【卓球】 オーストリアオープン 1回戦また中国に全敗 1日目結果

 卓球のワールドツアープラチナ第5戦オーストリアオープンは9月21日の1日目に男女のシングルスとダブルスの1回戦が行われました。

 シングルスで2回戦に進んだのは男女とも3選手ずつでした。ダブルスは、すべてのペア(男女2ペアずつ)が準々決勝に進みました。

 悲惨な結果になったのは女子シングスです。中国と対戦した7選手は平野美宇と石川佳純も含め7選手全員が負けオーストラリアオープンの再現というか人数が多い分もっと悪い結果になってしまいました。また、中国のメディアにさんざんに書かれそうですがしかたありませんね。1回戦で13名いた日本選手はたった3選手になってしまいました。残っているのは、早田ひな、浜本由惟、加藤杏華です。

 以下に結果のスコアを示します。赤字は勝った選手です。

1. 女子シングルス1回戦(日本選手)

日本選手  対戦相手  ゲーム
カウント 
 スコア
 前田美優  陳夢(CHN) 2-4  11-9,7-11,4-11,11-8,5-11,5-11
長崎美柚 李皓晴(HKG)
 2-4 11-13,12-10,7-11,11-9,9-11,3-11
加藤杏華 リュウ・ジャ(AUT)  4-0 11-9,13-11,11-6,11-9
松澤茉里奈
杜凱栞(HKG)  2-4 11-8,9-11,8-11,3-11,11-4,4-11
 森さくら  陳幸同(CHN)  0-4 8-11,3-11,11-13,2-11
芝田沙紀 孫穎莎(CHN)  1-4  4-11,6-11,11-9,3-11,8-11
石川佳純 王芸迪(CHN)  1-4  9-11,10-12,11-9,9-11,8-11
 加藤美優 張端(CHN) 3-4  7-11,11-7,8-11,11-5,9-11,11-6,2-11
 塩見真希  ユ・フ(POR)  1-4  11-8,5-11,5-11,12-14,8-11
 佐藤瞳  顧若辰(CHN) 3-4 8-11,9-11,11-6,10-12,11-7,9-11,3011
 橋本帆乃香 倪夏連(LUX)  3-4  11-9,11-5,6-11,6-11,11-5,14-16,16-18
早田ひな
リー・チャン(POL) 4-1
 11-7,11-5,12-14,11-7,11-9
 浜本由惟  フー・メレク(TUR) 4-0 13-11,11-9,11-6,11-7
 平野美宇  顧玉婷(CHN)  2-4  11-6,5-11,8-11,18-20,11-8,6-11

(注)開始時間は現地時間です。日本時間はオーストリアより7時間進んでいるので現地時間10:00は日本時間17:00です。選手名の後ろのカッコ内は国名(CHN=中国、HKG=香港、AUT=オーストリア、POR=ポルトガル、LUX=ルクセンブルクPOL=ポーランド、TUR=トルコ)です。

 平野美宇と石川佳純は、陳夢(チェンメン)、王曼昱(ワンマンユ)、孫穎莎(スンインシャ)と違う後半の山だったので順調に勝ち進めばこの3人とは決勝まで当たらないのでランキングポイントを稼ぐチャンスでした(準決勝で石川と平野が当たりますが)。ポイントの高い格上のワールドツアープラチナ大会だったのでおしかったです。というより、実は平野美宇と石川佳純は格上の大会でポイントの大きく離れた格下選手に負けたので大きく減点されます(石川(3157)、平野(3139)、顧玉婷(2692)、王芸迪(2020))。
それにしても平野美宇は顧玉婷(グユーチン)に弱いです。これで3連敗、それもワールドツアープラチナの大会の1回戦ばかりなのでポイント面でも痛いです。すべて1ゲーム目を奪っているのに逆転されています。よっぽど合わないのでしょうか。昨日の試合は第4ゲームが肝でしたね。18-20まで行きましたから。負ければ1-3、取れれば2-2のタイになっていたゲームでした。取れなかったことでその後のゲームにいまいち集中できない様子でミスが多かったです。顧玉婷は中国1軍の選手ですが、平野美宇にはトップ10近辺の選手以外には確実に勝てるようになってほしいですね。というか、アジア選手権後に中国選手に一度も勝ってないので、そろそろ勝ってください。
 石川佳純が負けた王芸迪は中国2軍の選手です。昨年は1軍でしたが、今年1月の1軍若手14選手のリーグ戦で13位となり直後に行われた2軍上位との入れ替え戦で負けて2軍に降格しました(ちなみにその時16歳で1軍に昇格したのが孫穎莎です)。王芸迪は今大会U21にも参加していて加藤杏華に負けていますので、先週のアジアカップで劉詩ウェンと接戦した石川佳純は余裕で勝ってくれると思っていました。やはり、石川佳純は中国選手が苦手なのでしょうか。
 今回あと期待できるのは早田ひなと加藤杏華です。加藤杏華は今大会のU21で陳可(中国1軍)と王芸迪の2人の中国選手に勝っているので意外と中国選手に強いのかもしれません。早田ひなは新しく始まったT2APACで王曼昱と孫穎莎と何度も対戦しほぼ互角に戦っていますので中国選手の苦手意識はないと思います。
 余談ですが、今回19歳の橋本帆乃香がゲームオールの末負けたルクセンブルクの倪夏連は中国上海からの帰化選手ですがなんと54歳です。

2. 男子シングルスと男子および女子ダブルス 1回戦

日本選手  対戦相手  ゲーム
カウント 
スコア
 (男子シングルス 1回戦)
松平健太 J. グロート(DEN)  4-3 11-12,11-6,11-5,7-11,11-6,8-11,16-14
吉村真晴
NG Pak Num(HKG)
 2-4 11-9,11-13,7-11,9-11,13-11,7-11
吉田雅己 A. ロブルズ(ESP)  4-2 6-11,11-9,11-8,8-11,11-6,11-5
森薗政崇
H. カルデラノ(BRA)  2-4 0-11,11-7,7-11,11-9,9-11,8-11
 大島裕哉 B. シュテガー(GER)  1-4 8-11,5-11,6-11,11-4,4-11
丹羽孝季
J. モンテイロ(POR)  4-11  11-8,5-11,11-7,11-7,11-6
(女子ダブルス 1回戦)

 佐藤瞳/橋本帆乃香 D. CECHOVA/K. TOMANOVSKA(CZE) 3-2
 11-5,7-11,7-11,11-8,13-11
加藤美優/長崎美柚 B. BALAZOVA(SVK)/H. MATELOVA(CZE)  3-1  6-11,11-7,11-6,11-6
 (男子ダブルス 1回戦)

大島裕哉/森薗政崇 T. LAKATOS/B. MAJOROS(HUN)  3-0  11-8,11-7,115
丹羽孝季/上田仁
M. ALLEGRO/F. LAMBIET(BEL) 3-0   11-3,115,116

(注)開始時間は現地時間です。日本時間はオーストリアより7時間進んでいるので現地時間10:00は日本時間17:00です。選手名の後ろのカッコ内は国名(CHN=中国、HKG=香港、DEN=デンマーク、POR=ポルトガル、CZE=チェコ、SVK=スロベキア、ESP=スペイン、BEL=ベルギー、BRA=ブラジル、GER=ドイツ)です。