosoft Officeを買い足す必要があるので、もっと早く出てれば無理して買ったかもしれません)。
次に目を引いたのが、ASUS のZenbook3です。こちらの特徴は薄さ11.9mm、重量910gというコンパクトがボディです。また、デザインも美しく上記の2機種に引けをとりません。CPUは上位モデルは上記の2機種と同じCore i7-7500Uでメモリが16GB、SSDが512GB(下位モデルはCore i5-7200U、メモリ8GB、SDD256GB)です。画面は12.5インチのフルHDです。
薄いだけでなく幅と奥行きも
296x191mmと現在使用中のTAICH21より縦横1cm小さいです。また重さはなんと340gもかるくなっています。上位モデルは172,000円ぐらいですが、市販しているのでYahoo!ショッピングでポイント割引を絡ませれば15万円を切ります。
さらにASUSからもう1機種、TransBook3を候補に挙げました。この機種はMicrosoftのSurface Pro 4にそっくりです。CPUは第6世代のIntel Core i5-6200UでCPU性能を表すPassMark値は3972で現在使用中のPCのi7-3537Uとほぼ同じです。メモリは8GBで、SSDは512GBです。ディスプレイの解像度は2880x1920で1024段階の筆圧感知をするスタイラスペンが付属しています。サイズは299x210x8.35mmで重量は790g、キーボードカバーを付けると奥行きが225mm、厚みが14.35、重さが1.1kgになります。キーボードカバーのキーストロークは1.4mmありZenBook3より深いです。ボディ色がシャンパンゴールドとチタニウムグレーの2色あるのですが、検討時点ではけっこうな価格差があり、シャンパンゴールドが約125,000円なのにチタニウムグレーが約145,000円していました。購入条件は満たしており、フルHDより解像度の高いディスプレイでタブレット形式でも使用でき手書き入力もできる(HP Spectre 13 x360もそうですが)ので魅力的でしたが、基本スペックで割高感がありました(こちらは2017/1/27に価格改定があり全モデルで55,000円という大幅な価格引き下げが行われました。直接対抗するSurface Pro 4の大幅値下げに対抗するもののようです。これで、10万円を切る価格になったので今更ですがつい欲しくなる金額になりました。家電量販店やYahoo!ショッピングで付くポイントを考慮すると8万円台で購入できます)。
結局ZenBook3にしたわけですが 、購入時点(2017/1/15)での各製品の比較をまとめてみます。
TAICHI21-3537 | ZenBook3 (512GP) |
XPS 13 |
Spectre 13 (v108TU) | TransBook3 | |
---|---|---|---|---|---|
CPU | Core i7-3537U |
Core i7-7500U |
Core i7-7500U |
Core i7-7500U |
Core i5-6200U |
周波数 | 2.0GHz/3.1GHz |
2.7GHz/3.5GHz | 2.5GHz/3.1GHz | 2.5GHz/3.1GHz | 2.3GHz/2.8GHz |
PassMark | 3843 | 5247(36.5%up) | 5247(36.5%up) | 5247(36.5%up) | 3972(3.3%up) |
メモリ | 4GB (DDR3 PC3-12800) |
16GB (LPDDR3-2133) (LPDDR3 PC3-17000) |
8GB (LPDDR3-1866) (LPDDR3 PC3-14900) |
8GB (LPDDR3-1866)(LPDDR3 PC3-14900) |
8GB (LPDDR3-1866)(LPDDR3 PC3-14900) |
SSD | 256GB | 512GB | 256GB | 512GB | 512GB |
ディスプレイ | 11.6インチ | 12.5インチ | 13.3インチ | 13.3インチ | 12.6インチ |
ベゼル幅 | 21mm | 7.6mm | 5.2mm | ? | ? |
ディスプレイ解像度 | 1920x1080 (2面) | 1920x1080 | 1920x1080 | 1980x1080 | 2880x1920 |
ディスプレイ種類 | 2面(内側:ノングレア、外側:グレア) | グレア | ノングレア | グレア | グレア |
タッチパネル | 外側のディスプレイのみ | 非搭載 | 非搭載 |
非搭載 | 搭載 |
ビデオチップ |
Intel HD Graphics 4000 |
Intel HD Graphics 620 | Intel HD Graphics 620 | Intel HD Graphic 620 |
Intel HD Graphic 520 |
外部ディスプレイ | 1920x1080 | 3840x2160 | ? | 3840x2160 | 3840x2160 |
キーピッチ | 19.5mm | 19.8mm | 18.7mm | 19.24mm | |
キーストローク | 0.8mm | 1.3mm | 1.3mm | 1.4mm | |
Webカメラ | 500万画素(out) 92万画素(in) |
30万画素 | 720P(?) | 92万画素 | 1258万画素 192万画素(in) |
WiFi | IEEE 802.11a/b/g/n |
IEEE 802.11a/b/g/n/ac | IEEE 802.11a/b/g/n/ac | IEEE 802.11a/b/g/n//ac | IEEE 802.11a/b/g/n/c |
拡張性 | USB3.0 x 2 miniVGA HDMI |
USB-C x 1(アダプタ経由でUSB-C、USB3.0、HDMI) |
USB3.0 x2 SDスロット USB-C x 1(Thunderbolt対応) |
USB-C x3(x2 はThunderbolt対応) |
USB-C x1(Thunderbolt対応) USB 3.0 x1 microSDスロット HDMI |
バッテリ駆動時間 | 5.6時間 | 8.7時間 | 21時間 | 10時間 | 5時間 |
サイズ(mm) | 306.6x199.3x17.4 |
296x191.2x11.9 |
304x200x13.4 |
325x229x11.2 | 299x210x8.35 (299x225x14.35) |
重量 |
約1.25kg | 0.91kg | 1.2kg | 1.11kg | 790g(1.1kg) |
付属品 | スタイラスペン miniVGA-VGA変換コネクタ USB-Ethernet変換アダプタ |
USB-C to (USB-C、-A、HDMI)変換アダプタ |
USB-C to A変換アダプタ |
スタイラスペン |
以上のように要件に合うノートパソコンを検討し、CPU性能、メモリ、SSDが大幅に増大し予算にも収まるZenBook3にしました。 今回検討して意外だったのがASUS以外のメーカーでSSDが512GBのモデルが上位モデルにしかなかったことです。 クラウドでの使用が多くなって きたからでしょうか。現在使用しているTAICH21-3537は同価格帯の2013年モデルで256GBを搭載しているので、CPUがCore i5-7200U辺りでメモリ8GB、SSDが512GBのモデルがあればベストマッチと感じました。
また、購入後にZenBook3以外は値下げが行われ、Dell XPS 13 と HP Spectre 13 では新機種が発表されたため ZenBook3 でよかったと思っています。
余談になりますが、比較表を作ってみて改めて現在使用中のTAICH21-3537はいいマシンだと思いました。内外両面フルHDのディスプレイで内側がノングレアで反射しないのでタイピング作業に向き、閉じればグレアのタッチパネルでデジタイザ機能があり256段階の筆圧感知ができる
タブレットとして使用でき
ます。キーボードも適度のストロークが確保されていて使いやすいです。同じデザインの新機種があれば買いたいところです。