【卓球】 2020チャレンジプラス/チャレンジシリーズ

　このページでは2020ITTFチャレンジプラスシリーズとチャレンジシリーズの概要を説明し、2020年の各大会のスケジュールをまとめます。

1. チャレンジプラスシリーズとチャレンジシリーズの概要
2. 獲得できるポイント
3. 大会のスケジュール (2020年)

1. チャレンジプラスシリーズとチャレンジシリーズ

　ITTFチャレンジプラスシリーズ(以後チャレンジプラス)とITTFチャレンジシリーズはITTF(国際卓球連盟)が主催する大会です。

他にもITTFが主催または関与する大会はありますが、大きな違いは優勝や準優勝など大会での結果(成績)で獲得できる世界ランキング用のポイントです。

次の表で、各大会の優勝で獲得できるポイントを比較してみます。

（メモ）ほかに世界ランキング用のポイントの対象になる大会としてアジア競技大会などのマルチスポーツゲームズと呼ばれる大会やUSオープンなどのオープン大会がありますが大会の頻度が4年に1度と少ない、またはポイントが少ないのでこの表には載せていません。

このように獲得できるポイントに大きく差があり、また原則過去1年間に獲得したポイントの内ランキングの計算に算入できるのはポイントの高い方から最大8個と決まっている(詳細はこちら)ため、世界ランキングの上位に入る選手にとってはチャレンジプラスやチャレンジシリーズはそれほど魅力的ではありません。

そのため、ワールドツアープラチナやワールドツアーで常に上位に進出できる選手はワールドツアー/プラチナを中心に出場することになります。

しかし、ワールドツアープラチナやワールドツアーでシードを獲得できる選手でも、なかなか上位に食い込めない選手にとってはチャレンジプラスも視野に入ってきます。

以下にワールドツアープラチナとワールドツアーの1回戦敗退から準決勝敗退までのポイントを示します。

この表から分かるように、チャレンジプラスの優勝ポイントの1100ポイントはワールドツアープラチナの準々決勝敗退、ワールドツアーの準決勝敗退に相当するポイントで、プラチナの2回戦敗退、ワールドツアーの準々決勝敗退より高くなっています。このため、ランキング上位選手でもワールドツアー/プラチナでなかなか準々決勝以上に進めない選手にとっては優勝が狙えれば無視できない大会と言えます。

また、チャレンジシリーズ優勝の850ポイントもワールドツアープラチナの2回戦敗退、ワールドツアーの準々決勝敗退と50ポイントしか差がないため、20位前後の選手にとっては微妙な位置づけです。

なお、チャレンジプラスやチャレンジシリーズはポイントだけでなく賞金も他の大会に比べて低くなります。このため、チャレンジシリーズは遠征費の少ない近隣の国の選手を主眼とし、同じ週に離れた場所で2つの大会が開催されていることもあります。

2. 獲得できるポイント

　チャレンジプラスおよびチャレンジシリーズの最終結果(優勝や準々決勝敗退など)で獲得できるポイントは以下のとおりです。このポイントは、世界ランキングを決定するランキングポイントに算入する8個のポイントの候補になります(獲得できるポイントについてはこちら)。

3. 2020年の開催スケジュール

チャレンジプラスシリーズおよびチャレンジシリーズの2020年の開催スケジュールは以下のようになっています(大会名がリンクなっている場合はまとめページへのリンクです)。

チャレンジプラスシリーズ:

• ポルトガルオープン, リスボン: 2/12-16, 予選 2/12-13
  
• オマーンオープン, Muscat: 3/11-15, 予選 3/11-12
• ベラルーシオープン, Minsk: 6/3-7, 予選 6/3-4
  
• ナイジェリアオープン, Lagos: 8/18-22, 予選 8/18-19
• 平壌オープン, 平壌: 9/9-13, 予選 9/9-10
• ベルギーオープン, De Haan: 10/27-31, 予選 10/27-28
• ノースアメリカンオープン, バンクーバー: 12/1-5, 予選 12/1-2

チャレンジシリーズ:

• スペインオープン, グラナダ: 2/4-8, 予選 2/4-5
• ポーランドオープン, Gliwice: 3/11-15, 予選 3/11-12
• イタリアオープン, Riccione: 4/1–4/5, 予選 4/1-2
• スロベニアオープン, オトチェク: 4/22-26, 予選 4/22-23
  
• クロアチアオープン, ザグレブ: 4/28–5/2, 予選 4/28-29
• タイオープン, バンコック : 4/29-5/3, 予選 4/29-30