卓球の世界ランキングはランキングポイントで決まります。毎月1日時点でのランキングポイントの多い順になります。このポイントは国際大会に出場することにより得られます。出場した大会で得たポイントは1年間有効です。また、ポイントの集計はシニア、ジュニアなどの層別に集計されるため、たとえばジュニアの大会で優勝してもシニアのランニングのポイントにはなりません。
この世界ランキングを決めるポイントシステムは2018年から大幅に変更されました。ここではこの新しいランキングポイントシステムをかいつまんで説明します(2017年までの方式についてはこちらをご覧ください)。
ここでは使用頻度の高いワールドツアーとワールドツアープラチナのポイントの表を例に挙げておきます。また、各大会の優勝と準優勝のポイント、および団体戦の場合の1勝のポイントの比較表も上げておきます。
ワールドツアープラチナ | 最終成績 | ワールドツアー |
---|---|---|
2250 | 優勝 | 1800 |
2025 | 準優勝 | 1620 |
1800 | 準決勝敗退 | 1440 |
1575 | 準々決勝敗退 | 1260 |
1350 | 2回戦(ラウンド16)敗退 | 1080 |
1125 | 1回戦(ラウンド32)敗退 | 900 |
675 | 予選(ラウンド32)敗退 | 540 |
450 | 予選(ラウンド64)敗退 | 360 |
225 | 予選(ラウンド128)敗退 |
180 |
113 | 予選(ラウンド256)敗退 |
90 |
57 | 予選グループリーグでの1勝 | 45 |
20 | 予選グループリーグで無敗 | 15 |
優勝ポイント | 準優勝 ポイント | 団体戦の1勝のポイント | |
---|---|---|---|
オリンピック | 3000 | 2700 | 250 |
世界選手権(個人/団体) | 3000 | 2700 | 250 |
ワールドカップ(個人/団体) | 2550 | 2295 | 300 |
ワールドツアー グランドファイナル |
2550 | 2295 | -- |
ワールドツアープラチナ | 2250 | 2025 | -- |
ワールドツアー | 1800 | 1620 | -- |
大陸選手権(アジア選手権等) | 1800 | 1620 | 180 |
大陸カップ(アジアカップ等) | 1800 | 1620 | -- |
チャレンジシリーズ | 900 | 810 | -- |
大陸競技大会(アジア競技大会等) | 1050 | 945 | 70 |
いままでのランキングポイントシステムでは、選手になった時点からの1試合毎の勝敗の積み重ねによるレーティングポイントがあり、このレーティングポイントに直近1年間の大会の結果によるボーナスポイントを足すシステムでした。このため、 ある程度の実績があり大きなレーティングポイントを持っている選手は ボーナスポイントの高い大会さえ出場していれば年間に多くの試合に出場しなくてもランキングの順位を維持できました。
しかし、今回の変更によって直近1年間の大会の成績のみでランキングが決まるようになるため、ベテラン選手も大会に出てポイントを稼がないとランキングの順位が下がってしまいます。ベテランにも国際大会への積極的な出場を促すとともに、伸び盛りの新人にはランキング上昇のモティベーションを与えるためのランキングポイントシステムの変更と言えるでしょう。
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