【卓球】2018チェコオープンが開催(2018/8/23-8/26)

 卓球のワールドツアー第5戦の2018チェコオープンの本戦が8月23日からチェコのオロモウツで始まります。本戦に先立って、男女シングルスの予選、男女ダブルスの予選、およびU21の大会が8/21(火)から行われます。今大会では、混合ダブルスはありません。

今大会は通常のワールドツアーで、先月のワールドツアープラチナのオーストラリアオープンよりポイントや賞金が低くなります(詳細はこちら)。と言っても、年間12大会あるワールドツアー(プラチナ)も年内は残り3試合となり、年内のワールドツアーの結果で12月のグランドファイナルに出場できるかが決まるので、グランドファイナルへの出場権でボーダーラインの選手(平野美宇もそうです)は頑張らないといけません。


 日本からは協会派遣選手が16名、自主参加19名、合計35名とブルガリアオープンより自主参加が多いです。昨年のチェコオープンでは伊藤美誠と張本智和がアベック優勝し、それ以来全日本選手権、ジャパンオープンとこの二人のアベック優勝が続いています。

今大会では中国はブルガリアオープンで出場した若手中心の出場で丁寧、馬龍、許昕は出場しません。ブルガリアオープンでは若手も強かったですが、日本選手がなんとか優勝を狙ってほしいです。

ヨーロッパ勢もブルガリアオープンでとほぼ同じ選手が出場しています。

また、シングルスの出場者が女子155選手、男子176選手(8/21現在)とかなり多く、たぶん今年のワールドツアーで最も多いのではないかと思います。


平野美宇は、オーストラリアオープン、ブルガリアオープンと準々決勝敗退が続いており、また今年のワールドツアーは準々決勝が最高なので、今大会で準々決勝の壁を破ってほしいです。そのためには、今大会でもブルガリアオープンに続いて中国若手の壁を破ることとが必要になってくると思います。


ということで、今回もスケジュールと参加選手についてまとめました。

1. 試合日程

 日付 種目/ラウンド 
 8/21(火) U21男子・女子シングルス 1、2回戦、準々決勝
男子・女子シングルス予選トーナメント(1回戦、2回戦)
8/22(水)  U21男子・女子シングルス 準決勝/決勝
男子・女子シングルス予選トーナメント(3回戦、4回戦(R32))
 男子・女子ダブルス予選トーナメント(1回戦、2回戦(R16))
 8/23(木) 男子・女子ダブルス 1回戦
男子・女子シングルス 1回戦
 8/24(金) 男子・女子ダブルス 準々決勝/準決勝
 男子・女子シングルス 2回戦
 8/25(土)  男子・女子シングルス 準々決勝/準決勝
 8/26(日) 男子・女子ダブルス 決勝
男子・女子シングルス 決勝
 シングルスはシードが16選手で、残りの16枠は予選から進出します。今回は予選から開始する選手は男子160名、女子149名でウェイティングリストになっている選手はなくかなり多いです。今大会では予選グループリーグがなく予選も本戦同様トーナメント(男子256R、女子R256)を行い16名まで絞り込んで本戦進出の選手を決定します。つまり、男女とも4回戦を行いベスト16を決め、この16名が本戦に進出します。ダブルスはシードが8ペアで予選で残り8枠を決定します。予選から開始するのは男女とも32ペアなので、1回戦16試合、2回戦8試合を行い本戦進出の8ペアが決まります。
[8/21追記]シングルスの予選からの人数を8/21時点の数字に修正。

2. 参加選手

 日本選手は以下のとおりです。(太字はシングルスのシード選手、カッコが付いているのはシニアのシングルスのウェイティングリストに載っている選手で出場キャンセルが出ないと出場できません。また*の付いている選手はU21にエントリーしている選手です。)

・女子

平野美宇石川佳純伊藤美誠佐藤瞳早田ひな芝田沙季橋本帆乃香、長﨑美柚*、 塩見真希* 、木原美悠*、相馬夢乃*、梅村優香、森薗美咲、森薗美月、鈴木李茄、松平志穂、馬場麻裕、永尾尭子

・男子

丹羽孝希張本智和 吉村真晴 吉村和弘、 大島裕哉、宇田幸矢、及川瑞樹、木造勇人*、高見真己*、松山祐季*、平野友樹、金光宏暢*、三部航平、高木和卓、神巧也、定松祐輔、藤村友也


 男女共全員シングルスに出場です。シードは女子は7選手でいつもと変わりませんが男子は3名です。これは、同じ時期に開催されているアジア競技大会に松平健太や上田仁、森園政崇らが出場するためです。女子も加藤美優がアジア競技大会に出場するため出場しません。ただ、ブルガリアオープンより出場人数は多いので予選からスタートする選手と、U21のシングルスに出場する選手が増えています。

 女子ダブルスはブルガリアオープンと同じく平野美宇/早田ひな、石川佳純/伊藤美誠ペアが出場しますが、佐藤瞳/橋本帆乃香ペアは出場しません。代わりに長﨑美柚/木原美悠ペアがエントリーしていますが現在はウェイティングリストに登録されいてキャンセル待ちです(8/19現在)。出場の決まっている2ペアはシードです。

 男子ダブルスは上田仁と森薗政崇がいないため、いつものペアではなく張本智和/木造勇人ペアと 定松祐輔/藤村友也ペアが 出場します。張本/木造ペアはシードですが、定松/藤原ペアは予選を2回勝ち抜かないと本戦に出場できません。


次に中国選手についても見てみます。

 中国は、ブルガリアオープン同様、陳夢、朱雨玲、陳幸同、王曼昱樊振東、林高遠がアジア競技大会の準備のために出場せず、さらに孫穎莎王楚欽もユースオリンピックの準備のために出場しません。また、ブルガリアオープンに出場していた丁寧、馬龍、許昕のビッグネームも出場せず、ブルガリアオープンに出場した若手中心のメンバーになっています。とはいえ、この若手メンバーの実力はブルガリアオープンで十分に証明され、日本にとってチャンスというほどではありません。

そういや、ブルガリアオープンではウェイティングリストのまま出場できなかった武楊もやはりこっちに来てたのですね。今大会は、出場出来てよかったです。


以下に出場する選手を挙げます。


女子: 武楊、陳可、 張瑞*、王芸迪*劉曦(LIU Xi)、劉高陽(LIU Gaoyang)、文佳(WEN Jia)、孫銘陽*

男子: 徐晨皓(XU Chenhao) *、馬特(Ma Te)、鄭培鋒(ZHENG Peifeng) )、徐海東(XU Haidong)、張煜東(ZHANG Yudong)、夏易正(XIA Yizheng)


また、ヨーロッパの大会なのでヨーロッパ勢にも少し触れておきます。男子のシードにはオフチャロフ、フランツィスカ、フィルス、ドュダのドイツ勢、フレイタス・マルコス(ポルトガル)、グロート(デンマーク)、マティス・カールソン(苗字がFalckに今月から変わってます、スウェーデン)、クリスチャン・カールソン(スウェーデン)、サムソノフ(ベラルーシ)、ゲラシメンコ(カザフスタン)などが名を連ね、予選からもイギリスのピッチフォードやドリンコールなどが上位進出を狙っています。女子は、今年のヨーロッパトップ12のチャンピオンのスッチ(ルーマニア)、 サマラ(ルーマニア) 、エクホルム(スウェーデン)、ポータ(ハンガリー)、ハン・イン(ドイツ)などがシードに名前を連ねています。

3. ライブ配信の視聴方法

以下のサイトでライブ配信がある可能性があります(今回配信対象の卓球台(Table)はTable 1(T1)~Table 4(T4) です)。チェコの オロモウツ は日本と7時間時差があり、日本が7時間早いです。現地の10時は日本の17時になりますので注意が必要です。


 配信がある場合は8/25(土)、8/26(日曜) のみ(Table 1のみ)
 テレビ東京ホームページの「テレビ東京卓球NEWS」では、配信以外にスコアやニュースなども視ることが出来ます。
[8/25追記]土日のテレビ東京卓球チャンネルでの配信が決まりました。

  • itTV(ITTF(国際卓球連盟)の配信サイト)
  https://tv.ittf.com/
  • Laola
  http://www.laola1.tv/en-int/live-schedule

また、ライブスコアは ITTFの以下のチェコオープンのページの「Draw & Results」にある「Live Scoring」をクリックして視ることができます。