【卓球】 2017チェコオープン(2017/8/22~8/27)

 卓球のワールドツアー第5戦2017チェコオープンの本戦が8月24日(予選は8/22-23)からチェコのオロモウツで始まります。本戦に先立って、男女のダブルスとシングルスの予選およびU21の男女シングルスが行われます。今回のチェコオープンは先週のブルガリアオープンと同じく通常のワールドツアーなのでジャパンオープンや中国オープンなどのワールドツアープラチナに比べ賞金やポイントは半分ほどなので出場を見送っているトップ選手もいます。先週のブルガリアオープンではトップ10の選手は男子のオフチャロフ(ドイツ)と女子の石川佳純だけで、上位選手も日本選手以外はあまりいませんでした。しかし、今回は男子は世界ランキング7位のT. ボル(ドイツ)、張本智和も参加し、女子は石川佳純、世界ランキング9位のハン・イン(ドイツ)、ルーマニアのサマラ(同27位)、ドイツのソルヤ(同27位)など聞きなれた名前の選手が参加します。また、今回は中国選手も10選手参加していますが、かなりランキングが低いかランキングのない選手です。また、15歳の選手も含まれます。ただし、中国選手の場合はランキングが低かったりなくても弱い選手とは限りません。

1. 試合日程

8/22 U21男子・女子シングルス1/2回戦/準々決勝、男子・女子シングルス予選
8/23 U21男子・女子シングルス準決勝/決勝、男子・女子シングルス予算、男子・女子ダブルス予選
8/24 男子・女子シングルス1回戦、男子・女子ダブルス1回戦

8/25 男子・女子シングルス2回戦、男子・女子ダブルス準々決勝/準決勝

8/26 男子・女子シングルス準々決勝/準決勝

8/27 男子・女子シングルス決勝、男子・女子ダブルス決勝


今回はシングルスはシードが16選手ですが、残りの16枠は参加選手が多いため3~4人のリーグ戦で勝ち残った選手同士でさらに決定戦を行って決めるようです。ダブルスはシードが8ペアで、それに予選トーナメントを勝ち上がった8ペアが加わって16ペアで本戦を戦います。

2. 参加選手

 日本からは協会派遣およびJNT派遣14選手、自主参加11選手が参加します。ブルガリアオープンより減りましたが、ブルガリアオープンのあとそのまま参加する選手も多いようです。シード選手は、女子が9選手、男子が4選手です。なお、平野美宇、丹羽孝季は参加していません。


主な日本選手は以下のとおりです。

・男子

吉村真晴、松平健太、張本智和、田添健汰、上田仁、木造勇人

(訂正)水谷隼選手については日本卓球協会のホームページの参加者のリストに載っていますが、ITTFの大会のサイトのトーナメント表に名前がないため参加しないようです。

・女子

石川佳純、伊藤美誠、佐藤瞳、早田ひな、浜本由惟、加藤美優、橋本帆乃香、笹尾明日香


・ヨーロッパ選手

男子:T. ボル(ドイツ)、女子:ハン・イン(ドイツ)、ソルヤ(ドイツ)、サマラ(ルーマニア)

・中国選手

今回は中国選手も参加しています。男子は6選手で最上位ランキングでも153位で半分はランキングのない選手です。女子は4選手で世界ランキング221位の選手とあとはランキングのない選手です。今回は、トップ級ではなく王曼昱(ワンマンユ)孫穎莎(スンインシャ)のような次期トップ候補でもないので、二軍レベルかもしれません。また、今年のカデットのアジア選手権準優勝の15歳の選手も含まれているようなので腕試しで参加させるのかもしれません。

3. 見どころ

 今回も平野美宇が参加していないので個人的には少し興味が薄いですが、やはり注目は中国選手でしょう。ジャパンオープンやオーストラリアオープンでは中国の次期トップ候補にほとんどやられてしまったわけですが、石川佳純や伊藤美誠の日本のトップ選手や佐藤瞳、橋本帆乃香、早田ひな辺りは確実に勝ってほしいです。笹尾明日香や塩見真希、芝田沙季あたりが善戦できればいいです。石川佳純はブルガリアオープンに続いて今大会も第1シードなの優勝して2勝目を確保したいところです。今大会でも優勝できれば、9月のランキングではポイントで平野美宇を抜き日本人1位に返り咲く可能性があります。また、来年から変わる世界ランキングのシステムでは前年度の成績が大きく影響するので来年のランキングでも有利になります。また、9月のアジアカップへ勢いもつくでしょう。

 男子では張本智和が初優勝できるかがポイントでしょうか。一番の強敵は中国オープンの準決勝で負けた第1シードのT. ボルでその借りを返して優勝したいところです。