11月1日から2018ワールドツアー第6戦のスウェーデンオープンの決勝トーナメントが始まります。今大会は女子は10月の世界ランキングトップ14までの選手全員が出場しているので、シード選手はその14名と地元スウェーデンの2選手の16名で、ほぼ現在最強のトーナメントになっています。日本選手は4選手がシード、中国選手人は6選手がシードです。
ここでは、日本選手の試合のスケジュールと結果、トーナメント表をまとめます。大会全体の日程、ライブ配信の視聴方法についてはスウェーデンオープンの概要をご覧ください。
予選ラウンドには日本の早田ひな、加藤美優、芝田沙季、橋本帆乃香、中国の孫穎莎、武楊、チェコオープン準優勝の劉高陽、北朝鮮のキム・ソンイなどそうそうたるメンバーがいます。これらの選手から16選手が勝ち抜いて上がって来るので、今大会の決勝トーナメントは厳しいものになることは間違いないでしょう。
すでに、シード選手のドローが決まっているのでここに上げておきます。
[11/1追加]10/31に予選ラウンドが終了し予選通過の16選手が決まりましたのでトーナメント表に反映しました。
日本選手の1回戦の結果は次のとおりです。
芝田沙季と早田ひなは中国のトップ選手相手に健闘しましたが及びませんでした。伊藤美誠は中国戦に簡単に勝ちました。一方、平野美宇はらしくない試合内容で落ち着きがなくミスを連発している間に終わった感じです。
やはり、1回戦で負けた張本智和同様にはユースオリンピック、ワールドカップ、Tリーグと1か月ちょっとの間に24試合をこなしていてさすがに疲れているのでしょうか。特にユース五輪は個人・団体ともに決勝まで行ったので合計19試合になりました。同じ条件の中国の孫穎莎と王楚欽も予選で敗退しています。
芝田沙季 vs 朱雨玲(中国) 1-4 (5-11, 9-11, 4-11, 11-7, 3-11)
加藤美優 vs 鄭怡静(台湾) 4-1 (11-5, 11-9, 11-8, 11-5)
佐藤瞳 vs キム・ソンイ(北朝鮮) 4-2 (11-8, 9-11, 11-13, 11-3, 13-11,11-4)
早田ひな vs 陳夢(中国) 2-4 (4-11, 16-14, 10-12, 4-11, 11-6, 9-11)
石川佳純 vs 橋本帆乃香 4-1 (10-12, 11-8, 11-6, 11-5, 11-8)
伊藤美誠 vs 張薔(中国) 4-1 (11-9, 11-4, 6-11, 11-3, 11-8)
平野美宇 vs ペトリッサ・ソルヤ(ドイツ) 1-4 (12-14 , 1-11, 9-11, 15-3, 11-9)
2回戦の結果は以下のとおりです。
佐藤瞳は王曼昱を翻弄しあと一歩のところまで追い詰めましたが残念でした。伊藤美誠は出だしが悪かったですが、持ち前の精神力で切り替えて3ゲーム目のデュースをものにしいつものペースに戻って勝ち切りました。
加藤美優 vs ヤン・シャオシン(モナコ) 4-0 (13-11, 11-8, 11-9, 11-4)
佐藤瞳 vs 王曼昱(中国) 3-4 (11-9,11-5,7-11,6-11,6-11,11-9,5-11)
石川佳純 vs 李皓晴(香港) 4-0 (11-4, 11-4, 11-9, 118)
伊藤美誠 vs 馮天薇(シンガポール) 4-3 (2-11,9-11,12-10,11-6,5-11,11-5,11-9)
大会2日目のこの日は女子は次の準々決勝2試合がありました。
加藤美優は朱雨玲に最後追いすがりましたが、届きませんでした。
加藤美優 vs 朱雨玲(中国) 1-4 (8-11, 4-11, 7-11, 12-10, 16-18)
陳夢(中国) vs 王曼昱 4-2 (11-3, 9-11, 9-11, 11-6, 11-9, 11-4)
大会3日目は準々決勝の残り2試合と準決勝2試合が行われます。また、進行も卓球台1台(T1)のみとなります。
準々決勝の残り2試合はどちらも日本vs中国でした。石川は丁寧に対して対応に打ち合い最初2ゲームを奪い第3ゲームも丁寧は落ち着かない様子で、今度こそ勝てるかと思いましたがその後戦術を読まれたのか対応されて丁寧も落ち着きを取り戻し負けてしまいました。
伊藤は、最初1ゲームを奪った後ミスが出だし3ゲームを簡単に奪われ、5ゲーム目の中盤まで同じような感じでちょっと雑にさえ見えたのですが、そこから盛り返して13-11でこのゲームを奪うとまたゾーンに入ったようにどこに打っても外さない感じになりそのまま逆転で、世界選手権に続き劉詩雯に連勝しました。
そして、続く準決勝で丁寧に対戦した伊藤は最初の2ゲームを簡単に落とします。3ゲーム目も0-5でリードされ一度は追い上げるも6-10とされます。ところが、ここで居直ったのか6連続ポイントで逆転してこのゲームを奪うと、異次元の卓球を展開して大逆転を演じ決勝進出を決めてしまいました。
準々決勝と準決勝の結果は以下のとおりです。
<準々決勝>
伊藤美誠 vs 劉詩雯(中国) 4-3 (12-10,7-11,7-11,5-11,13-11,11-4,11-8)
<準決勝>
朱雨玲 vs 陳夢 4-2 (12-10, 10-2, 10-6, 5-11, 10-12, 11-7)
伊藤美誠 vs 丁寧 4-2 (3-11, 7-11, 12-10, 11-6, 11-9, 11-8)
<準々決勝 伊藤美誠 vs
劉詩雯
>
<準決勝 伊藤美誠 vs 丁寧>
決勝では伊藤美誠は最初から集中して入り、ずっとゾーンに入っている感じで第1ゲーム~第3ゲームで11ポイントしか与えず、世界ランキング1位の朱雨玲を圧倒しました。伊藤は今回、1回戦、準々決勝、準決勝、決勝で4人の中国選手を倒しています。
決勝の結果は次のとおりです。
伊藤美誠 vs 朱雨玲(中国) 4-1 (11-3, 11-3, 11-5, 11-8)
対戦をクリックすると試合の予定(開始時刻とテーブル)、または詳細スコア(終了した試合の場合)が表示されます。予定内の「T1」は試合の卓球台(テーブル)の番号で「Table 1」を表します。
また、終了した試合のメモにあるリンクはitTVまたはYoutube(テレ東)の試合のビデオへのリンクです(存在する場合)。クリックするとitTVまたはYoutubeの試合のビデオへジャンプします。itTVを登録(Register)されてない方は登録して視聴してください。現時点では無料です。
トーナメント表の上部の黒いタイトルバーをクリックするとThe Tournamentのサイトでこのトーナメント表を確認できます。
ドローを見ると、中国勢は3選手ずつ上半分と下半分に分かれましたが、日本勢は佐藤瞳以外が下半分に入ってしまいました。
平野美宇は2回戦で早くも劉詩雯と対戦しそうで厳しい戦いになりそうです。石川佳純は、地元枠でのシードと思われる世界ランキング92位のBERGSTROMとの1回戦の勝者との対戦になります。くじ運がいいようにも見えますが、石川はポイント的には準優勝以上じゃないと意味がないので、初戦から強い相手と対戦する方がこの大会は意味があるのではないかと思います。とは言っても、3回戦で丁寧と陳幸同の勝者と対戦する可能性があります。伊藤美誠と馮天薇との対戦も最近見ていないので楽しみです。
[11/1追加] 予選ラウンドから勝ち上がりの16選手が決まりました。日本選手は予選通過の4名中3選手が日本選手の少ない上の山に入ったので少し分散されました。日本選手同士の対戦になったのは石川佳純と橋本帆乃香のみです。予選通過の中国選手も予想に反して3選手と少なかったのでシードの日本選手と1回戦で当たる中国選手は伊藤美誠と対戦する張薔のみで、中国選手同士の対戦も丁寧と王芸迪の1試合のみです。平野美宇は1回戦はドイツのソルヤとなり、1回戦はたぶん大丈夫そうです。大変なのは、芝田沙季です。予選ラウンドが2戦続けて中国選手だったですが、1回戦も中国の朱雨玲、勝っても2回戦も中国の劉高陽になりそうです。朱雨玲には今年1度勝っているので頑張ってほしいです。
また、佐藤瞳とキム・ソンイのカットマン対決も楽しみです。