【卓球】 張本智和がワールドツアー最年少優勝 チェコオープン最終日結果

 本戦第4日目の8月27日は男女のダブルスおよびシングルスの決勝4試合が行われました。女子ダブルスでは伊藤美誠/早田ひなペアが優勝し伊藤美誠は先週に続いてダブルスを制しました。女子シングルスでは、先週のブルガリアオープンと同じ石川佳純と伊藤美誠の対戦になり、伊藤美誠が石川佳純を圧倒して先週のリベンジを果たし優勝しました。男子シングル決勝では張本智和が世界ランキング7位とドイツのボルと対戦し逆転で劇的勝利をしワールドツアー初優勝しました。また、14歳2か月(61日)での優勝は今までのワールドツアーの最年少優勝記録16歳1か月(30日)を1歳と11か月短縮し記録を更新しました。

<第4日(8月27日:最終日)の結果>

<ダブルス>(決勝)

(女子)

伊藤美誠/早田ひな vs エクホルム/ポータ:3-2(11-5,8-11,8-11,11-6,11-8)

(男子)

吉村真晴/上田仁 vs P. FRANZISKA/J. グロート:1-3(6-11,11-8,9-11,8-11)

<シングルス>(決勝) 

(女子)

伊藤美誠 vs 石川佳純                       :4-1(11-5,15-13,11-3,9-11,11-4)

張本智和 vs T. ボル                                  :4-2(11-3,4-11,8-11,11-9,11-6,11-9)


 伊藤美誠/早田ひなペアの対戦相手は先週のブルガリアオープンとでも決勝に進出したスウェーデンのエクホルムとハンガリーのポータのペアとの対戦はゲームオールにもつれ込む接戦を伊藤美誠/早田ひなペアが制し「みまひな」ペアでの初優勝を飾りました。吉村真晴/上田仁ペアは先週のブルガリアオープンに続き2週連続優勝を狙いましたが今回は準優勝に終わりました。

 女子シングルスの石川佳純と伊藤美誠の決勝は先週のブルガリアオープンの再戦でした。先週は石川佳純の一方的な勝ちでしたが今回伊藤美誠が立ち上がりからせめて3ゲームを連取しました。石川佳純は4ゲーム目を逆転で取り意地を見せましたが、5ゲームをあっさりと取られ優勝を逃しました。今回は石川佳純より伊藤美誠の方が優勝するという決意が強かったようです。

 伊藤美誠は準決勝のハン・インと決勝の石川佳純と格上の選手を破り優勝した上、先週のブルガリアオープンでも準優勝なのでかなりポイントを稼げたと思いますので9月の世界ランキングはトップ10に入ってくると思います。石川佳純も、格上との対戦はありませんでしたが先週と今週で優勝と準優勝しておりそれぞれボーナスポイントだけで36ポイント、32ポイントありそれに対戦によるレーティングポイントが加算されるので100ポイント近く加算して52ポイント差あった平野美宇を逆転して5位になると思われます。

張本智和
男子シングルスで最年少優勝の張本智和

男子シングルスは張本智和とドイツのボルの対戦でした。張本智和は6月の中国オープンの準決勝でボルに敗れていますが、現在参加しているT2APACでも対戦しているのでお互いに良く知っている相手です。張本智和は1ゲーム目を簡単に取ったものの、2ゲーム目、3ゲーム目を連取されゲームカウント1-2と先行されてしまいました。しかし、ここから接戦を制して3ゲームを連取しゲームカウント4-2で勝ちましたが、一進一退でどちらが勝っておかしくない試合でした。中国オープンが終わった直後に14歳の誕生日を迎え、ワールドツアーの最年少優勝記録まで2年近くあるのでいつ記録を更新するかと期待されていましたがたった2か月で達成してしまいました。このチェコオープンで上位の選手に勝ち優勝したことでポイントをかなり稼いだはずなので20位だった世界ランキングもかなり上がるはずです。