9月中旬にアジアカップがインドのアフマダーバードでで開催されます。男女それぞれ16人の選抜メンバーで争われるカップ戦で、日本からはアジア選手権優勝者枠で平野美宇、ランキング上位者枠で石川佳純、水谷隼、丹羽孝季が招待されています。
アジアカップの上位3選手がワールドカップに進出できるので、ワールドカップ2連覇を狙う平野美宇としては確実にワールドカップに参加できるように絶対3位に入る必要があります(入れなかった場合でも昨年のように予選から参加できる可能性はあります)。
以下に、参加者、試合方式、見どころをまとめます。
男女16名で、内訳は前回優勝者1名、アジア選手権優勝者1名、世界ランキング上位者10名、アジアの各大陸から1名ずつ4名です。また、各国2名までです。
女子はアジア選手権優勝者は平野美宇、前回優勝者は劉詩ウェン、男子はアジア選手権優勝者は樊振東、前回優勝者は許昕です。
以下が今回の出場者です。カッコ内の数字は7月の世界ランキングです。
枠 | 女子 |
男子 |
---|---|---|
前回優勝者 | 劉詩ウェン(3、中国) | ---- |
アジア選手権優勝者 | 平野美宇(5、日本) | 樊振東(2、中国) |
ランキング枠1 |
朱雨玲(3、中国) | 水谷隼(7、日本) |
ランキング枠2 |
フェン・ティアンウェイ(6、シンガポール) | 黄鎮廷(8、香港) |
ランキング枠3 | 石川佳純(7、日本) | 丹羽孝季(9、日本) |
ランキング枠4 | 鄭怡静(8、台湾) | リー・サンス(11、韓国) |
ランキング枠5 | ヤン・ハウン(21、韓国) | 荘智淵(13、台湾) |
ランキング枠6 | セオ・ヒョウオン(26、韓国) | 林高遠(33、中国) |
ランキング枠7 | 杜凱栞 (28、香港) | 丁祥恩(39、韓国) |
ランキング枠8 | ユ・モンユ (33、シンガポール) | アチャンタ・シャラス・カマル(43、インド) |
ランキング枠9 | 陳思羽(35、台湾) |
陳建安(50、台湾) |
ランキング枠10 | 李皓晴(36、香港) | 何鈞傑(57、香港) |
ランキング枠11 | ---- | ノシャド・アラミヤン(69, イラン) |
南アジア代表 | バトラ・マニカ(104、インド) | デサイ・ハーミート(79、インド) |
東南アジア代表 | サウェタバット・スタシーニ(55、タイ) | タンビリヤベチャクル(197、タイ) |
西アジア代表 | モハメッド・アイア(620、カタール) |
アブデュラズズ・アルアバス(306、サウジアラビア) |
中央アジア代表 | シャーサバリ・ネダ(284、イラン) | ニマ・アラミヤン(98、イラン) |
(追記)中国は8月末に参加選手を変更しました。女子ではランキング枠1の丁寧が出場を取り止めて代わりにランキング3位の朱雨玲がランキング枠1に入りました。アジアカップがワールドカップの予選も兼ねていることを考えると丁寧は世界選手権優勝で参加資格を得ているためと考えられます。また、男子は前回優勝者枠の許昕が出場を取り止めたためランキング枠が11に増えました。ランキング枠6に林高遠が入りました。
試合はステージ1とステージ2に分けて行われます。以下の方法でステージ1で勝ち残った8名がステージ2に進みトーナメント方式で優勝を争います。ステージ1は5ゲームマッチ、ステージ2は7ゲームマッチで行われます。
ステージ1の試合方式:
前回優勝者、アジア選手権優勝者、世界ランキング上位10名が4名ずつのグループA、B、Cに分かれます。アジア各地域の代表4名はグループDになります。各グループで総当たり戦を行います。A、B、Cの3グループの1位と2位はステージ2に進出します。A、B、C各グループの3位とグループDの勝者で決定戦を行い勝者2名がステージ2に進みます。
A、B、Cのグループ分けは世界ランキング順に行われますが、同じ国の選手が同じグループに入らないように考慮されます。そのためステージ1では、上位ランク者同士が当たったり同じ国の選手同士が当たったりすることはありません。
今回、平野美宇はシード順としては3番目と思われます。どちらにしろ、ステージ1で中国選手や石川佳純と同じグループになることはないと思われるので、まずステージ1を勝ち上がることが重要ですがここはまず間違いないでしょう。次にステージ2のトーナメントですが、できれば石川佳純とは別の山になってほしいですね。その上で、中国選手と当たるのは準決勝以降が好ましいです。個人的には、劉詩ウェンとの対戦をぜひ見てみたいところです。
男子は、ランキング枠7~10の選手はランキング40~50位代でステージ1突破は楽そうに見えますは、ランキング枠8~10の3人は中国系選手なので注意が必要で、気を抜かずまず確実にステージ2に進むことが大事です。また、前回優勝者の許昕はリオ五輪で水谷隼に敗れたので今回はリベンジに燃えているそうです。ステージ2で水谷隼と許昕の再戦が実現すると面白いと思います。