女子シングルスの本戦は8月16日から始まります(スケジュールはこちらのページをご覧ください)。
本戦は、シード選手16名と予選通過者16名の合計32名で、勝ち抜きのトーナメント方式で行われます。予選は8月14日と15日の2日間で行われます(予選の内容については予選グループのページをご覧ください)。
また、大会の概要と試合のライブ配信の視聴方法はこちらのページをご覧ください。
ブルガリアオープンの本戦1日目で女子シングルス1回戦16試合が行われた。日本選手は、予選から勝ち上がりの塩見真希を含め9人いたが、予選から上がってきた中国勢が日本のシード選手の前に立ちはだかった。
伊藤美誠はシード選手のみの組み合わせでは決勝進出確定かと思われたが、予選から進出の対戦相手が中国の王芸迪となった。王芸迪は、前日のU21女子シングルスで優勝しているが、先月のジャパンオープンで王芸迪より格上と思われる陳幸同、王曼昱を倒している伊藤なら軽く一蹴と期待したがそうはいかなかったようだ。加藤美優と早田ひなも予選から勝ち上がった中国の劉高陽および劉曦とそれぞれ対戦した。加藤はゲームを先行しながら最後に2ゲーム連取される形でゲームオールで惜しい試合を落とした。早田は4-1で完敗だった。
平野美宇、石川佳純、芝田沙季、橋本帆乃香はストレートで、佐藤瞳は4-2で順当に2回戦に進んだ。予選から勝ち上がった塩見真希は昨年末のT2と今年2月のヨーロッパトップ12を制したルーマニアのスッチと対戦したが力及ばず敗退した。
8/17(金)は2回戦8試合と準々決勝の内2試合が行われる。2回戦では、佐藤瞳と橋本帆乃香の、日本選手同士、ミキハウス同士、カットマン同士でダブルスペアの対戦がある。丁寧は1回戦に続いて中国選手同士の対戦となった。
本戦2日目に行われた2回戦では、平野美宇、石川佳純、佐藤瞳が勝ってベスト8に残り準々決勝に駒を進めた。平野の相手は1回戦でエクホルムを4-2で倒したドイツのミッテルハムだったが4-0(11-2,11-2,11-4,11-4)とあっけない試合だった。石川は今年のヨーロッパチャンピオンのルーマニアのスッチとの対戦だった。4-1で勝ったが、途中審判とエッジかサイドかで揉め、対戦相手のスッチとも変な雰囲気になり後味の悪い試合となった。佐藤はダブルスのペアリング相手で同じミキハウスの橋本帆乃香とのカットマン同士の対戦となり促進ルールが適用されたがストレートで実力差を示した。
本戦2日目は女子と男子のシングルス2回戦が終了し、男女のベスト8が出そろった。女子シングルスの準々決勝は、平野美宇と石川佳純の試合は3日目に行われるが、佐藤瞳の試合ともう1試合の2試合は2日の最後に行われた。
佐藤はハンガリーのポータとの対戦となったが4-0(11-9,11-5,11-5,11-7)とストレートで勝ち、翌日の準決勝に進んだ。準決勝は今大会のU21に優勝し、1回戦で伊藤美誠を倒した
王芸迪
との対戦となるが、今回は好調のようなので是非頑張ってほしい。
平野美宇と石川佳純は大会3日目の8月18日に行われた準々決勝で敗れた。
平野美宇の相手は若手の劉高陽で平野美宇は約5年にジュニアの大会で敗れていて2戦2勝だが、シニアの大会にはなかなか出場しないのでしばらく対戦はなかった。劉高陽は1回戦の加藤美優とはゲームオール、2回戦のリ・シャン戦でも4-2と苦労して勝っているので、今回調子が良さそうな平野美宇には十分勝ち目はあると思っていたが、いいショットがあるものの精度が上がらずミスが連続していつものように首をかしげる場面が連続し、自分のペースが掴めないまま1-4で終わってしまった。丁寧との対戦でも迷いのなかった先月のオーストラリア戦の方がよかったように思う。コーチも変わって、ここ1年の迷いを吹っ切れたかと思ったが、なかなかのようだ。
石川佳純はその丁寧と対戦した。最近の石川は中国選手相手でも打ち負けなくなった。先月のオーストラリアオープンでも丁寧と対戦し、負けはしたものの打ち負けていなかった。今回も、丁寧との打ち合いをたびたび制し1ゲーム目を幸先よく11-8で奪った。2ゲーム目は石川が5-3とリードの場面で丁寧がサーブの高さでフォルトを取られ6-3となった。1ゲーム目ですでに注意されていたためだが、今大会では石川や馬龍も1回戦でこれに集中力を切らされた。丁寧は気持ちを整えるのに時間がかかり、石川が馬場コーチのもとに行く場面もあったが、結果として丁寧への声援と拍手が増え丁寧を勇気づけることになった。丁寧はこのゲームを12-10と逆転し、次のゲームは石川が11-7で取ったが、その後丁寧が11-4、11-8、11-7で取り、石川は逆転で負けた。
男女の準々決勝終了後に準決勝が行われ、佐藤瞳が中国の 王芸迪と 対戦した。
佐藤瞳は驚異の粘りで1、2ゲーム目を11-7、11-9と奪い勝利が期待されたが、 王芸迪が慣れたのか、佐藤のミスも増え始め3ゲーム以降、7-11、4-11、10-12、6-11とストレートで奪われ逆転で負けてしまった。
もう1つの準決勝では、丁寧が劉高陽を4-1(11-3,11-4,10-12,12-10,11-4)で下している。
最終日に行われた決勝では丁寧が今大会のU21で優勝し好調の同じ中国の王芸迪と対戦し、途中押される場面もありゲームオールまでもつれたが、投げ上げサーブが随所で有効に決まり逃げ切り、優勝した。
丁寧 vs
王芸迪
11-7, 10-12, 8-11, 11-8, 11-6, 4-11, 11-2
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