9/28にステージ1(予選グループリーグ)が行われステージ2(決勝トーナメント)への進出選手8名が決まりました(結果はこちら)。その後、決勝トーナメントの組み合わせ抽選会(ドロー)が行われました(組み合わせの決定方法についてはこちらの説明をご覧ください)。
ここでは抽選会で決まった決勝トーナメントの組み合わせ、見どころ、1回戦のスケジュール、ライブ配信の視聴方法をまとめます。
選手名の後ろのカッコ内の数字は9月の世界ランキングです。
対戦をクリックすると試合の詳細スコアが表示されます。
また、終了した試合のメモにあるリンクはYouTubeのテレビ東京卓球チャンネルの試合のビデオまたはitTVの試合のビデオへのリンクです(存在する場合)。クリックするとハイライトまたはitTVの試合のビデオへジャンプします。ittVは登録(Register)されてない方は登録して視聴してください。現時点では無料です。
トーナメント表の上部の黒いタイトルバーをクリックするとThe Tournamentのサイトでこのトーナメント表を確認できます。
トーナメント表をざっと見ると、ヨーロッパ選手が上半分に集まった感じです。一方、下半分はリュウ・ジャがいますが中国からの帰化選手なのでアジア選手で染まったかんじです。また、平野美宇は石川佳純と一番近い枠を引いてしまいました。一方、中国選手(丁寧と朱雨玲)はうまく上半分と下半分に分かれました。
見どころは、どうしても下半分、特に一番下の4分の1の山に集中していると思います。
キム・ソンイ(北朝鮮)はリオの銅メダリストであり、今年の世界選手権団体戦でも石川佳純を苦しめました。平野美宇は、今年のドイツオープンで1回戦で橋本帆乃香に苦労し、2回戦で徐孝元に負けています。世界選手権に際してカットマン対策はかなりやったとはいえ、石川佳純ほどまだカットマンを攻略出来ていないのが現状でしょう。しかし、平野美宇とキム・ソンイの対戦は最近ないと思うのでキム・ソンイ側からも不気味でしょう。この対戦は蓋を開けてみるまで分からないといった感じです。
平野美宇とキム・ソンイの勝者が石川佳純と陳思羽(台湾)の勝者と当たります。石川佳純はたぶん勝ち上がるでしょう。石川佳純とは、平野美宇とキム・ソンイのどちらとの対戦になっても注目の一戦です。平野美宇は、昨年の1月の全日本選手権決勝で勝って以来石川佳純には3連敗中なので、この対戦で変わるのか楽しみですし(ちょっと序盤過ぎますが)、キム・ソンイとはリオ五輪、今年の世界選手権と因縁の対決が多いのでキムとの対戦になった場合も注目です。
同じ半分の山の反対側からは丁寧が上がってくるはずです。ここに、平野美宇か石川佳純が勝ち上がるってほしいです。今大会では「中国選手を1人倒したい」と言っていた平野美宇には、ぜひ、久しぶりに丁寧を倒してほしいです。石川佳純が対戦した場合も8月のブルガリアオープンで2-4まで迫ったので、そろそろ大物食いをしてほしいです。
反対側の半分の山からはやはり朱雨玲が決勝に進んでくるでしょう。平野美宇か石川佳純のどちらにしても、キム・ソンイとの対決、日本選手同士の対決、丁寧との対決と厳しい戦いになりそうですが、決勝に進んで朱雨玲を倒してチャンピオンになってほしいです。
9月29日は日本時間11:30(現地時間10:30)から1回戦8試合と17:00(現地時間16:00)から準々決勝4試合が行われました。
1回戦の結果は以下のとおりです。
朱雨玲(中国)vsエクホルム(スウェット) 4-0 (11-8, 11-5, 11-7, 11-5)
ポルカノバ(オーストリア)
vs サマラ(ルーマニア) 4-0 (11-9,11-8,11-9,11-6)
丁寧(中国)vsリュウ・ジャ(オーストリア) 4-0 (11-7, 11-9, 11-4, 11-7)
鄭怡静(中国)vsポータ(ハンガリー) 4-0 (11-6, 11-8, 20-18, 13-11)
杜凱栞(香港)vsスッチ(ルーマニア) 4-2 (6-11,11-6,12-10,11-6,16-18,11-8)
徐孝元(韓国)vsレイ・ジャン・ファン 4-3 (11-6,11-4,4-11,11-4,6-11,9-11,11-6)
平野美宇vsキム・ソンイ(北朝鮮) 4-0 (11-7, 11-9, 11-5, 11-3)
石川佳純vs陳思羽(台湾) 4-2 (4-11,5-11,11-7,11-9,11-8,11-8)
(メモ)レイ・ジャン・ファンはオーストラリア
平野美宇は北朝鮮のキム・ソンイを寄せ付けない戦いでした。石川佳純は、最初2ゲームを簡単に取られたものの3ゲーム目から持ち直して勝利しました。準々決勝では早くも平野美宇と石川佳純が対戦します。
準々決勝の結果は次のとおりです。
朱雨玲 vs ポルカノバ 4-0 (11-6, 14-12, 11-8, 11-4)
鄭怡静 vs 杜凱栞 4-2 (8-11, 9-11, 13-11, 11-9, 11-6, 11-3)
石川佳純 vs 平野美宇 4-1 (4-11, 11-7, 11-9, 11-6, 11-3)
丁寧 vs 徐孝元 4-1 (11-6, 11-3, 5-11, 11-6, 11-3)
石川佳純と平野美宇の試合は、平野美宇が簡単に1ゲーム目を取り、2ゲーム目も先行してそのまま行くかに見えました。しかし、途中失点後に画面に大写しになった石川が笑っていて、その後開き直ったのかみごとに修正し3球目攻撃など積極的な攻撃が決まりだし、徐々に平野が押され気味になっていきました。第3、第4ゲームはそれでも終盤平野が盛り返す場面もありましたが今一歩届かず、第5ゲームではどんどん調子の上がって行く石川になすすべがない感じでした。お互いコーチのいない対戦では、不利になった際の修正力で石川に一日の長があったようです。
最終日(9/30)の結果は次のとおりです。
(準決勝)
石川佳純 vs 丁寧 4-0 (7-11, 5-11, 3-11, 9-11)
朱雨玲 vs 鄭怡静 4-1 (11-6, 11-4, 11-13, 11-5, 11-8)
(3位決定戦)
石川佳純 vs 鄭怡静 1-4 (8-11, 7-11, 10-12, 15-13, 8-11)
(決勝)
丁寧 vs 朱雨玲 4-0 (11-9, 11-8, 12-10, 11-8)
準決勝では、石川佳純は第1ゲームの滑り出し3連続ポイントで、今回はもしかしたらと期待しましたが、やはり丁寧の壁は固く守られていて、最後に石川がコートを外したりネットに掛けたりするミスで失点を重ねストレートで敗退した。試合後のインタビューだと回転が分かりにくかったらしい。
3位決定戦は今年2試合は勝っている鄭怡静との対戦でしたが、決まったと思った球をカウンターされたり、平野美宇のようなコーナーを狙うバックハンドを決められたりといつもとは鄭怡静の勢いが違っていました。解説の平野早矢香さんも、今大会の鄭怡静は調子がよいようだとも、いつもより1球多く返ってくるとも言ってました。
丁寧は決勝でも朱雨玲を圧倒しストレートで優勝しました。3度目の優勝だそうです。
以下のサイトでライブ配信がある可能性があります(今回配信対象の卓球台(Table)はTable 1(T1)~Table 2(T2) です)。中国の成都と は日本と1時間時差があり、日本が1時間早いです。現地の10時は日本の11時になりますので注意が必要です。
また、テレビ東京ホームページの「テレビ東京卓球NEWS」では放送・配信以外にライブスコアやニュースなども視ることが出来ます。
以下のスケジュールでテレビ放送があります。9/29(土) 22:00~ BSジャパン 「卓球ジャパン」(準々決勝)
9/30(日) 16:00~ テレビ東京 準決勝ほか
17:00~ BSジャパン 3位決定戦と決勝ほか22:00~ テレビ東京 3位決定戦と決勝ほか
スケジュールから予測するとライブ放送は9/30 17:00からのBSジャパンの放送、および9/30 17:00からのBSジャパンの放送で、あとは録画だと思います。29日の1回戦/準々決勝および30日午前の準決勝はYoutubeテレビ東京卓球チャンネルのライブ配信で視ることができます。