【卓球】 2019年7月世界ランキング

 国際卓球連盟(ITTF)のホームページで2019年7月の世界ランキングが発表されました。ランキング順とランキングポイントをまとめます。


2019年7月のランキングポイントは原則2018年7月から2019年6月に行われた大会が対象になります。つまり、2019年6月に獲得したポイントが7月のランキングポイントに加えて新たにランキングポイントの対象になり、2018年6月に獲得したポイントは対象でなくなります。


2019年6月に行われた大会では以下の大会がシニアのポイントの対象になります。


  • 2019香港オープン(ワールドツアー)
  • 2019ジャパンオープン(ワールドツアープラチナ)
  • 2019ヨーロッパ競技大会(マルチスポーツゲームス)
また、7月の世界ランキングでポイントが無効になった大会は以下の3大会です。
  • 2018ジャパンオープン(ワールドツアー)
  • 2018平壌オープン(チャレンジシリーズ)
  • 2018南アフリカ競技大会(マルチスポーツゲームス
ではまず今月のランキングを見てみましょう。
 *カッコ内は前月順位  女子  ポイント  男子 ポイント 
 1 陳夢(中国)(1)  16330(+115) 許昕(中国)(3) 14945(+785) 
 2 劉詩雯(中国)(2) 15510(+360)  林高遠(中国)(2) 14835(+435)
 3 丁寧(中国)(3) 14905(±0) 樊振東(中国)(1) 14670(+265)
 4 朱雨玲(中国)(4) 14710(±0) 張本智和(日本)(4)  13495(-360)
5  王曼昱(中国)(5) 14045(-360) 馬龍(中国)(5) 13125(-135)
 6 石川佳純(日本)(6)  13608(±0) 梁靖崑(中国)(7) 12804 (+115)
 7 伊藤美誠(日本)(7)  12735(-360) ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)(8) 12590(+225)
 8 鄭怡静(台湾)(8)  12465(-90) ティモ・ボル(ドイツ)(6)  12325(-390)
 9 平野美宇(日本)(9) 11965(+205)  ファルク(スウェーデン)(9) 11595(-180)
 10 徐孝元(韓国)(10) 11120(±0) 張禹珍(韓国)(10)
11534(+225)
 11 孫穎莎(中国)(18) 11020 (+2110) オフチャロフ(ドイツ) (12)
10813(±0)
 12 杜凱栞(香港)(11)  10610(±0) 丹羽孝希(日本)(13)
10800 (±0)
 13 馮天薇(シンガポール)(12) 10465 (±0) 水谷隼(日本)(14) 10695 (±0)

(メモ)10位までの選手の有効ポイントの一覧はこちらのご覧ください。

 今月の世界ランキングは、先月の世界ランキングの記事のトピックで予想したのですが、陳夢、石川佳純、ボルのポイントが違っていました。順位に影響したのはボルとカルデラノの順位が入れ替わりました。女子のポイントは今までのポイントをまとめたものから算出したのですが、石川佳純の場合は昨年2月のチームワールドカップ(まだ有効)のポイントを見逃していました。陳夢の場合は、計算に入れた8大会の最低ポイントよりポイントの高い大会がありました。男子は6月のポイントを基に計算したのですが、ボルのポイントは単純な計算ミスと思われます。


女子はトップ10の順位は先月と変わっていませんが、ジャパンオープンで優勝した中国の 孫穎莎 (スンインシャ)が18位から一気に上がって10位の徐孝元と100ポイント差に迫っています。孫穎莎のランキングポイントを構成する8個のポイントには675と低いポイントが混じっているため、まだ大幅にポイントを伸ばす可能性が高く来月一気にトップ10に入って来そうです。

男子は15か月1位を維持していた中国の樊振東(ファンジェンドン)が3位に落ち、ジャパンオープンで優勝した許昕が1位になりました。香港オープンで優勝した林高遠もポイントを伸ばしましたが1位になれず2位キープでした。中国選手の間で順位の変動があったもののトップ10のメンバーは変わりませんでした。丹羽孝希と水谷はランキングポイントに変動はありませんでしたが、韓国の李尚洙が先月に続いて大きくポイントを減らしたため1つずつ順位を上げ5月と同じ順位に戻りました。


 そのほかの主な日本選手の順位は、女子は、芝田沙季15位(13位)、佐藤瞳16位(先月15位)、加藤美優22位(20位)、橋本帆乃香23位(23位)、安藤みなみ37位(31位)、早田ひな39位(35位)、長﨑美柚41位(39位)となっています。

男子は、大島祐哉22位(25位)、森薗政宗33位(31位)、上田仁34位(24位)、吉村真晴40位(32位)、松平健太40位(44位)、吉村和弘50位(49位)となっています。松平健太は55位(40位)と再び50位圏外になっています。


6月と7月はアジアで開催のワールドツアー/プラチナが続くため、昨年出場していないヨーロッパ選手のランキングポイントは変動していません。これに対して、今年と昨年では同じ結果でも獲得ポイントが減る(「2019年世界ランキング新システムの変更点」を参照)ためアジア選手のポイントが減ることが多く、相対的にアジア選手の順位が下がる傾向にあります。