8月22日からワールドツアーのチェコオープンがチェコのオロモウツで始まります。本戦に先立ち予選が8月20日と21日で行われます。
今回のブルガリアオープンは年6回あるワールドツアーとしては第5戦、ワールドツアープラチナを含めたワールドツアー(計年12回)としては第9戦となります。
日本選手は1月のハンガリーオープン(ワールドツアー)に出場していないので、ワールドツアーとワールドツアープラチナの11大会にワールドツアーの締めくくりのグランドファイナルを合わせた12大会のうち7月までに6大会が終わり、8月以降に6大会が行われるので8月以降が年内の大会の後半戦と言ってもいいでしょう。
実際に、8月以降はワールドツアー/プラチナの5大会とグランドファイナル以外に、アジア選手権、ワールドカップ、チームワールドカップ、T2ダイヤモンド(2大会)と大きな大会だけでも前半より多く、さらにチャレンジプラスとチャレンジシリーズが8大会あります(詳細なスケジュールはこちらの表を参照)。
特に、ワールドツアープラチナのドイツオープンとオーストリアオープン、ワールドカップ、チームワールドカップ、グランドファイナルはポイントが高く、またT2ダイヤモンド大会はポイントがそのまま加算されるので、これらの大会の結果はオリンピック代表選考に使用される2020年1月の世界ランキングに大きく影響するので代表を狙う選手には重要です。
今回のチェコオープンに出場する日本選手は女子18名と男子22名、総勢40名とヨーロッパの大会にもかかわらずかなり多いです。中国はトップ選手の出場はなく、女子はいつもどおり12名ですが男子は6名と少なめです。
大会の概要、大会日程、出場選手、見どころ、ライブ配信の視聴方法についてまとめました。
2019チェコオープンは年間に6大会あるワールドツアーの5番目の大会です。
(1) 競技種目
行われる競技は以下の6種目です。
(2) 試合方式
(3) 獲得できる世界ランキング用のポイントはこちらを参照
(4) 賞金総額:190,000米ドル(約2090万円)
シングルス優勝賞金:21,000米ドル(約230万円)
日付 | 女子シングルス | 男子シングルス | 女子ダブルス | 男子ダブルス | 混合ダブルス |
---|---|---|---|---|---|
8/20(火) | 予選トーナメント (1回戦(R256)、2回戦(R128)) | 予選トーナメント(1回戦(R256)、2回戦(R128)) |
|
|
|
8/21(水) | 予選トーナメント (3回戦(R64)、4回戦(R32)) |
予選トーナメント(3回戦(R64)、3回戦(R32)) | 予選トーナメント (1回戦(R32)、2回戦(R16)) |
予選トーナメント (1回戦(R32)、2回戦(R16)) |
予選トーナメント (1回戦(R32)、2回戦(R16)) |
8/22(木) | 決勝トーナメント 1回戦(R32) |
決勝トーナメント 1回戦(R32) |
決勝トーナメント 1回戦(R16) |
決勝トーナメント 1回戦(R16) |
決勝トーナメント 1回戦(R16) |
8/23(金) | 2回戦(R16) |
2回戦(R16) | 準々決勝 準決勝 |
準々決勝 準決勝 |
準々決勝 準決勝 |
8/24(土) | 準々決勝 |
準々決勝 |
決勝 | 決勝 | 決勝 |
8/25(日) | 準決勝 決勝 |
準決勝 決勝 |
(メモ)予選の詳細なスケジュールはこちらを、本戦(決勝トーナメント)の詳細なスケジュールはこちらをご覧ください。
今大会に出場する日本選手は、次のとおりです(太字はシングルスのシード選手です)。
・女子
平野美宇、石川佳純、伊藤美誠、佐藤瞳、芝田沙季、加藤美優、橋本帆乃香、長﨑美柚、安藤みなみ、早田ひな、塩見真希、成本綾海、徳永美子、木村光歩、木原美悠、森さくら、森薗美咲、平侑里香
・男子
張本智和、丹羽孝希、水谷隼、森薗政崇、松平健太、吉村和弘、宇田幸矢、平野友樹、神巧也、及川瑞基、𠮷田雅己、上田仁、有延大夢、町飛鳥、金光宏暢、田中佑汰、松山祐希、木造勇人、髙見真己、坪井勇磨、田添健汰、田添響
(田添健汰と田添響は2019/8/10現在日本卓球協会のホームページにありませんがITTFのホームページではエントリーされています)
[2019/08/19追記]三部航平と吉村真晴がキャンセルになったようです。
シングルスには全選手が出場します。女子ダブルスは、平野美宇/芝田沙季、長﨑美柚/木原美悠、男子ダブルスは宇田幸矢/吉村和弘、混合ダブルスには石川佳純/張本智和、伊藤美誠/水谷隼の各ペアが出場します。女子ダブルスの両ペアと石川/張本ペアがシードです。
[2019/8/19追記]丹羽孝希/吉村真晴ペアは吉村真晴故障のためキャンセルしました。
中国選手は、トップ選手の出場がなく23選手(女子13名、男子10名)が出場します。 女子の何卓佳と陳幸同以外は全員が予選からで す。
以下に出場する選手を挙げます(太字はシングルスのシード選手です)。
女子:何卓佳、陳幸同、顧玉婷、武楊、李佳燚(LI Jiayi)、劉曦(LIU Xi)、馮亜蘭、張薔(ZHANG Qiang)、範思琪(FAN Siqi)、銭天一、木子、楊蕙菁(YANG Huijing)、劉瑋珊(Liu Weishan)
男子:鄭培鋒(Zheng Peifeng)、趙子豪(ZHAO Zihao)、馬特、徐瑛彬(XU Yingbin)、薛飛(Xu Fei)、徐海東(XU haidong)、于何一(YU Heyi)、向鵬(XIANG Peng)、夏易正(XIA Yizeng)、朱霖峰(ZHU Linfeng)、
ダブルスは、女子は顧玉婷/木子、陳幸同/銭天一、男子は夏易正/鄭培鋒、趙子豪/朱霖峰、混合ダブルスは武楊/馬特、何卓佳/朱霖峰の各ペアが出場します。すべてのペアが予選から出場します。また、男子ダブルスの趙子豪/朱霖峰はウェイティングリストになっていてまだ出場が確定していません。
女子シングルスは、ヨーロッパの大会のためか台湾の鄭怡静や香港勢は出場を回避したようですが、それでも日本選手や中国選手、それにシンガポールの馮天薇、韓国の徐孝元(ソヒョウォン)と田志希(チョンジヒ)がシードで、地元のヨーロッパ勢でシードに入ったのはオーストリアのポルカノバ、ドイツのソルヤの2人に留まっています。またプエルトリコのアドリアナ・ディアスがシードに入っています。
男子シングルスは、韓国の李尚洙、林鐘勲、香港の黃鎮廷(ウォンチュンティン)、台湾の林昀儒、ヨーロッパ勢ではドイツのボル、オフチャロフ、フランチスカ、そしてピッチフォード(イングランド)、サムソノフ(ベラルーシ)、ゴジ(フランス)が、またブラジルのカルデラノとインドのグナナセカランがシードになっています。
女子シングルスは前週のブルガリアオープンと同じように、中国トップ選手が出場しない中で日本選手、特に東京オリンピック代表を狙う選手がどこまで勝ち進めるかでしょう。そして、そのポイントになるのはシードの中国選手の何卓佳と陳幸同にどこで当たるか、また予選からの中国選手でも力のある顧玉婷、馮亜蘭、李佳燚、張薔、銭天一が決勝トーナメントでどこに入って来るかだと思われます。
男子シングルスは、前週のブルガリアオープンに出場しなかったドイツのボルとブラジルのカルデラノの出場するため、中国トップ選手が出場しないといっても勝ち進むのは簡単ではありません。東京オリンピック代表レースで争っている3選手がどう勝ち上がって行くかが注目です。
以下のサイトでライブ配信がある可能性があります(今回配信対象の卓球台(Table)はT1(Table1)~T3(Table3)の3台です)。チェコのオロモウツは日本と7時間時差があり、日本が7時間早いです。つまり、現地の10時は日本の17時になりますので注意が必要です。